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【上昇気流】大分市の中にある「熊本」

大分県の鶴崎という町を訪れた。大分市内の約1300人の小さな町だが、江戸時代は瀬戸内海を繋ぐ東九州の表玄関だった。近隣の諸大名は港湾の小島にそれぞれの船場を設け参勤交代をしたというから要衝の地だ。

【上昇気流】実りの秋とは言うけれど

朝晩はクーラーを点(つ)けていないと眠れないくらいの暑さが収まり、少し肌寒くなっているほど。体感と季節感のずれが、ようやくなくなったということだろうか。

大地震警戒の9月 メキシコから

メキシコでは、9月は独立記念日を祝う月だが、大地震が特によく起きる月としても記憶されている。メキシコ国歌の一節「地の中心が震える」という言葉を思い起こさせ、近代の特に壊滅的な地震の幾つかが9月に発生している。

【上昇気流】能登復興へ強くアクセルを

「空の神様を恨みたくなる」「どうして能登ばかり」――。元日の地震からようやく本格的な復興に歩みだした能登を襲った大雨被害。地元の人たちからこんな言葉が出てきても無理はない。

【上昇気流】「魔女の故郷」のハロウィーン

長野県塩尻市で巨大なカボチャの収穫が行われた。市内で開催されるハロウィーンイベント用で、トラックに積んだのは150個ほど。大きいものは70㌔にもなるという。

沈黙のピースウォーク イスラエルから

国際平和デーの21日、ユダヤ人の古い友人夫妻に誘われ、ピースウォークに参加した。穏やかな秋の午後、エルサレムにあるインターナショナルYMCAの中庭には、およそ100人のさまざまな背景を持つ人々が平和と希望のために集まっていた。

【上昇気流】「再起動」福田和也氏逝く

「なぜ日本人はかくも幼稚になったのか」――。文芸評論家の福田和也氏の代表的な書籍のタイトルである。氏の訃報が届き、真っ先に思い浮かんだ。

毎日が「13日金曜日」オーストリアから

9月13日は金曜日だった。キリスト教文化圏では、「13日金曜日」は不吉な日と考えられてきた。イエス・キリストがこの日に十字架にかかったからだ。だが、大多数の現地メディアは話題にしない。

【政界一喝】自民党はガバナンス見直せ

27日投開票の自民党総裁選が終盤を迎えた。各種世論調査からは小泉進次郎氏、石破茂氏、高市早苗氏の3強の争いとなっている。

スマホで失われる読書文化

文化庁が発表した「国語に関する世論調査」によると、1カ月に本を1冊も読まない人が6割を超えた。

【上昇気流】成長する大の里への期待

大相撲秋場所は、関脇大の里が14日目に優勝を決め、大関昇進を確実にした。照ノ富士の休場で横綱不在の場所だったが、連日の満員御礼で盛り上がった。人気力士は多いが、やはり大の里の存在が大きかった。

【上昇気流】デブリ取り出しを中断

東京電力福島第1原発事故で格納容器まで溶け落ちた2号機の核燃料(デブリ)の試験的取り出し作業。30~40年かかるとみられる廃炉のための第一歩だが、再び中断された。事故があった3基からデブリを取り出すのは世界でも初めてのこと。

【上昇気流】もう一つの「冷戦」終結

自民党総裁選も佳境に入り、すでに終盤を迎えている中、派閥解消という異例の状況下で、今回の総裁選はなかなか読めないという声を、政治評論を生業にする人たちから聞いた

【東風西風】消えて久しい函入り文芸書

かつて純文学の小説など、これはという本は函(はこ)入りで発刊された。そんな函入り本が出なくなって久しい。筆者が架蔵するもので最も新しいのは、阿川弘之著『亡き母や』(講談社)で、2004年刊。当時すでに、函入り文芸書は珍しくなっていた。

【上昇気流】異常気象とセミ

9月になっても異常な暑さが続いている。今は異常で済んでいるが、いずれはそれが通常になったらたまらない。その可能性も高い。異常気象下でも、セミは鳴く。ニイニイゼミは10年ぐらい前から声が聞こえなくなった。セミが減ったのではなく、耳の事情だ。

安倍元首相の後継者は誰か

この9月12日、いよいよ自民党総裁選挙が始まった(27日投開票)。派閥解消により9人が立候補し、政局は戦国時代を迎えた。今や政局は総裁選一色だが、ポピュリズムが横行し、日本の民主主義は限りなく衆愚政治に近づいている。

