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写真も含め生活史を解明 昆虫標本展/仙台市科学館 標本100箱、蝶とトンボを中心に

日本には3万種を超す昆虫が生きているが、身近な昆虫でも意外と正体を知らないことが多い。

時を超えて残る芸術作品の普遍性 17代、500年受け継がれた素描【フランス美術事情】

ドイツのルネサンス期の画家、アルブレヒト・デューラーの弟子、ハンス・バルドゥング・グリーン(1484/1485~1545年)の素描の未発表作品(1517年作)が、ある家族の遺産整理で発見された。

西田幾多郎『日本文化の問題』 日本精神の真の意味問う 【昭和100年を読む】

 近代日本で初めて独自の哲学を築き「京都学派」の祖と言われる西田幾多郎の『日本文化の問題』は、昭和思想史を振り返る上で重要な一冊だ。1940年、岩波新書の一冊として出版され今は絶版となっているが、ちくま学芸文庫の小林敏明編『近代日本思想選 西田幾多郎』で読むことができる。

内村鑑三を読む 内村鑑三を読む141 『ロマ書の研究』③ 義人は信仰により生くべし

この講演の筆記者、畔上(あぜがみ)賢造は内村の講演に先立って「羅馬書研究」を13回にわたって『聖書之研究』(208号~221号)に連載していた。

ハーンとモラエスと神戸 死者と共に暮らす日本を愛した異国人たち ポルトガル領事の夫婦愛

NHKの朝ドラ「ばけばけ」で描かれている明治の文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は明治27(1894)年、居留外国人向けの英字新聞「神戸クロニクル」の記者になり、熊本から神戸に移り住んだ。

「小我」を捨てた大山体験 自然豊かな山岳霊場ー志賀直哉『暗夜行路』後篇

志賀直哉の唯一の長編小説『暗夜行路』の前篇は、主人公・時任謙作が放蕩(ほうとう)に耽(ふけ)るところで終わる。後篇では、そんな生活から脱却し、人生を立て直そうと京都に転居した謙作が妻となる直子を見初める話から始まる

土門拳写真美術館を訪ねて/山形県酒田市 絶対非演出の絶対スナップ

20世紀を代表する日本の写真家・土門拳(1909~1990年)は、ドキュメンタリーから各界著名人たちの肖像、街角の子供たちを捉えたスナップ写真、原爆の後遺症に苦しむ人々の悲惨な現実を見つめた『ヒロシマ』など、数々の名作を残した。

「開かれた心」で日本見つめる 小泉八雲記念館・旧居を訪ねて 心癒やした庭、特注の机を展示【文化】

明治23(1890)年に来日し、紀行や評論、物語を書いて日本を欧米に紹介した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。来日した年の8月に島根県尋常中学の英語教師として松江に赴任し、そこで伴侶となる小泉セツと出会う。

名古屋市秀吉清正記念館でパネル展 『秀吉・秀長の駆けた古戦場後編』

来年の大河ドラマは「豊臣兄弟!」。舞台は戦国時代。主人公は、織田信長、徳川家康と並ぶ戦国三大英雄のひとり秀吉ではない。弟・秀長に焦点を当て、兄・秀吉と共に天下統一を目指す物語となっている。あくまでも補佐役に徹し、兄に代わって天下を、という考えも微塵(みじん)もない。

田沢湖で里帰り準備進む クニマス、帰ってきて 未来館で展示、発見の経緯も

日本一深い湖として秋田県仙北市の田沢湖は多くの観光客で賑(にぎ)わうが、その一方でかつて玉川の強酸性水を導入したことで固有種のクニマスが絶滅した。しかし卵は幾つかの湖でふ化放流されていて、平成22年に山梨県富士河口湖町(かわぐちこまち)の西湖(さいこ)で子孫が見つかり関係者は大喜び、田沢湖に里帰りさせる準備が進む。

「アンリ・マティス、十字架の道行き:受難の描写」展 20世紀絵画をキリスト教へ回帰 寺院の火災、美術館からの盗難を機に【フランス美術事情】

フランス人で20世紀を代表する巨匠を一人挙げるとすれば、アンリ・マティスを挙げる人は少なくない。そのマティスが、生涯を通して、集大成としているのが、フランス南部ヴァンスにあるロザリオ礼拝堂の壁画やステンドグラスだ。

次世代型の国際アニメ映画祭ー第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル

長編アニメ作品に特化した国際映画祭「第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル」(ANIAFF=通称アニャフ)が12月12日から17日にかけて、名古屋市内のミッドランドスクエアなどを中心に開催された。

体験からの同時代史的言葉『言葉の風~人にも動物にも愛の風を~』【書評】

最近、日刊紙の「読者発言欄」などに80代後半くらいの方たちの「発言」が目立っている。管見だが、男性の場合、80歳という年齢は大きい人生の峠のようである。

小泉八雲「見えない日本」を見た人 畑中 章宏著【書評】

 ラフカディオ・ハーンの来日は明治23年で、29年に帰化して小泉八雲と名乗り、『怪談』などを著して37年に54歳で没した。

「中国」という捏造 ビル・ヘイトン著、小谷 まさ代訳 【書評】

 「中国はどのような国になろうとしているのか?」こうした問いから本書は始まる。この国の成長を商取引や投資のチャンスと捉える風潮がある一方、不安を抱かないものは少ない。

