上昇気流

【上昇気流】(2024年4月24日)

米国屈指の名門、ケネディ家は何かと話題に上る。ジョン・F・ケネディ元大統領の甥(おい)、ロバート・ケネディ・ジュニア氏が大統領選に出馬する意向だが、一族15人がバイデン大統領の選挙集会に出席し、大統領選でバイデン氏を支持すると表明したという(小紙20日付)。

【上昇気流】(2024年4月23日)

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手に待望の一発が出た。本拠地で行われたメッツ戦で、大リーグ通算176号を放ち、松井秀喜さんの日本選手最多本塁打記録を更新した。打った瞬間、相手外野手が打球を追うそぶりも見せない完璧なアーチだった。

【上昇気流】(2024年4月20日)

「うるわしい」という単語がある。漢字では「麗しい」と表記する。21世紀の現在、うるわしいはほぼ死語になった。岩波文庫の末尾に「読書子に寄す」という文章が載っている。当時の社長の名前で書かれている。日付は昭和2(1927)年7月。芥川龍之介が自殺したのは、同じ年の7月24日のことだ。

【上昇気流】(2024年4月19日)

「目には青葉山ほととぎす初鰹(はつがつお)」(山口素堂)の季節となった。暖かい外洋に生息するカツオはこの季節、黒潮に乗って北上してくる。別名「上り鰹」ともいい、秋に宮城県沖に達して冷たい親潮とぶつかり、Uターンしてくるのを「戻り鰹」というのは、よく知られている。

【上昇気流】(2024年4月17日)

「先の戦争」の話を福島県会津若松市に住む古老に聞かされたことがある。てっきり「先の大戦」と思って耳を傾けていたが、薩摩や長州といった言葉がやたらと出てくる。それで恐る恐る尋ねてみた。「あの、先の戦争というのは、いつの戦争ですか」。途端に叱られた。「先の戦争と言えば、戊辰(ぼしん)戦争に決まっておろうが」。

【上昇気流】(2024年4月16日)

「生物多様性増進活動促進法」が成立した。多様性保全のため企業などが地域を設定し環境省が認定してきた「自然共生サイト」を法制化するものだ。外来種駆除の手続きなどが簡素化され、取り組み企業のブランド価値を高め後押しする。

【上昇気流】(2024年4月15日)

宇宙創成時の万物に質量を与えた「ヒッグス粒子」の存在を提唱し、2013年にノーベル物理学賞を受賞したピーター・ヒッグス英エディンバラ大名誉教授が亡くなった。宇宙創成論議を大いに活性化させた人物だ。

【上昇気流】(2024年4月13日)

江戸時代が終わり、明治維新と共に新しい国家が誕生した。そのことを感じさせた一つに、文学における文章語の表現が変わったことも挙げられる。文語文から口語文への移行である。

【上昇気流】(2024年4月12日)

能登半島地震で大きな被害が出た石川県七尾市。中でも、昔ながらの古い商店が並ぶ一本杉通りは被害が激しい。全国的に知られた和ろうそく店の登録文化財の建物が倒壊するなど、雰囲気のある街並みは大きく破損された。

【上昇気流】(2024年4月11日)

山岳写真家の菊池哲男さんが写真集『四季白馬』(山と渓谷社)を刊行し、4月16日に発売される。それに先立って、写真展「四季白馬」が東京・銀座の富士フォトギャラリー銀座で開催されている。

【上昇気流】(2024年4月10日)

「春はあけぼの」(『枕草子』)。空には日の出前の紫がかった雲。北には幾重にも重なる山々。学生の頃に京都で「あけぼの」を実感したのは出町柳(左京区)の橋の上からだった。賀茂川と高野川が合流し鴨川となる場所で、地図で見ればYの字となっている。

【上昇気流】(2024年4月9日)

英語で中国を表す「チャイナ」は「陶磁器」の意味にも使われることは結構知られている。同じように「ジャパン」が「漆器」を表すことを知る人は意外と少ない。 能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市で、県の「創造的復興プラン」に住民の声を生かそうと「のと未来トーク」が開かれた。アシスタントとして参加した慶應義塾大学教授の安宅和人さんが、参加者に同じ質問をしたが、さすが日本を代表する漆器の産地だけあって知っている人が結構いた。

【上昇気流】(2024年4月8日)

プロ野球も始まり、球春到来。その前にあった選抜高校野球も見応えがあった。従来「春」は甲子園常連校が強かったが、参加チーム全体がレベルアップし接戦が続いた。相当鍛えられ内野手のグラブ捌(さば)きのうまさが目立ち、試合の中で各自、その役割をよく心得ていた。

【上昇気流】(2024年4月6日)

今年の桜は開花が遅い。半世紀前の水準に戻ったみたいだ。それでも、自然が決めるのだから仕方がない。東北では弘前(青森県)の桜が「本州では一番遅い」とされている。が、「一番遅いのは遠野」と遠野(岩手県)在住の人から聞いたことがある。それほど遠野は寒い。外出しにくい冬、家の中で物語をしゃべったり聞いたりした。『遠野物語』もそんな中から生まれたのだろう。

【上昇気流】(2024年4月5日)

能登半島へ向かうため、東京駅12時24分発の北陸新幹線敦賀行き「はくたか」に乗った。地震からの復興を後押しする「北陸応援割」もあり、平日にもかかわらず車内は結構混んでいた。15時17分には3時間足らずで金沢に到着した。

【上昇気流】(2024年4月4日)

「バッハの学校」を主宰して多くの音楽家を育ててきた丸山桂介さんが、2月に亡くなった。知らせてくれたのは丸山さんを恩師と仰ぐ知人のピアニストで、ミニコンサートのトークの中。

【上昇気流】(2024年4月3日)

「このコンピューターはトロイの木馬ウイルスに感染しています」――。いきなりパソコンがフリーズし、マウスもキーボードも反応しなくなった。女性の甲高い声が「表示されている番号に電話を」と繰り返し告げている。

【上昇気流】(2024年4月2日)

能登半島地震で大きな被害の出た石川県七尾市で町内会長を務める友人とメールのやりとりをしている。友人の家族も無事で住居もそれほど大きな被害はなかった。しかし発災3カ月が経過した今も、次々と課題が持ち上がり気の休まる暇がないという。

【上昇気流】(2024年4月1日)

企業間の熾烈(しれつ)な人材獲得競争がありそう――2025年春に卒業する大学生らの採用活動に認められた「採用直結型」インターンシップ(就業体験)を主要企業の約7割が導入したことが、時事通信のアンケート調査で分かった。

【上昇気流】(2024年3月30日)

「あふむけば口いつぱいにはる日かな」(夏目成美〈せいび〉)。三寒四温という言葉がふさわしいような寒い日々と暖かい日々の繰り返しがここのところ続いている。東京で桜が開花したのは昨日で、例年に比べるとだいぶ遅れた。春といいながらその実感に乏しいのも、日ごとの気温の変化が大きいからだろう。

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