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大学授業料の値上げに思う

値上げラッシュの秋となった。10月から食料品2900品目超が値上げとなるほか、夏の異常気象により、米や野菜が高騰している。先日、東京大学が来年度から年間授業料10万7000円の値上げを決めた。値上げは20年ぶりという。

【上昇気流】「砂山」の向こうに

海は荒海 向こうは佐渡よ――。誰もが知る童謡「砂山」の出だしである。美しい旋律とともに砂山とその向こうに広がる日本海が、絵のように浮かんでくる名曲である。第1節の終わり「お星さま出たぞ」から、一番星が光る海の夕景を思い描く人もいるだろう。

【上昇気流】英国が石炭火力を全廃

一昔前、小学校の教室に暖房器具としてあった石炭ストーブ。石のような黒い塊が燃え盛るのを不思議な心持ちで見ていたのを思い出す。

【上昇気流】黒松内町のブナ林

日本列島を「水の回廊」と呼んだのは写真家の水越武さんだった。豊かな水に恵まれ、その水の美しいことが特徴だからだ。日本各地でブナの森を撮影してきた経験に基づいていた。

【東風西風】義兄から新米が届く

最近、コメ不足で手に入れるのが難しかったが、ようやく新米が出て来てコメ不足は少しばかり緩和された。だが、新米は以前に比べて割高になり、なかなか気軽に買うことができない家庭が多いのではないか。

【上昇気流】アナウンサーと解説者

テレビで相撲を見ることが多い。スポーツ中継だからアナウンサーが必ずいる。彼らは力士の昇進に関心を持つことが多い。特に相撲の場合、場所ごとに力士の番付が変化するのは当然だ。

空港民営化に期待と不安 フィリピンから

マニラ首都圏にあるニノイ・アキノ国際空港は「世界最悪の空港」として名を馳(は)せていたが、このほど政府の方針で民営化され、汚名返上に大きな期待が寄せられている。

赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(40)絶対国防圏の設定(上)海軍は戦線の縮小に抵抗

昭和18年後半、米軍の攻勢を受け、南太平洋では戦線の後退が相次いだが、当時の日本の戦争指導の方針は「英ヲ屈服シ米ノ戦意ヲ喪失セシメル為引続キ既得ノ戦果ヲ拡充シテ長期不敗ノ政戦態勢ヲ整へツツ機ヲ見テ積極的ノ方策ヲ講ス」と定めた開戦直後の昭和17年3月7日に御前会議で決定された「今後採ルヘキ戦争指導ノ大綱」のままであった。

【上昇気流】中国の禁輸緩和の余波

中国の日本水産物の禁輸緩和を、水産業者が歓迎するのは当然の話だ。しかし一方で、中国で人気のウニやノドグロなど高級食材の値段が上昇し、国内の消費離れを懸念する声も少なくないようだ。

【上昇気流】石破茂という「孤高」

石破茂首相が「アジア版NATO」構想を説いている。自民党総裁選の論議の中でも述べており、思い付きの問題提起ではないだろう。迫り来る「核脅威」から国民の安全を確保するため「核共有」を検討すべきとの思いがその背景にあるようだ。

高まる日本旅行熱 ブラジルから

先日のことだ、ブラジル国内を飛行機で移動している際に横に座った30代のブラジル人の女性から「失礼ですが、日本人ですか」とポルトガル語で話し掛けられた。

能登復旧に政府の意思示せ

よく「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるが、今年の東京は9月22日の「秋分の日」を境にめっきり秋めいた。9月に入っても最高気温は3日と16日(いずれも29度)を除き30度以上の真夏日が続いていたが、22日以降は30度まで届かない

沖縄に伝わる「はごろも伝説」

沖縄には古くから「天女のはごろも伝説」があることをご存じだろうか。

【上昇気流】大リーグ観客席の「伝統」

赤ちゃんを抱っこしているパパ。ビッグサイズのバーガーをかじっているママ。その間に座った坊やが、ニコニコ顔で両親に話し掛けている――。米大リーグのテレビ中継で映し出された一場面である。

熟年離婚に踏み切る妻たち 韓国から

先日、テレビで「グッドパートナー」という話題の連ドラを見た。離婚訴訟専門の女性弁護士が主人公で、脚本も実際に離婚訴訟を手掛けた弁護士が書いたという。地上波で放送され、ほぼ毎回2桁の視聴率だった。

