上昇気流の最新記事

最新記事一覧

「いのち輝く」万博の成功を【上昇気流】

大阪・関西万博が4月13日から大阪市の人工島「夢洲」で開かれる。前売り入場券の売り上げが低迷する中、関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)は「誘致段階から関わってきた者として必ず成功させる」と新年の決意を述べた。

「陰の主役」田沼意次【上昇気流】

江戸中期の稀代の版元、蔦屋重三郎を描いたNHK大河ドラマ「べらぼう」が始まった。合戦シーンもなく、もっぱら政治、文化、社会世相をどう盛り上げていくか今後の展開が見ものではある。

養子入り断られた井伊直弼【上昇気流】

江戸時代の社会のイメージは、身分社会、がんじがらめの閉塞(へいそく)状況といったところだろうか。しかし、実際はそうでもない。例えば養子制度。実子が優秀でない場合、養子を取る。大事なのは「家」の存続だ。力量の低い実子に代わって有能な養子を取れば、家を存続させるには都合がいい。『日本史の論点』(中公新書)にその話が紹介されている。

ロス近郊山火事の衝撃【上昇気流】

今でもたびたび再放送される米国の人気テレビドラマ「刑事コロンボ」の面白さは、コロンボ警部がトリックや嘘(うそ)を見破り、犯人を少しずつ追い詰めていくところにある。もう一つ、舞台がロサンゼルス近郊の風光明媚(めいび)な住宅地であることも大きな楽しみだ。

鎌倉のヤドリギの群生【上昇気流】

古都鎌倉で鶴岡八幡宮に参拝した後、境内前の三の鳥居から若宮大路を南に下り、由比ガ浜まで歩いた。最も華やかな一帯で、食事処やアクセサリーや鎌倉彫の店が並び、目を奪われた。

後期高齢者「神の満ちる国」【上昇気流】

知人からの年賀状にこんな一文があった。「本年は皇紀2685年、私は後期高齢者」。皇紀と後期を引っ掛けて年齢を告げていた。

「能登駅伝」復活へ【上昇気流】

今年の箱根駅伝は、青山学院大学が2年連続8度目の優勝を果たした。大会新記録もマークし、盛り上がりを見せた。

韓国空港で航空機事故【上昇気流】

韓国南西部全羅南道の務安国際空港で179人が死亡した旅客機事故。地に胴体を滑らしてなすすべなくコンクリートの壁に激突し大爆発するさまは、あまりにむごたらしい。何が起こったのか、唖然(あぜん)とさせられた。

“核の傘”と南シナ海【上昇気流】

日米両政府が、米国の核戦力などで日本を守る拡大抑止のガイドライン(指針)を初めて策定したという。北朝鮮だけでなく中国、ロシアの核脅威が高まる中で通常戦力だけでなく核の脅しにも対応することが不可欠だ。

減っていく年賀状【上昇気流】

家に来る年賀状が少なくなっている。高齢になると、会社などの人間関係も希薄になっていくから、少なくなるのはそれほど不思議ではない。とはいえ、元日に届く年賀状は毎年の楽しみではある。

カミュ没後65年に思う【上昇気流】

1960年1月4日、フランスの作家アルベール・カミュは、南仏の別荘からパリに向かう途中、自動車事故で亡くなった。それから65年、この20世紀を代表する作家の予見性に目を見張らされる。

島田療育園と「上昇気流」【上昇気流】

元旦は心を澄まし、上昇気流を探ってみる。正月休暇の都会の空は晴天この上ない。雪国は曇天でも子や孫らを迎え心は晴れやか。上昇気流はそんな心象であろうか。

地震の年ともお別れ【上昇気流】

きょうは大晦日(みそか)。高浜虚子の「去年今年貫く棒の如きもの」の句もあるが、来年に引きずりたくないものもある。地震被害のあった能登の人たちは特にそうだろう。

ホンダと日産が統合協議入り【上昇気流】

米国の科学者ベンジャミン・フランクリンは、絹と金属を折り込んだタコを雷雨の真っ只中(ただなか)に揚げ、タコ糸の根元に検電器を接続し雷が電気だと確認した。よく感電死しなかったものだが、後に避雷針を発明しその恩恵を世界に伝えている。

鬼が笑わぬ来年となるか【上昇気流】

今年もあとわずか。来る年の計画や見通しに思いを馳せたいところだが、来年のことを言えば鬼が笑うという。明日のことも分からないのに、来年のことなど予想もつかない。とはいえ、それなりの希望と期待を抱いていくのを(鬼から)笑われる筋合いはない。

