欧州の最新記事

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仏内閣 不信任案が可決 2カ月半で総辞職 政治的混乱は必至

フランス国民議会(下院、定数577)は4日、バルニエ内閣に対する不信任決議案に過半数が賛成票を投じ可決した。フランスでの不信任は1962年のポンピドゥー内閣以来。マクロン大統領が今年9月にバルニエ首相を指名したが、2カ月半で内閣総辞職する。今年6月末に解散総選挙が実施されており、憲法の規定で来年7月までマクロン氏は総選挙を実施できない仕組みになっている。

聖職者の性犯罪に「時効」 判決受け被害者ら抗議 独カトリック教会

ドイツのローマ・カトリック教会アーヘン司教区で11月18日、同司教区が聖職者の性犯罪に関連した慰謝料請求訴訟2件の「時効」を主張し、認められたことに抗議して約400人がデモを行った。抗議イベントには、カトリック信徒の代表機関である教区評議会や複数のカトリック団体が支援を表明した。アーヘン司教区からはヘルムート・ディーザー司教も参加し、教会側の立場を説明した。

EU新体制が始動 トランプ政権への対応カギ

欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会を率いるフォンデアラエン委員長は1日、2期目を迎えた。1期目はコロナ禍への対応に始まり、EU領域に最も近いウクライナでの紛争、エネルギー危機、中東での紛争などへの対応に追われた。さらに気候変動対策の実行、人工知能(AI)の活用など医療分野を含め、先端技術にも取り組んできた。

仏内閣、不信任の危機 右派RNが予算案修正要求

予算審議で混迷を深めるフランス議会は、国民議会第3勢力の右派・国民連合(RN)率いるマリーヌ・ルペン氏が27日、保守派のバルニエ首相に対して、不信任案動議をちらつかせ、政府予算案の修正を来月2日までに示すよう迫った。だが、早ければ来週にも政権が倒れる可能性があり、そうなればフランスの財政とユーロ圏の安定に壊滅的な影響を及ぼす可能性がある。

イスラエル首相は「免責」ICC逮捕状に仏

フランス外務省は27日、国際刑事裁判所(ICC)が出したイスラエルのネタニヤフ首相に対する逮捕状について、「免責規定の対象になる」との見解を表明した。バロ仏外相は、一部の指導者に対してICCの訴追から免責される可能性があると見なしていると述べていた。バロ氏はラジオ局フランス・アンフォのインタビューで、ネタニヤフ氏が入国した場合、フランスは逮捕するかとの質問に明言を避けた。

ウクライナ派兵を議論 英仏が次期米政権に備え

仏日刊紙ル・モンドは25日、英仏両国がロシアの侵攻を受けるウクライナに、両国軍の直接派兵に繋(つな)がる議論を始めたと伝えた。11日にスターマー英首相がマクロン仏大統領を表敬訪問したことをきっかけに、来年に始まるトランプ次期政権が、ウクライナ支援の政策を変更する場合の対応策として報じた。

仏外相 ロシア領土攻撃を容認 ウクライナに供与 長距離ミサイルで

フランスのジャンノエル・バロ外相は23日、英BBCのインタビューに答え、ロシアを支援するための「越えてはならない一線はない」と答え、フランスがウクライナに供与する長距離ミサイルによるロシア領内への攻撃も認める発言を行った。同外相は「われわれは必要な限り、全力でウクライナを支援していく」とし、モスクワに対するパリのキーウ(キエフ)支持を再確認した。

降雪でエッフェル塔閉鎖 フランス 各地で停電、路面凍結

フランスの首都パリは21日に降った雪でエッフェル塔もすっかり雪景色となり、22日午後まで閉鎖された。メテオ・フランス(仏気象庁)は、首都圏のイルドフランス地方に、21日と22日、雪および凍結に対するオレンジ警報を発令した。低気圧の通過により、寒気、降雪、降雨で路面凍結する地域が広がっている。

英首相 プーチン氏は「無責任」 核ドクトリン改定を非難

バイデン米大統領がウクライナに供与した長距離ミサイルによるロシア領内攻撃を容認したことを受け、ロシアのプーチン大統領が核攻撃の可能性を示唆したことに対し、スターマー英首相は19日、「無責任な発言」と非難、「ウクライナが必要とする限り必要なものを確実に得られるようにする」と支援の継続を強調した。

