トップ文化

文化の最新記事

最新記事一覧

【内村鑑三を読む】『ロマ書の研究』⑥ キリストに絶対服従するしもべ

パウロを解説する内村の講演は、内村が自分のことを語るような趣があり、これはもう一つの自叙伝のごときものだと感じさせられる。

国際宗教都市・神戸 寛容な風土に諸宗教が共生 イスラムとユダヤが住む街に

この3月、神戸市中央区にある生田神社の加藤隆久名誉宮司が『国際宗教都市 神戸の物語』(アートヴィレッジ)を上梓(じょうし)した。

後の心中事件を予示 三鷹に旧居跡や展示室などー太宰治『おさん』

太宰治の『おさん』は妻の独白で構成された短編小説で、舞台は作者が昭和14年9月から23年6月に亡くなるまでを過ごした東京・三鷹の地。

懐石の器ずらり、茶の湯の美展示  静嘉堂文庫-東京・丸の内

 茶の湯のもてなし文化に焦点を当てた特別展「美を味わう―懐石のうつわと茶の湯」が7日、静嘉堂文庫美術館(東京都千代田区)で開かれる。懐石に用いられる器や茶道具を通じて、茶事の流れや美意識を紹介する。

「シーサーの日」で陶工・小橋川昇氏が実演販売-那覇市 

4月3日の「シーサーの日」に合わせ、沖縄県那覇市の「壺屋やちむん通り」では毎年恒例のイベントが開催された。

「江戸東京博物館」リニューアルオープン 江戸の生活をリアルに 駕籠や纏の体験コーナーも人気

2022年4月から大規模改修工事で休館していた東京・両国の「江戸東京博物館」がリニューアルオープンした。明治時代の銀座のランドマーク「服部時計店」を高さ約26㍍の原寸大で再現するなど、江戸と東京をよりリアルに体感するものになっている。

「心の修行塾」を主宰 大日寺住職 大栗 妙喜さん 経典を基に『躾(しつけ)読本』刊行

東京都渋谷区の小田急線代々木八幡駅の近くに大日(だいにち)寺(じ)がある。住宅街の中にお堂があり、2階のベランダに弘法大師像が見える。ドアを開けるとそこが仏間だ。

川港と酒蔵が独自の景観 京都・伏見 歴史散歩 船宿「寺田屋」や十石舟

京都・伏見(ふしみ)といえば最近は、伏見稲荷大社(いなりたいしゃ)の朱塗りの鳥居のトンネル「千本(せんぼん)鳥居」の写真がSNS上で話題となり、外国人観光客が多数訪れるようになった。それに刺激されて、日本人もこれまで以上に訪れるようになった。

福間良明著『司馬遼太郎の時代 歴史と大衆教養主義』 読者の中心は中年サラリーマン【昭和100年を読む】

 1970年代、書店には『竜馬がゆく』『国盗(と)り物語』など司馬遼太郎のベストセラーが平積みされ、それらを原作にしたNHKの大河ドラマが幾つも放映された。

石器・建物から歴史を知る 13遺跡の発掘調査報告会/秋田県

地下に埋もれた埋蔵文化財は国の成り立ちや地域の歴史を知る上で貴重だが、止(や)むを得ず工事などで破壊する前に記録に残すのが発掘調査である。令和7年度に秋田県で発掘調査した報告会が先日、秋田県生涯学習センターで開かれ、9件の発表があった。

印象派を牽引、不動の評価 オルセー美術館40周年でルノワールに焦点【フランス美術事情】

世界で不動の地位を得た印象派の画家の代表格はオーギュスト・ルノワールだろう。日本にもファンは多いが、世界に散在する作品の何点かは誰もが記憶するマスターピースだ。筆者も25年前、ルノワールが晩年を過ごした南仏カーニュ=シュル=メールの家を訪れたことがある。

草叢から照射する維新史 激動を見詰めた馬籠宿ー島崎藤村『夜明け前』

島崎藤村の『夜明け前』は、中山道の宿場町馬籠(まごめ)の本陣、問屋、庄屋を兼ねた青山半蔵を主人公に、幕末維新の時代を描く壮大な歴史小説である

香川県坂出市のモスクを訪ねて 大切な「祈り」を守る 地域社会との交流の場【宗教思想】

ラマダーン(断食月)の2月27日金曜日、香川県坂出市にあるモスク「香川マスジド」を訪ねた。マスジドはアラビア語でモスクのこと。俗に「香川モスク」とも呼ばれている。

内村鑑三を読む143 『ロマ書の研究』⑤ ローマに橋を架けた自己紹介

パウロは3回、東地中海を舞台に伝道の旅をした。3回目の伝道旅行の途中、紀元57年ごろ、ギリシャのコリントにやって来て、3カ月間とどまった。最後の目的地はエルサレムと予定していたが、以前から胸に秘めていた地がローマだった。

東日本大震災から15年 「家族」テーマに3作品

東日本大震災から11日で15年という節目を迎えた。全国各地で関連の追悼行事などが行われる一方、映画の世界でも震災をテーマにした幾つかの作品が公開される。その中から「家族」をテーマにした3作品を紹介する。

