先日、日本で使っている車の自動車税の通知が届いたという知らせを受け、ふと思ったのだが、ネパールでは車が本当に高い。日本とネパールの経済格差を考えるとむしろ安くあるべきなのであるが、現実はその逆である。
知り合いの国会議員がトヨタのランドクルーザー、プラドに乗っていたので、ホームページで値段を調べてみた。すると、日本でも一般的に売られているTXモデルのディーゼル(オートマ仕様)で「2860万ルピーより」という表記。日本円に直せば何とおよそ3000万円である。
それも「2860万ルピーより」とあるから最安値で3000万円という話だ。日本では400万円ぐらいで買えるので、開いた口がふさがらない。なぜこんなにも高くなってしまうかというと、税制において、特に車への関税が非常に高く設定されているからという。
輸入品については、非常に高い税金が課せられているというのは、日常でも感じることだった。店で見つけた日本のキッコーマンの醤油(しょうゆ)1リットルの価格は700ルピー(約730円)。日本のスーパーで買い物カゴに入れていた気安い購入感覚があるので、つい迷ってしまった。
ちなみにネパールの国家予算の約70%が税収からの収入であるが、その内の約70%が関税・物品税・付加価値税だ。海外製品がかなり国家予算に貢献していることをうかがい知ることができる。(T)