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予算成立という危機

宰相・石破茂の生殺与奪の権を握っているのは野党ではない。野党の手柄争いは東京都議選(6月22日投開票)、参院選(7月20日投開票)で議席を一つでも多く増やすことにある。下手に「石破降ろし」を仕掛けて新宰相にしてやられては堪らない。森喜朗の後を襲った小泉純一郎旋風の二の舞は御免というわけである。いかに干支(えと)に因んだと言っても「藪蛇」になったのでは洒落にならない。

「大連立」あるある 国民民主党さえ手放さなければ

65年前、時の宰相・岸信介が日米安全保障条約(旧安保)の改定を強行した。いまにも戦争に巻き込まれるという無責任な扇動に人心は乱れに乱れた。明日にも「革命」が起きそうな空気さえ漂った。俗にいう「60年安保」騒動である

執行猶予付きの窮地

中曽根康弘は己を「歴史法廷で裁かれる被告」と位置付けた。国鉄の分割・民営化などを断行した宰相と、少数与党を率いてよろよろ歩いている宰相・石破茂とを比較するのは酷ではある。だが、敢えて論じれば石破は「第一審で参院選までの9カ月の執行猶予付き有罪判決を食らった身」と言えないこともない。参院選までに改悛灼(あら)たでなければ厳しい刑の執行が待ち受けている。与野党の攻防如何(いかん)ではそれ以前にも衆院選があり得るし、衆参ダブル選もあり得る乱世である。

築城10年落城3日

幾星霜を経て伊勢物語の作者が甦(よみがえ)ったら、やはりこう書き出すだろう。「昔男ありけり」。その主人公は、色男の在原業平ではなく剛腕で鳴らした小沢一郎になるだろう。20年余にわたる田中角栄、竹下登、金丸信という「田中支配」の中核に盤踞して「田中派に非(あら)ずんばヒトに非ず」と傍若無人に振る舞った超実力者である。

いつもドラマチック 「石破新党」封じ込め大作戦

宰相・岸田文雄が総裁選で最も怖れたのは与野党による政権交代ではない。いまの野党の体たらくからすれば政権は取り返せる。だが、石破茂が「岸田の続投許さず」を旗印に離党し「石破新党」を結成すれば、来夏の参院選や来年10月の衆院議員の任期満了までには断行せざるを得ない衆院選に「勝てっこない」と大挙して追随する動きが出ることだった。

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