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ロシアのハイブリッド戦 空の悲劇の再発はごめんだ

今月、プーチン露大統領はアリエフ・アゼルバイジャン大統領と会談し、昨年末のアゼルバイジャン航空機撃墜事件で初めて責任を認め、謝罪した。

“東南・南アジアの春” 骸骨旗が若者たちのシンボルに 

 8~9月、インドネシア、ネパール、フィリピンで多数の「麦わら帽骸骨」の旗が躍った。90年代後半~2010年代初めに生まれたZ世代が主役・準主役の抗議デモ。

アフガニスタン地震 これではやっぱりダメだ

8月末のアフガニスタン東部大地震で「これではダメだ」と思ったこと。一つは、女性差別の国では災害時に女性虐待が最悪の形で表れることだ。 発生4日後のタリバン政権の発表では、死者2200人以上、負傷者4000人以上だったが、実数はその後もっと増えているだろう。

情報戦時代に増える 殺されるジャーナリスト

いま国際ジャーナリスト(支援)組織にとって最大の懸念は、イスラエルのガザ攻撃で死亡する報道関係者が増え続けていることだ。

トランプ米政権も 気候変動の抑制策を

「暑い!」。この夏、世界の何億、何十億人が何十億、何百億回こう口にしただろうか。 米海洋大気庁によれば、世界の7月の地球表面平均温度は摂氏16・8度。1850年以来で3番目の高さだった。20世紀平均の15・8度より1度高い。3番目と言っても、1番が昨年2024年(17・01度)、2番が23年、1~10番は全て16年以後なのだ。

最後にA級戦犯も平和と和解を願った

終戦50年の1995年、「スガモ尋問調書」(ジョン・ルース著・読売新聞社刊)の翻訳をした。ルース氏は米憲兵隊機関紙編集長だった75年、「憲兵隊博物館に歴史資料を寄贈してほしい」と呼びかけ、“スガモ・プリズンの生みの親”元第8軍憲兵隊司令官、キャドウェル大佐の夫人から、東京裁判のA級戦犯たちがローマ字でサインを寄せ書きした日の丸の旗を受け取った。

世界で増える、戦争ニュース回避症

48国・地域(中露初め強権国家は除く)の約10万人に行った調査だが、「しばしばまたは時たまニュースを回避している」人が全体で40%に上った

80年パレードに思う 贖罪意識と岸壁の母

中国は9月3日に北京・天安門広場で抗日戦勝利80年記念軍事パレードを挙行すると発表した。「今年の中国外交の重点の一つ」(王毅外相)という。

強権や暴力に負けず 母も祖母も頑張る

中東がまた風雲急だが、5~6月は母の季節。強権や暴力と闘う母や祖母たちの最近の状況も気にかかる。

大学との戦いのリレー

トランプ大統領は、20世紀後半から共和党大統領がつないだ「大学との戦い」リレーの最強ランナーとなる決意のようだ。

“活躍”し続ける 地雷とクラスター弾

トランプ氏を惑わすプーチン氏の老獪(ろうかい)さばかり目立つ米露ディール。ウクライナ現地は非人道戦争が続く。多数の民間人犠牲者を出す地雷(対人地雷)とクラスター弾(親爆弾の中の数十~数百もの子爆弾が飛び散り、広範に殺傷する)は非人道兵器の代表だが、今ウクライナは世界で最も地雷があふれ、また先月から特に多くの市街地がクラスター攻撃を浴びている。国連機関によると先月1~25日に市民151人が死亡、697人が負傷。遊び場も攻撃されて子供の犠牲者も多く、今年最悪の市民攻撃月間となった。

ミャンマー大地震

3月末のミャンマー大地震から40日余り。国連などによれば、4月末までに3800人以上が死亡、20万人が住居を失い、630万人がなお緊急支援を必要としている。実数は更に大きいだろう。

米国の92年と今

「再び偉大に」と叫ばずとも、米国がいかに「偉大」か実感させられた。破天荒大統領がくしゃみをしたら、世界中が発熱して大騒ぎなのだから。

インドシナ「解放」50年

1975年4月、ベトナム戦争とカンボジア内戦が共産・「解放」勢力の勝利で決着、17日にカンボジア、30日に南ベトナム(当時)で首都が陥落した。その後、カンボジアのポル・ポト“暗黒革命”政権が国民の5分の1を殺し、ベトナムでは北ベトナムにより76年に南北が統一され、大量の難民が流出した。だがやがて両国共産党の骨肉の争いが爆発、ベトナムの軍事介入で79年初めポル・ポト政権は崩壊する。

偽情報、腐敗が横行 民主主義が後退し続けている

年初以来公表された国際団体・NGOの報告のうち、世界の「偽情報」、「腐敗(汚職)」、「民主主義と自由」に関し、強い警鐘を鳴らしているもの三つを取り上げたい。

アフリカは 「中国第一」大陸になる?

