欧州の最新記事

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フランスで新たな猛暑対策 職場で半ズボンも

フランス気象局は6月30日、仏全土84県に対してオレンジ熱波警報(上から2番目)を発令。パニエリュナシェ環境相は「前例のない事態」と注意を呼び掛けた。29日時点でアルデシュ県グロスピエールで40・9度、ドローム県バンソーブルでは40・1度など、40度を超えるところも出ている。

米国離れの食い止めに注力 NATO首脳会議

オランダ・ハーグで24、25日の日程で開催された北大西洋条約機構(NATO)首脳会議では、ロシアによるウクライナ侵攻が継続する中、加盟国の軍事力強化の基本認識を共有した。NATO最大の軍事大国である米国が要求する、防衛費の各国、国内総生産(GDP)比5%への引き上げにも、合意する方針である。

米核施設攻撃でEUは岐路に 対イスラエル関係見直し

イランとイスラエルの停戦交渉を主導したいマクロン仏大統領を含む欧州連合(EU)がイランとの核開発を巡る協議を始める中、トランプ米政権が22日、イランの核施設への大規模な直接攻撃を行った。そのため、EUは困難な立場に追い込まれている。北大西洋条約機構(NATO)の加盟国である米国の行動決定に他のNATO加盟国が蚊帳の外に置かれたことで、NATO内に深刻な亀裂が生じている。

独与党「社会民主党」内の静かな反乱

、「欧州の盟主」ドイツで看過できない動きが出ている。メルツ首相が率いる「キリスト教民主・社会同盟」(CDU/CSU)の政権ジュニアパートナー「社会民主党」(SPD)内で党現指導部(クリングバイル党首=財務相兼副首相)に対する静かな反乱が生まれているのだ。メルツ連立政権の土台が揺れ出す危険性も排除できない。

交渉案提示へ欧州各国と調整 仏大統領

フランスのマクロン大統領は19日、国防閣僚会議で、イスラエルとイランの紛争を解決するため、欧州のパートナーとともに交渉案を提出する意向を表明した。

解散命令の不当性指摘 国連人権理事会 子供への「棄教」教育に懸念

スイス・ジュネーブでの国連人権理事会の会合に合わせて、日本での世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の解散命令請求などを巡るセッション「60万人の信徒を持つ宗教団体の撲滅と解散-日本の統一教会」が16日、開催された。強制改宗の被害者、弁護士らが登壇し、請求の不当性を訴えた。

ポーランド 大統領選で右派が勝利 「ねじれ現象」が継続

ポーランドで6月1日、大統領選挙の決選投票が実施され、愛国主義的右派の野党「法と正義」(PiS)の支持を受けるカロル・ナブロツキ氏(42)がワルシャワ市長で親欧州派の与党リベラル派「市民プラットフォーム」(PO)が擁立したラファウ・チャスコフスキ氏(53)を僅差で破り、当選した。その結果、同国では大統領府をPiS、首相府をPOが主導するこれまでの「ねじれ現象」が継続することになった。(ウィーン小川 敏)

聖ソフィア大聖堂が被害 ロシア軍のミサイル攻撃で

バチカンニュースが11日、報じたところよると、ウクライナのキーウにある聖ソフィア大聖堂がロシアのミサイル攻撃で被害を受けた。11世紀建設の大聖堂はユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に指定されており、東欧のキリスト教文化の重要な文化遺産だ。

ウクライナがドローン攻撃 沈黙する露国営メディア

ウクライナ保安庁は4日、ウクライナ軍が1日に行った「クモの巣」作戦の映像をウェブサイトで公開した。自爆型ドローン117機がロシアの空軍基地4カ所を攻撃し、爆撃機など41機に損害を与えた。プーチン露大統領は報復攻撃に乗り出したが、ロシアの国営メディアは沈黙したままだ。

15歳以下のSNS使用禁止検討 仏大統領  生徒による教員刺殺事件受け

フランス・パリ東部郊外のノジャンの中学校で10日、校門前で持ち物検査をしていた教員補助職員が14歳の生徒に刺殺される事件が起きた。事件を受け、マクロン大統領は、殺人事件は生徒が使用するSNSが原因だと指摘し、15歳以下を対象にSNSの使用を禁じる法整備の検討に入ったことを表明した。

