上昇気流

【上昇気流】(2023年12月7日)

梅毒の感染者が増え続けている。特に感染した妊婦から胎児にうつる「先天梅毒」の報告数が過去最多を更新したという。これは母体から胎盤を通じて胎児にうつるもので、障害を持って生まれる恐れがある(小紙11月29日付)。

【上昇気流】(2023年12月6日)

ビクトル・ベレンコ氏の死去が先月、報じられた。1976年9月に旧ソ連軍の最新鋭戦闘機「ミグ25」で日本の防衛レーダー網を擦り抜けて北海道の函館空港に強行着陸し、米国に亡命したソ連軍元中尉だ。

【上昇気流】(2023年12月5日)

エマニュエル駐日米大使と尹徳敏駐日韓国大使がそろって、長崎県対馬の海岸でごみ拾いをした。朝鮮半島と日本列島の中間にあり、日本海と東シナ海の境界に位置する対馬には、年間3万~4万立方㍍の海洋ごみが漂着する。その現状を視察し、対策をアピールするのが狙いだ。

【上昇気流】(2023年12月4日)

宇宙の彼方、大質量の恒星の大規模爆発などによって生まれ、地球に飛来してくる高エネルギー粒子「宇宙線」。

【上昇気流】(2023年12月2日)

だいぶ前の記憶。「交通系カードは使えますか?」と店員に聞いたところ「大丈夫です」との回答だった。「じゃ、それでお願いします」と言うと、若い男性の店員が不思議そうな顔をしている。雰囲気からすると「ノー」ということらしい。

【上昇気流】(2023年12月1日)

米大統領補佐官や国務長官を務めたヘンリー・キッシンジャー氏が亡くなった。米中和解やベトナム戦争の終結に貢献し、「現実主義外交の神様」などとも言われる。

【上昇気流】(2023年11月30日)

皇居の坂下門から乾門に至る約750㍍の道が乾通りで、紅葉の見頃を迎えている。この時期に合わせて一般公開が始まり、来月3日まで行われている(小紙11月27日付)。

【上昇気流】(2023年11月29日)

先週は寒くなったので鍋料理が恋しくなったが、それもつかの間、今週また暖かくなった。今年の季節は気まぐれである。が、恋しさはそうそう消せない。すき焼き、おでん、キムチ鍋、石狩鍋……。鍋料理の季節が到来だ。

【上昇気流】(2023年11月28日)

「吉右衛門の訃報を聞いた時、私は足元の大地が崩れ落ちていくような、喪失感を味わった」――。二代目中村吉右衛門が亡くなった時の衝撃を、演劇評論家の渡辺保さんは新著『吉右衛門――「現代」を生きた歌舞伎役者』(慶應義塾大学出版会)の中でこう表現した。吉右衛門が亡くなってから、きょうで2年を迎えた。

【上昇気流】(2023年11月27日)

「中小企業」は中小規模の事業者の総称だが、今日の産業社会、経済構造の中で極めて多様な要素を持っている。政府は中小企業に対し、賃上げを行えば減税措置を手厚くするという支援策を打ち出している。

【上昇気流】(2023年11月25日)

山梨県の忍野八海(おしのはっかい)へ行ってきた。富士山は一瞬雲がかかったり晴れて顔をのぞかせたりするなど、表情豊かだった。山の天候はすぐ変化するという登山に詳しい知人の話を思い出した。

【上昇気流】(2023年11月24日)

米南部テキサス州ダラスでジョン・F・ケネディ大統領が暗殺されてから60年が経過した。事件は当時、小学校低学年だった気流子にも強い衝撃だった。まして米国民の受けたショックは、計り知れないものがあった。

【上昇気流】(2023年11月23日)

「飛行機から見ると平坦な土地を横切って数々の河が蛇行しているこの地域は、水の停滞した、弓形とうねりから成る景観を示している。河床(かしょう)そのものが、蒼(あお)ざめた曲線で縁取られているように見える」。

【上昇気流】(2023年11月22日)

「悲しみや苦しみは時間が解決はしてくれません。このような思いを誰もしないためにも、子供たちが被害に遭わない社会を心から願います」――。

【上昇気流】(2023年11月21日)

海岸で漁師たちが作業をしているところへ、大きなヒグマが近づいてきた。それに気付いた1人の漁師が「こら!来るな」と叱り付ける。するとヒグマは、すごすごとそこから離れて行った。

【上昇気流】(2023年11月20日)

近畿大学水産研究所(和歌山県)はニホンウナギを卵から育て、そのウナギから作製した受精卵を孵化(ふか)させる完全養殖に成功したと発表した。ニホンウナギの完全養殖は2010年、国の研究機関で成功しているが、市場流通には至っていない。

【上昇気流】(2023年11月18日)

「日本人は細かな差異に敏感で、イントネーション(声の抑揚)や語尾などに過剰なメッセージを読み取りがち」と批評家が言う。抑揚や語尾は発語の本体ではないのだから、中身にもっと注目すべきだとの趣旨だ。

【上昇気流】(2023年11月17日)

第2次大戦末期の1944年、ナチス・ドイツ占領下のポーランドの首都ワルシャワで軍と人民が武装蜂起するが鎮圧される。その後、ワルシャワは徹底的に破壊され、ドイツ敗北後はソ連による自由主義者の弾圧が始まる。

【上昇気流】(2023年11月16日)

群馬県藤岡市に天台宗の浄法寺がある。神流川の左岸で、山に上りかけた所だ。奈良時代の創建だが最澄ゆかりの山寺で、訪ねたのは晩秋。イチョウの大木があり、地面が見えないほど葉が散り敷いていた。

【上昇気流】(2023年11月15日)

カトリック教会大司教や上智大学学長を務めたヨゼフ・ピタウ氏は、こんな言葉を遺(のこ)している。「教育は、学校からではなく、家庭から始まるのだということも忘れてはなりません。世界観、行動基準は、家庭で学ばずにどこで学べるというのでしょう」(2009年11月21日付読売新聞「時代の証言者」)。

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