マラリア、結核、エイズ、エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、コレラ、はしか、エムポックス(旧サル痘)…コンゴ民主共和国(DRC)は感染症超大国だ。エムポックスは2023年から重症化しやすい新型が大流行、24年は1000人以上が死亡した

釈然としない ロシア人観光客増大

3年を経たロシアのウクライナ戦争とプーチン露大統領の「核使用の脅し」、中東の戦禍と大混乱…平和な世界は遠い。米原子力科学者会報が1947年以来発表している世界終末時計(人類最後の時までの時間を示す)は、今年1月には「残り89秒」と過去最短を記録した

マスク氏に実感してほしい もう一つの米国の偉大さ

トランプ米大統領の爆弾発言が注目を浴びる中、国連の存在感は薄くなる一方だ。気になるのは、世界中の人々の生活に直接関わる国連専門機関や活動の今後である。トランプ氏は就任当日、WHO(世界保健機関)脱退を表明、また対外開発援助全体を90日間停止し、評価し直す大統領令に署名した

トランプ・プーチン会談に まず期待したいこと

トランプ米大統領は就任演説で「平和の構築者」になりたいと言った。そしてプーチン・ロシア大統領と早期に会談したいという。ウクライナ戦争の和平には「6カ月以上かかる」と見通しを延長したが、当然だろう。侵略者が笑わない和平は拙速では得られない。

トランプ氏にもう一つの注文 世界のテロと対決を

20日に発足するトランプ新政権の外交がどうなるか、ディールいっぱいのびっくり箱が開く緊張感がある。同盟国より中露、北朝鮮などを厳しく揺さぶってもらいたいが、もう一つテロとの戦いも重視してほしい。今年、テロ増加が心配されているからだ

対移民、今年の世界の一大論点

米国でいよいよ今月21日に登場するトランプ氏は、就任初日から移民流入の大削減、不法移民の強制送還に乗り出すと言ってきた。国内に1700万人の不法移民がいるが、南の国境には2023会計年度に史上最多、248万人が押し寄せたという

日本の外交・対外関係で 今年印象に残ったこと

「言うべきことは言う」は、特に対中外交方針に関し首相や外相の決まり文句となって来た。

今や世界への脅威 東南アジアのネット組織犯罪

日本でも特殊詐欺、闇バイト強盗が猛威をふるう。指示役、拠点は不明だが、以前の連続強盗のルフィ集団の拠点はフィリピンだったし、最近も詐欺電話のかけ子容疑者12人がカンボジアから送還、逮捕された。拠点は東南アジアの可能性がある。

北朝鮮兵も含め 世界に傭兵があふれる

ロシアのウクライナ戦に送り込まれた北朝鮮兵は「弾除(よ)けの傭兵(ようへい)」だと、韓国から決めつけられた。当事国はその派兵を語らない。“半軍事同盟”を結んだばかりの相手から見返りの軍備供与や実戦体験のプラスに加え、外貨獲得に懸命な北朝鮮は巨額の金銭報酬も望んでいるのだろう。「兵士1人3万㌦でロシアに売った」との話すら伝わる。そうであれば“国営軍事会社”による傭兵派遣と言える。ラブロフ露外相は先月、この問題を聞かれると即「西側はすでにウクライナに傭兵を送り込んでいる」と強調した。彼の意識でも北朝鮮兵はほぼ傭兵なのだろう。

米大統領選挙戦での名言 過去には数々あったが

トランプ氏が米大統領選挙戦を制した。そのパワー、エネルギー、アピール力に脱帽したい。ただ長年観覧席に座ってきたウォッチャーとして寂しかったのが、今年の選挙演説戦だ。歴史や記憶に残る名演説・名言があったろうか。過去には幾つもあった。例えば20世紀以後で選ぶとこんな具合である(年代順)。

国連安保理と共に 地域機構も無力化時代

今月開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議、関連首脳会議でも、南シナ海とミャンマー問題に関する成果はほぼゼロ。中国との自由貿易協定の強化ばかり進む。

ウクライナ戦争の和平 トロフィーを握らせないで

米大統領選目前で、中東が燃えている。だが、先月末トランプ前大統領がゼレンスキー・ウクライナ大統領との会談で、「大統領選に勝てばすぐ『公正な取引』で戦争終結に取り組む」と言明したというので、ウクライナ問題を取り上げたくなった。

世界中に 中国式警察があふれるか

中国は今月、江蘇省連雲港市に122の国・地域、国際機関の司法・警察関係者を集めて「世界公安協力フォーラム」を開催、王小洪・公安相が胸を張って言った。「この1年中国は2700人もの外国警察官を訓練した。来年は3000人だ」。中国・中央アジア公安サミットも開かれ、「公安協力深化」で合意した。

感染症大陸に 一層の医療・ワクチン支援を

先のパレスチナ・ガザ地区でのポリオワクチン接種は、何とか戦闘休止約束が守られ、終了したようだ。感染症は恐(こわ)い。ワクチンは重い。

災害の後で 援助を断る国の正念場

今夏、アジアは水害がいっぱいだったが、北朝鮮は特異だから特に気になる。7月末に中朝国境の鴨緑江の氾濫で平安北道に大被害が出た。特異というのは、死者数などを全く発表せず(韓国情報では約1500人ともいう)、国外からの緊急支援を全く受け入れていないようだからだ。韓国の支援申し出は無視。プーチン露大統領からのお見舞いには、「最も緊密で誠実なモスクワの友人たち」に感謝しながら当面の援助は辞退した。
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