アメリカビーバーの新エリア誕生 横浜・八景島シーパラダイス

 横浜市金沢区の横浜・八景島シーパラダイスにアメリカビーバーの新エリアが7日にオープンし、愛称発表会が行われ、オスの個体の愛称が「ねむ」と発表された。

古川隆久著『昭和天皇 「理性の君主」の孤独』青年時代の思想形成に注目【昭和100年を読む】

2011年初版の古川隆久著『昭和天皇 「理性の君主」の孤独』(中公新書)はその年のサントリー学芸賞を受賞した昭和天皇の評伝。このほど、その後公表された重要な新資料の内容を入れた増補版が昭和100年を機に出された。

泰平の御代寿ぐ「高砂」 国立能楽堂で《月間特集 近代絵画と能》 小林健二氏が川村清雄の絵を解説

東京・信濃町の国立能楽堂2月公演で、「近代絵画と能」が特集された。

「直観」で捉える美の本質 柳宗悦「民藝」誕生から100年 民藝の美は他力的な美【文化】

思想家・柳宗悦(むねよし)(1889~1961年)らにより「民藝」という言葉が大正14(1925)年に生まれ、翌年発表されてから今年で100年を迎えた。無銘の工芸品に光を当て、日本人の美意識を根底から問い直したその思想は今なお新鮮さを失っていない。

厳冬の荘厳さ 春の日差しー冬の滝巡り(北海道・札幌市)

暦の上では大寒を越え春となっている3月上旬の札幌。氷点下を下回る日も続く中、初春の晴れた日に札幌近郊の滝巡りを敢行した。真夏に涼しさを求めて感じる滝巡りとは違った森の風景を見ることができる。

「中国共産党が語れない日中近現代史」兼原 信克、垂 秀夫 著 【書評】

 中国の近代史は、共産党の秘密主義と宣伝工作によって、大きく歪(ゆが)められてきた。これを痛感してきたのは二人著者である前中国大使の垂(たるみ)秀夫氏と、安倍官邸で外交のキーマンだった兼原信克氏。

「終章ナチ・ハンター ナチ犯罪追及 ドイツの80年」 中川 竜児 著【書評】

ドイツ・ベルリンのシンボルとされているブランデンブルク門のすぐ近くに、2700基以上のコンクリート製の石碑が並んでいる。第2次大戦期にホロコーストで犠牲になったユダヤ人を追悼する「ヨーロッパのユダヤ人のための記念碑」である

「歌よみに与ふる書」正岡 子規著、永井 祐翻訳【書評】

 「紀貫之は下手な歌人であって、『古今和歌集』はくだらないアンソロジーである」(「再び歌よみに與ふる書」翻訳)と子規が新聞「日本」に書いたのは明治31年、若過ぎる死の4年前だった。明治26年に同紙に俳論を連載し、俳句革命を主導してから6年後のこと。

半島出兵を機に本格移入 埴輪が語る古代の馬 生産の担い手は渡来系の人々【文化】

日本人と馬の関係を振り返る時、まず浮かんでくるのは、「その地には牛、馬、虎、豹、羊、鵲はいない」という『魏志倭人伝』での記述だ。

井上寿一著『昭和史の逆説』 当事者の立場から歴史再現【昭和100年を読む】

 指導者たちが軍部の暴走を止めることができず、日本は無謀な戦争に突き進み、国民は塗炭の苦しみを味わった――。

未来への新鮮な息吹 個性広がる彫刻、景観、映像作品 秋田公立美大卒業・修了展/秋田市

「秋田公立美術大学卒業・修了展」が12日から16日まで、秋田県立美術館と秋田市の文化創造館、にぎわい交流館AU(あう)、同美大サテライトセンターの4会場で開かれた。

フランスの20世紀芸術 若き収集家たちの先行投資 無名作家を巨匠に押し上げる【フランス美術事情】

フランスを中心に19世紀末から20世紀の芸術を支えたのは、美術作品の収集家であるコレクターたちだった。当時、コレクターたちは将来を見込んで、才能あふれる作家たちに先行投資する習慣があった。

映画『宣誓』でリアルな自衛官を演じる 俳優・前川泰之さん

映画『宣誓』は、震災で家族を失った前川さん演じる自衛官・春日純平三等陸尉と同じく家族を失い心を閉ざした少年・吉村和樹と出会い共に再生の道を歩むヒューマンドラマだ。東日本大震災から15年という節目の年に当時の自衛隊の姿を見てほしいとの思いから制作された。

『北方領土を知るための63章』名越 健郎・大野 正美・常盤 伸・小泉 悠編著【書評】

 75年ほど前、私は札幌の小学生高学年だった。夏休みに銭函(ぜにばこ)海水浴場に汽車に乗って行った。海水浴期間は10日くらい。だから海水浴場は混み合っていた。

「山岳信仰と修験道」 鈴木正崇著【書評】

 著者によると、幕末に17万人いた修験者は、山岳修行で得た験力(げんりき)により、庶民の健康から経済、心の問題までの日常的な悩みの相談に乗り、解決を助けていた。それが慶應4(1868)年の神仏判然令と明治5年の修験宗廃止令で一挙に失職した影響は大きかった。
人気記事
Google Translate »