トランプ再選で欧州に不安 米のNATO脱退リスク

トランプ前大統領再選は、大西洋を越えた欧州の安全保障体制に大きな変更を迫る可能性が高い。特にロシアのウクライナ侵攻の行方が注目される中、欧州メディアは米国の欧州での役割の縮小を懸念する声が大きく、米側は欧州が戦略的自治を強化することを望むだろうと指摘する。欧州の米国依存の行方はどうなるのか。

仏農民 再び道路封鎖 大統領に抗議 自由貿易協定巡り

フランスの農民が先週末、大規模な抗議デモを開始し、仏農業組合代表は「85地点で抗議行動が進んでいる」と述べた。一方、ブリュノ・ルタイヨー仏内相は、一般車両や大型トラックの公道での交通を継続的に妨げる行為は「一切容認できない」と述べ、道路封鎖を排除する構えを見せている。農民らは、南米からEU基準を満たさない安価な肥料や農産物が流れ込むことに強い不満を表明している。

ウクライナ支援 仏英首脳が確認 米トランプ氏再選念頭に

スターマー英首相は11日、仏パリでマクロン仏大統領と会談し、ウクライナへの「揺るぎない」支持の継続を確認した。ウクライナ支援を疑問視し、紛争の早期終結に意欲を示すトランプ前米大統領の再選を念頭に、支援継続を強調したものとみられる。

ノートルダム大聖堂 信仰対象か観光スポットか 来月一般公開控え 仏で論争

パリで2019年に大火災に見舞われたノートルダム大聖堂は修復を終え、12月8日に一般公開が予定されている。入場料を取るかどうかとともに、今も信仰の対象なのか、歴史記憶遺産なのか、論争が巻き起こっている。

洪水被害で大規模抗議デモ スペイン・バレンシア

スペイン・バレンシア地方で最近発生した壊滅的な洪水に対する当局の対応に不満を持つ地元民が大規模な抗議デモを行い、カルロス・マソン地方長官の辞任を要求した。スペインの通信社エフェを含むメディアは政府機関の発言を引用し、土曜日には13万人が街頭に繰り出し、多くの死者が出たのは当局の警告が遅れたからだと強く批判した。

英仏独では失望感 欧州の結束に期待も

米大統領選でトランプ前大統領が勝利したことを受けて、トランプ嫌いの英仏独では失望感が漂い始めている。

「ウクライナ」で欧州、万全準備を フィンランド首相

今回の米大統領選を、フィンランドでは主要メディアが連日報道した。安全保障政策とウクライナ問題を最大の関心事としながら、ペッテリ・オルポ首相は、トランプ前大統領の勝利確定のなか、「今後、米国の支援は当てにできず、欧州の万全な準備こそ重要」とした。

スペイン洪水 住民抗議 国王に泥投げ騒然

スペインからの報道によると、10月末から続く集中豪雨の被災地、同国の東部バレンシアを見舞うために訪問した国王フェリペ6世とレティシア王妃は3日、国の対応が遅かったことに怒る群衆から泥を投げ付けられる事態が起きた。今回の豪雨による洪水で200人以上の死者が確認され、特に国王夫妻が訪問した被害が甚大なパイポルタの町で片付けに追われる住人の一部が暴徒化した。

聖職者による性的虐待巡り報告 バチカン、再発防止を約束

フランシスコ・ローマ教皇の呼び掛けで2014年に設立された「教皇庁未成年者保護委員会」は10月29日、聖職者らによる未成年者への性的虐待問題に関する包括的な報告書を発表した。虐待事例への対応の改善策が示されたものの、性犯罪件数などの数字は盛り込まれておらず、迅速に全容を把握し、明らかにすべきだ

「顔面に平手打ち」仏紙「国民が憤慨」英紙

27日に日本で実施された衆議院選挙での自民党大敗を受け、フランスの複数のメディアは「まさに顔面に平手打ち」(仏日刊紙ル・クロワ)と報じた。

ノートルダム大聖堂、有料化も 火災被害、12月公開再開-フランス

2019年に火災に見舞われたパリのノートルダム大聖堂は12月8日の一般公開再開に向けて準備を進めている。そこで議論されているのが、聖堂への入場の有料化だ。ダティ文化相は、5ユーロ(約820円)の入場料を徴収したい考えを表明したが、フランスではカトリック教会の礼拝堂は基本的に無料となっている。