「日本式バス教習所」に期待 ネパールから

日本に住む知人のネパール人から大型免許を取得したと聞いて、ネパールでのバスの怖い記憶がよみがえった。これまで経験したネパールのバスは、乗客を荷物かそれ以下に考えているのではないかと思うようなことが多かったからだ。未舗装の山間部の崖道のような所でもアクセル全開で、まるでラリーでもしているような走り方だ。

【上昇気流】ロンドンの漱石と焼き栗

取材で訪ねた長野県軽井沢。ススキの穂が風に揺れ秋の到来を告げていた。旧近衛文麿(このえふみまろ)別荘へ通じる林の中の小道には栗の実が落ちていた。ぱっくりと開いたイガの中に文字通り栗色の実が覗(のぞ)いている。

【上昇気流】サイトウ良さんの遺作展

版画家サイトウ良さんの遺作展が東京・銀座のギャラリーGK(中央区銀座6の7の16)で開催中だ。サイトウさんは第2回ストックホルム国際版画展(1995年)で金賞を受賞し、その作品は欧米でも高く評価されてきた。

「ステルス値上げ」への不満 米国から

近年、スーパーなどの商品で見覚えのあるパッケージでも、中身が微妙に減っている現象が目立つようになった。例えば、わが家で購入している洗剤の量が減ったり、冷凍ナゲットが小さくなったりしている。このほか、ポテトチップス、シリアル、菓子類など、さまざまな食品で「シュリンクフレーション」が起きている。

海の祭り「ハーリー」とは

毎年夏になると「ハーリー」と呼ばれる祭りが県内各地の漁港で開催される。ゴールデンウイークの時期に開催される県内最大規模の「那覇ハーリー」は那覇三大祭りの一つにもなっており、毎年多くの人が訪れている。

【上昇気流】五穀豊穣「黄金の国」

「黄金の国ジパング」とは、マルコ・ポーロの『東方見聞録』にある日本のことだ。黄金とは文字通り、金銀の黄金を指すそうだが、それがなくても「黄金の国」を実感できる。それが今。稲穂がたわわに実った田園風景に、である。

【羅針盤】日本人にチャレンジ精神を

日本国民の活力が失われている。日本財団が今春、米国、中国、インド等6カ国の若者(17~19歳)各1000人に「自国の将来」について尋ねたところ、「悪くなる」と答えた日本の若者は35%、「良くなる」(14%)の2倍を超え、6カ国中で最も多かった。

長~い「暴炎」にヘトヘト 韓国から

言葉通り「暑さ寒さも彼岸まで」とはならないと思うほど、地球温暖化の影響で近年の日本の夏がより長く、より暑くなっているが、韓国も事情は同じ。特に今年の夏は1994年以来30年ぶりの暑さだったという。当時、筆者は初の海外赴任で韓国に在住していたが、エアコンのない部屋で上半身裸のまま寝たことが思い出される。それでも暑さをしのげず、大層苦労した。初めて経験する韓国の冬と夏の極端な温度差が身にこたえた。

校歌への誇りより野球?

テレビをつけたら、NHKで「鶴瓶の家族に乾杯」(9日夜)をやっていた。落語家の笑福亭鶴瓶さんがゲストと共に、各地を訪ねるバラエティー番組で、芸能人ら有名人が突然現れた時に見せる庶民の反応が面白い。

【上昇気流】韓国の日本歌謡曲ブーム

韓国で今、空前の日本歌謡曲ブームが起きている。これまではアニメソングなどが主だったが、現在人気を集めているのは松田聖子さんや中森明菜さんらの1980年代の歌謡曲という。

【上昇気流】どうするカスハラ対策

顧客による迷惑行為「カスタマーハラスメント(カスハラ)」に対し、来店拒否などの対策を公表する小売り、サービス関連企業が増えている。デパートの高島屋は「悪質な場合は警察や弁護士に連絡する」とした。

【上昇気流】幸せを数えたら

幸せを数えたら、片手にさえ余る。不幸せ数えたら、両手でも足りない~/年配の方ならなじみのある歌だろう、ばんばひろふみさんのヒット曲「SACHIKO」の一節だ。薄幸とおぼしき女性を慰め元気づけるメロディーは懐かしい。

【心をつむぐ】夏の怪談や心霊スポット

夏になると、増えて来る心霊の話題。テレビなどで、よく特集番組をして取り上げられていた時期があったが、今はどうだろうか。あまり見かけない気がする。

【上昇気流】選ばれる基準はさまざま

新紙幣では文学者の肖像が選ばれなかった。これまで紙幣の肖像となった文学者は夏目漱石と樋口一葉。NHK大河ドラマ「光る君へ」の紫式部の肖像も使われたことがあるが、印象は薄い。
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