内村鑑三を読む140 『ロマ書の研究』② 全世界を幾度も改造した書

『ロマ書の研究』は60回に及んだ連続講演が基になっている。毎回、弟子の畔上(あぜがみ)堅造が筆記し、加筆して、『聖書之研究』に掲載。畔上の文章なので内村は共著として出版するつもりだったが、結局、共著とはしなかった。

日本最古の会堂 神戸シナゴーグ ユダヤ難民を救った小辻節三 中継地としての役割果たす【宗教思想】

神戸市中央区北野町に、関西に住むユダヤ人の拠点である神戸シナゴーグがある。1937(昭和12)年に設立された日本最古のシナゴーグ(会堂)で、第2次世界大戦中にはユダヤ人難民受け入れの拠点として機能した。

「武装中立」掲げた継之助 記念館ではガトリング砲展示ー司馬遼太郎『峠』

幕末の越後長岡藩士、河井継之助(かわいつぎのすけ)(1827~1868年)の生涯を描いた司馬遼太郎の歴史長編小説『峠』は、それまでほとんど無名に近かった地方の一藩士にスポットを当て、彼の名を一躍世に知らしめた。

東京っ子の72年グラフィティ 坪内祐三『一九七二 「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」 【昭和100年を読む】

 1970年代初め日本社会の空気が大きく変わったという実感を評者(藤橋)は常々持っていた。評論家の坪内祐三(1958~2020年)の『一九七二「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」』(文春学藝ライブラリー)の第一回「なぜ、この年なのか」を読んで我が意を得た思いがした。

日本人と鹿の文化史的な関係 つま恋、寂しさなど感情移入 『万葉集』『古今和歌集』に詠まれた鹿

〝奈良の女〟高市早苗首相の自民党総裁選での演説で、改めて注目される奈良公園の鹿を見てきた。東大寺周辺には人懐っこい鹿に鹿せんべいを与えて喜ぶ外国人観光客であふれていた。人が野生の鹿にこのように身近に接することができる場所は世界でも珍しい。鹿はインバウンド観光の主役となっている。

武蔵野の戦争遺跡/東京都武蔵野市 中島飛行機工場が爆撃照準点に 爆撃機B29による9回の空襲

今年は終戦80年。11月24日は「武蔵野市平和の日」で、記念イベントやパネル展などが開催された。「武蔵野の戦争遺跡を訪ねる平和散策マップ」(武蔵野市観光機構)もあり、これを参考に中島飛行機武蔵製作所のあった所を訪ねてみた。

神秘的美しさ、湖面と山々に癒やし 御座神社と辰子姫像ー田沢湖(秋田県仙北市)

春夏秋冬、伝説に彩られ神秘的な美しさをたたえる田沢湖を車で半周した。国内外の人たちと会話の時間を楽しむ。意外と面白かったのが「思い出の潟(かた)分校」。周辺にはスキー場や多彩な温泉と楽しみが多い。

「地球の歩き方 ハプスブルク帝国」【書評】

 とうとうこのテーマの本が出版された、これが私の第一声であった。日本の大学では欧州各国史が主流なので、このテーマの講座はない。ご苦労様でしたと言いたい。

「中国に媚びるな」石 平・金 文学共著【書評】

 二人の著者が中国の国民性を主題にして日韓中の文化の違いを論じた対談集。対談はテーマを決めて8回行われ、月刊『WiLL』(2024年11月~25年5月号)に掲載された。

『定年後の日本人は世界一の楽園を生きる』 佐藤 優著 【書評】

 背任と偽計業務妨害容疑で逮捕され有罪確定になり、さらに「余命」宣告を受けるなど、波乱万丈な人生を生き抜いている評論家・佐藤優氏による定年後の人生の手ほどき本だ。 

新興宗教の弾圧と盛衰 高橋和巳『邪宗門』を読む 壮大なスケールで描く長編小説

39歳の若さで他界した天才作家・高橋和巳の『邪宗門』は、国家から不当な弾圧を受ける新興宗教団体の盛衰を、文庫本にして1200ページの紙幅を割き、壮大なスケールで描いた長編小説だ。

江藤淳著『閉された言語空間 占領軍の検閲と戦後日本』【昭和100年を読む】

 なぜ日本には日本人でありながら反日的思想を持つ人が少なからずいるのか。

戦後80年 吉村昭の戦史小説/三鷹市吉村昭書斎 戦争回想に違和感 『戦艦武蔵』『殉国』を紹介

東京都三鷹市に三鷹市吉村昭書斎がある。京王井の頭線の井の頭公園駅から徒歩3分の所で、線路沿いにある。

トキ保護70年の歩みを凝縮 村本義雄さんの歌集『ニッポニア ニッポン』 トキ愛と観察眼、率直明快に

国の特別天然記念物トキの初の本州での放鳥が来年6月、石川県羽咋(はくい)市で行われる。その日を心待ちにするのが、70年間にわたりトキ保護活動を続け4月に100歳となった羽咋市在住の村本義雄さんだ。

「マタギ」のルーツ【東風西風】

日本には「マタギ」という鹿や熊の狩猟を生業(なりわい)とした猟師集団がいる。高齢化などで人数を減らしながらも東北地方を中心に活動している。
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