英独が防衛協定に署名 兵器開発などで協力

英国とドイツは23日、安全保障、投資、雇用の促進を目的とした防衛協定に署名した。この協定に伴い独防衛企業ラインメタルは、英国に火砲の砲身を製造する新工場を開設し、400人の雇用を生み出す。ロシアのウクライナ侵攻を受け、欧州の防衛産業拡充が必須となる中、両国はドローンと新型長距離ミサイルの開発でも協力する。

英仏海峡不法移民、死者数が最多 密航斡旋への罰則強化へ

ドーバー海峡をフランスから英国に渡ろうとする不法移民が増える中、ボートの沈没で乳児が死亡する悲劇が発生した。英仏海峡を渡る移民の死者数が最多記録を更新する中、仏英政府は改めて密航を斡旋(あっせん)する国際犯罪組織の摘発と罰則強化に強い意志を示したが、悲劇を終わらせる可能性は見えていない。

亡命申請に仏政府が難色 亡命申請に仏政府が難色 シー・シェパードのワトソン容疑者

デンマーク領グリーンランドで身柄を拘束されている反捕鯨団体シー・シェパードの創設者ポール・ワトソン容疑者がフランスへの亡命を申請していることについて、フランスのバロ外相は18日、「法的問題がある」として難色を示した。

刑務所内から殺人指令も SNS闇バイトで未成年雇い フランス

10月に入り、南仏マルセイユで15歳の少年が惨殺される事件があり、これへの復讐の途上、14歳の少年がハイヤー運転手を銃殺する事件も発生した。報復を指南した男は刑務所に収監中で、麻薬王らがSNSを使って闇バイトで少年らを雇って犯罪に巻き込む事態が深刻化している。

「イスラエルは国連決議で建国」 仏大統領 ネタニヤフ首相に

フランスのマクロン大統領は15日、イスラエルのネタニヤフ首相に対して、「自国が国連決議によって建国されたことを忘れてはならない」と述べ、国連の決定遵守(じゅんしゅ)と停戦を訴えた。

欧州議会、宗教的不寛容巡り討論 差別・憎悪犯罪が急増

欧州連合(EU)の欧州議会で10日、信教の自由に対する攻撃が頻繁に起きていることへの認識を欧州議会議員らが共有し、討論を行った。次期欧州委員会は最優先課題の一つにするとしている。「欧州の生活様式の促進」を担当するギリシャ選出のマルガリティス・スキナス欧州委員会副委員長が「欧州における宗教的不寛容の台頭」に特化した大規模な討論会を行った。

EU 独仏の影響力低下 対中政策や財政赤字が足かせ

長年、欧州連合(EU)の牽引(けんいん)役であったドイツとフランス両国が影響力を弱めている。

ユダヤ人標的の事件増加 ハマスのイスラエル奇襲1年 フランス

欧州最大規模のユダヤ人コミュニティーを抱えるフランスで、内務省は、パレスチナ・ガザ地区からハマスが、大規模なイスラエルへの襲撃を起こして1年を迎えるに際し、この間、反ユダヤ主義の事件が増え続けている現状を明らかにした。

正義より平和を

ドイツ公共放送のニュース専門局は6日、ハマスの奇襲テロ1年目をテーマに討論会を放映。参加者のゲストの一人が「ガザを訪問し、パレスチナ自治区の一人の若い青年と話し合った時、『われわれは平和より正義を求める』と叫んだのに少々驚かされた」という感想を述べた。世界最大の収容所と呼ばれているガザにパレスチナ人を閉じ込め、外部世界との自由な交流を拒んできたイスラエルへの怒りの声だ。パレスチナ人は「われわれはイスラエルが建国されて以来、民族としての自治権を奪われてきた」と説明する。

「教会刷新」へ司教会議 性的虐待の発覚が契機―バチカン

ローマ・カトリック教会総本山バチカンで2日から約4週間、教会の刷新、改革について話し合う世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会が行われている。参加者368人のうち272人が司教、96人が非司教で、40人は聖職者でも修道者でもない。修道女を含めると、約7分の1に当たる53人が女性で、バチカンニュースによると、「これは教会史上初のことだ」という。

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