「たかが選手」か「選手が主役」か【上昇気流】

今月亡くなった読売グループ本社主筆、渡辺恒雄さんの業績は大きい。しかし、失言もあった。「たかが選手」というのがそれだ。読売新聞はプロ野球に関係が深いが、20年ほど前、球界再編が持ち上がった中でこの発言が飛び出した。

悪条件重なった羽田衝突事故【上昇気流】

悪いことが重なる時は、こういうものなのか――。1月2日、東京・羽田空港で起きた日本航空と海上保安庁の航空機の衝突事故について、運輸安全委員会が公表した「経過報告」を読んでの率直な感想である。

恐竜たちの見た景色【上昇気流】

「銀杏の木は銀杏の服を着てゐたとすべてが落ちてから気づくこと」(澤村斉美〈まさみ〉)。澤村さんは「塔」短歌会に所属する歌人で、2008年、歌集『夏鴉』で現代歌人集会賞と現代短歌新人賞を受賞した。

煽りより「鎮めるメディア」【上昇気流】

「鎮まれ! 鎮まりたまえ。……何故(なぜ)そのように荒ぶるのか」――。スタジオジブリ制作のアニメ映画「もののけ姫」に主人公の少年が祟(たた)り神にこう呼び掛けるシーンがある。

三菱UFJ銀の不祥事【上昇気流】

三菱UFJ銀行の2支店で店頭業務の責任者を務めていた40代管理職の元女性行員が4年半にわたって支店の貸金庫を無断で開け、顧客の資産十数億円相当を盗み取っていた。さらに数十人の顧客の被害が見込まれるとのことで、あきれた“事件”だ。

ヒートショックとAED【上昇気流】

本格的な冬に入り、寒暖の差が及ぼす体調の変化に気をつけたいところだ。とくにヒートショックは、急激な血圧の変動で重い場合は失神や心筋梗塞、脳梗塞を引き起こし生命にも関わる。

窓から見える富士山【上昇気流】

「冬の空少し濁りしかと思ふ」(高浜虚子)。年末近くなり、寒いのは当たり前と思っているが、この頃は寒さの程度が違って少し皮膚に痛みを感じるほどである。

渡辺恒雄氏逝く【上昇気流】

読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏が亡くなった。歴代首相とも近い関係を築き政界に大きな影響力を持ち続けた。2021年放送のNHK「独占告白 渡辺恒雄~戦後政治はこうして作られた 平成編~」でその肉声が聞ける。

東京藝大の山小屋【上昇気流】

初冬を迎えると休業に入る山小屋が多い。だが大学が山小屋を備えている所では、そうした制約はない。東京藝術大学にも山小屋がある。長野県の大町市、鹿島槍スキー場の上の尾根にある「黒沢ヒュッテ」だ。

「良心」に向き合う師走【上昇気流】

寺社の煤(すす)払いのニュースが各地から伝えられる。これは年神様を清々(すがすが)しく迎える準備である。大晦日(みそか)に除夜の鐘を突くのは煩悩を除くためだという。

紅白歌合戦と国民的一体感【上昇気流】

NHKが来年で放送開始100年となるのを記念し、1971年の第22回紅白歌合戦のリマスター版を放送した。それを観(み)て、懐かしさと共に世の中の様変わりを痛感させられた。

「コロナ発生」から5年【上昇気流】

中国の武漢市で2019年12月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の1例目の感染者が報告されてから5年。報告からわずか数カ月ほどの間にパンデミックと言われる世界的な流行となった。

情報パニックの今昔【上昇気流】

「宇宙戦争パニック事件」をご存じの方も多いだろう。1930年代、米国のラジオ劇番組で“火星人襲来”という「臨時ニュース」を信じ込んだ住民が大騒動に陥ったという話だ。メディアへの不信、警戒を論ずる教訓ともされる。

赤穂浪士討ち入りと賄賂【上昇気流】

最近は話題になることも減ったが、きょうは赤穂浪士討ち入りの日。元禄15(1702)年のことだ。一部の赤穂浪士が吉良上野介義央(よしなか)を殺害した。前年3月14日、浅野内匠頭長矩(ながのり)が吉良への殺人未遂事件を起こした。場所は江戸城中、勅使を接待する儀式の進行中だ。

日本・トルコ国交100年【上昇気流】

日本とトルコの外交関係樹立100周年を記念した式典がイスタンブールで開かれ、秋篠宮殿下御夫妻が出席された。1890年、和歌山県沖で沈没したオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号の乗員救助などを契機とし、日本とトルコは特別な関係を築いてきた。

注目ワード

人気記事(1週間)

おすすめ記事

Google Translate »