欧州右派指導者ら結集 フランス 議会選大勝1周年祝う

仏中部、ロワール地方のモルマン・シュル・ヴェルニソンに10日、ハンガリーのオルバン・ビクトル首相、イタリアのマッテオ・サルヴィーニ副首相、チェコのアンドレイ・バビシュ元首相、スペインのサンティアゴ・アバスカル右派VOX党首など、欧州の右派政治指導者らが、国民連合(RN)のマリーヌ・ルペン氏の元に合流し、気勢を挙げた。

オーストリアで戦後最悪の銃乱射事件

オーストリア南部シュタイアーマルク州の州都グラーツの高校で10日午前10時(現地時間)、銃乱射事件が発生し、先生1人と生徒9人が死去し、十数人が重軽傷を負った。容疑者(21歳)は犯行後、校内のトイレで自殺した。

露の拡張主義を警告 独情報局長官「NATOの抑止力強化を」

ドイツの対外情報機関、連邦情報局(BND)のブルーノ・カール長官は9日、自身のポッドキャストで、ロシアの拡張主義的な動きについて「過小評価すべきでない」と注意を促した。またウクライナはロシアにとって「西側へのほんの一歩にすぎない」「NATO第5条が機能しないことのテストだ」と警告を発した。

ドイツでも大学が反ユダヤ主義の拠点に

ベルリンの「反ユダヤ主義研究情報センター」(RIAS)が4日に発表した2024年の「年次報告」によると、ドイツで反ユダヤ主義事件の件数が再び急増している。RIASによると、昨年総件数は8627件で、前年比(4886件)で約77%増、1日あたり約24件の反ユダヤ主義事件が起きている。

不法移民対策が難航 イギリス 新政策では強制送還も

5月31日、英仏海峡を小型ボートで渡り、英国に到着した移民が、1日としては今年最大の約1194人となった。ヒーリー英国防相はこの数について「衝撃的」と表現した。スターマー英首相は対米関税交渉でいち早く合意にこぎ着け、その実績が評価される一方、移民問題では実績が出せず、いら立ちを隠せない。

フランス 安楽死法案を可決 カトリック教会は反対表明

フランス国民議会(下院)で5月27日、安楽死合法化法案が過半数で可決され、上院に送られた。厳格な条件の下で自らの命を絶つことを認める方向へ進む西欧諸国が増える中、フランスもその流れに加わった形だ。だが、カトリック教会は反対し、医療関係者からも異論が出ている。

反体制活動家ナワリヌイ夫人 TVch「ロシアの未来」開設

ロシアのプーチン大統領の最強の反体制派活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の夫人、ユリア・ナワリナヤさんは夫の49歳の誕生日に当たる4日にロシアの「報道の自由」を訴えるテレビチャンネルをスタートする。

ユダヤ関連施設5ヵ所襲撃 パリ ネタニヤフ首相が非難

フランスの首都パリの4区と20区で5月31日深夜、ホロコースト記念碑、三つのユダヤ教礼拝堂シナゴーグ、ユダヤ人経営のレストランで、建物の外壁にペンキスプレーが吹き付けられる事件が起きた。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は6月1日、これは「フランスにおけるユダヤ人に対する扇動行為の蔓延(まんえん)の直接的な結果」だと非難した。フランスには欧州最大のユダヤコミュニティーが存在する。

ポーランド大統領選 野党右派ナブロツキ氏当選 トランプ支持者、早期議会選挙も

【ウィーン小川敏】ポーランドで1日、大統領選挙の決選投票が実施され、愛国主義的右派の野党「法と正義」(PiS)の候補者カロル・ナブロツキ氏(42)がワルシャワ市長で親欧州派の与党リベラル派「市民プラットフォーム」(PO)が支持するラファウ・チャスコフスキ氏(53)を僅差で破り、当選した。

欧州CLの優勝祝賀で2人死亡 フランス

仏パリで5月31日、欧州チャンピオンズリーグでパリサンジェルマン(PSG)の優勝を祝う中、スクーターに乗っていた男性(20)が衝突事故で死亡した。同日の死亡はランド地方のダクスで、PSGの勝利を祝う集会の最中に17歳の少年が刺殺されており、死者は2人目となった。