【羅針盤】唱歌の愛国心を復元しよう

ロシアのウクライナ侵攻から2年半、いまだに解決の糸口が見えない。専制主義国家の一方的な力による現状変更の試みは東アジアでも現出しており、かつ、その紛争の度合いが増している。

【上昇気流】10月は食品ロス削減月間

10月は「食品ロス削減月間」である。令和元年の10月1日に施行された「食品ロス削減推進法」で定められた。食品ロスへの認識は、少しずつ浸透しているように見える一方、まだまだという感じもする。

【上昇気流】子供は宇宙の宝

「子供は風の子」と言われ、真冬の時期に外から子供の声がよく聞こえてきたものだが、近年あまり聞かない。その一方で、今夏、強い陽光の下、幼児が親を引き連れるように公園などに行き、水浴びを飽かずにしているのを見て、子供は光の子だとつくづく思ったりした。

【上昇気流】大分市の中にある「熊本」

大分県の鶴崎という町を訪れた。大分市内の約1300人の小さな町だが、江戸時代は瀬戸内海を繋ぐ東九州の表玄関だった。近隣の諸大名は港湾の小島にそれぞれの船場を設け参勤交代をしたというから要衝の地だ。

【上昇気流】実りの秋とは言うけれど

朝晩はクーラーを点(つ)けていないと眠れないくらいの暑さが収まり、少し肌寒くなっているほど。体感と季節感のずれが、ようやくなくなったということだろうか。

大地震警戒の9月 メキシコから

メキシコでは、9月は独立記念日を祝う月だが、大地震が特によく起きる月としても記憶されている。メキシコ国歌の一節「地の中心が震える」という言葉を思い起こさせ、近代の特に壊滅的な地震の幾つかが9月に発生している。

【上昇気流】能登復興へ強くアクセルを

「空の神様を恨みたくなる」「どうして能登ばかり」――。元日の地震からようやく本格的な復興に歩みだした能登を襲った大雨被害。地元の人たちからこんな言葉が出てきても無理はない。

【上昇気流】「魔女の故郷」のハロウィーン

長野県塩尻市で巨大なカボチャの収穫が行われた。市内で開催されるハロウィーンイベント用で、トラックに積んだのは150個ほど。大きいものは70㌔にもなるという。

沈黙のピースウォーク イスラエルから

国際平和デーの21日、ユダヤ人の古い友人夫妻に誘われ、ピースウォークに参加した。穏やかな秋の午後、エルサレムにあるインターナショナルYMCAの中庭には、およそ100人のさまざまな背景を持つ人々が平和と希望のために集まっていた。

【上昇気流】「再起動」福田和也氏逝く

「なぜ日本人はかくも幼稚になったのか」――。文芸評論家の福田和也氏の代表的な書籍のタイトルである。氏の訃報が届き、真っ先に思い浮かんだ。

毎日が「13日金曜日」オーストリアから

9月13日は金曜日だった。キリスト教文化圏では、「13日金曜日」は不吉な日と考えられてきた。イエス・キリストがこの日に十字架にかかったからだ。だが、大多数の現地メディアは話題にしない。

【政界一喝】自民党はガバナンス見直せ

27日投開票の自民党総裁選が終盤を迎えた。各種世論調査からは小泉進次郎氏、石破茂氏、高市早苗氏の3強の争いとなっている。

スマホで失われる読書文化

文化庁が発表した「国語に関する世論調査」によると、1カ月に本を1冊も読まない人が6割を超えた。

【上昇気流】成長する大の里への期待

大相撲秋場所は、関脇大の里が14日目に優勝を決め、大関昇進を確実にした。照ノ富士の休場で横綱不在の場所だったが、連日の満員御礼で盛り上がった。人気力士は多いが、やはり大の里の存在が大きかった。

【上昇気流】デブリ取り出しを中断

東京電力福島第1原発事故で格納容器まで溶け落ちた2号機の核燃料(デブリ)の試験的取り出し作業。30~40年かかるとみられる廃炉のための第一歩だが、再び中断された。事故があった3基からデブリを取り出すのは世界でも初めてのこと。
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