新興極右が野党第1党に ポルトガル総選挙

18日に実施されたポルトガル議会(一院制、定数230)選挙の最終結果で、新興右翼ポピュリスト政党シェーガが第2党、最大野党の座を獲得した。28日夜に在外投票約30万票の開票が終わり、全議席が確定した。

安楽死合法化法案が可決 仏下院 カトリック教会は強く批判

フランスは27日、国民議会(下院)で安楽死合法化法案を過半数が支持し、上院に送られた。305人の議員が「重病を患う成人患者が希望する場合の安楽死の権利」を認める法案に賛成、199人が反対票を投じた。厳格な条件の下、自らの命を絶つことを認める方向へ進む西欧諸国が増える中、フランスもその流れに加わった形だ。

トランプ氏「50%関税」発言でEU衝撃

米トランプ関税に強硬姿勢で臨む欧州連合(EU)に業を煮やしたトランプ米大統領の24日の「50%関税を課す」発言に、EU内で波紋が広がっている。世界で最も早く米国と貿易協定で合意した英国とは対照的だ。交渉を主導するフォンデアライエン欧州委員長にとって、対米交渉の変更を迫られる事態に陥っている。

イスラエルと協定見直しか EU ガザへの攻撃激化で

欧州連合(EU)は20日、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃拡大と、2カ月間の援助物資の搬入封鎖が解除されない事態を巡り、イスラエルと広範囲にわたり政治・経済関係を定めた協力協定の検証に入った。今月初め、オランダのカスパー・フェルドカンプ外相が提案した、対イスラエルの政策見直しを、EUの27カ国のうち17カ国が同日、支持したことを受けてのもの。ユーロニュースが伝えた。

メルツ独新首相の前途に暗雲 2回目の投票でやっと過半数

ドイツ連邦議会(下院)で6日、「キリスト教民主同盟」(CDU)のメルツ党首(69)を首相に選出する投票が行われたが、選出に必要な過半数を得られないといった事態が生じた。2回目の投票で過半数を得て新首相に選出されたものの、「歴史的」と評され、メルツ新政権の今後にも影を落とすであろう「首相選出ドラマ」を振り返ってみた。(ウィーン小川 敏)

仏共和党党首選 ルタイヨー内相が勝利 次期大統領選目指す右派

フランスの主要保守政党・共和党の党首選で18日、ブリュノ・ルタイヨー仏内相が勝利し、2年後に予定される大統領選への出馬を前に、同氏の知名度がさらに高まった。 同氏は党をさらに右傾化させるとみられる強硬保守派で昨年7月の国民議会(下院)選以降、人気が急上昇中だった。再選を目指していた現共和党党首のローラン・ウォキエ氏を上回る得票で党首に選出された。

中国の港湾買収 安全保障上の懸念 欧州委員会が警告

欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会のアポストロス・ツィツィコスタス運輸委員は8日、欧州の港湾は「安全保障を再検討し、外国企業の進出をより慎重に調査する必要がある」との通達を企業向けに出した。背景には中国企業が欧州の港湾約30カ所に株式を保有しており、安全保障上の懸念が高まっているからだ。

レオ14世は前教皇のクローンではない

米国初のローマ教皇レオ14世の人物像について、メディアでは様々な情報が報じられている。ロバート・フランシス・プレボスト枢機卿の2人の実兄が弟の教皇選出を祝うためにバチカンを訪問したが、彼らによると、プレボスト枢機卿は少年時代から将来、聖職者になることを夢見ていたという。その点、ブエノスアイレス大学で化学を学んだ前教皇アルゼンチン出身のフランシスコ教皇とは違う。

米国人初のローマ教皇が誕生、レオ14世名乗る

バチカン市のシスティーナ礼拝堂で8日、新教皇を決める選挙「コンクラーベ」の2日目の投票が行われ、通算4回目の投票で米シカゴ生まれのロバート・フランシス・プレボスト枢機卿(69)が第267代ローマ教皇に選出された

メルツ独新首相が訪仏、マクロン氏と会談

ドイツで6日に首相に選出された第1党の保守、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)のメルツ新首相(69)は7日、初の外遊でフランスを訪問し、マクロン大統領と会談した。ドイツがフランスと連携し、EUのけん引役としてEU重視の姿勢を示した。トランプ米大統領がEUへの批判的姿勢を見せ、EU独自の主権、自主防衛のための再軍備が求められる中での船出となった。

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