論壇時評の最新記事

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司法による宗教迫害 国際法に反する解散命令 【論壇時評】

東京地裁が世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の解散を命じる決定を下した。これに異議を唱える識者は少なく、世論の大多数が賛成する。一方、国際法の観点からは、刑事事件を起こしていない教団の解散命令はどう捉えられるのか。地裁とは言え、初めて民事事件を理由にした解散を命じる決定が下された今だからこそ、「信教の自由」についての国際基準を知ることの意義は大きい。

「李在明大勢論はない」 大統領選挙の展望【論壇時評】

韓国では昨年12月3日の非常戒厳発令に端を発して、尹錫悦大統領への弾劾に反対する保守派と賛成する左派の対立が「政治的内戦状態」にまでなっている。

実利外交への転換に警鐘 「三流国家に転落」と危機感【論壇時評】

日本通として知られる月刊朝鮮の裵振栄(ペジニョン)編集長が同誌4月号で「弾劾騒動で方向を見失った韓国外交」を書いている。終わらないウクライナ・ロシア戦争、ロシアに接近する北朝鮮、それにトランプ米2期政権の出発と相互関税、等々、韓国が直面する外交課題は山積みなのに、尹錫悦弾劾事態で“120日間の外交空白”をつくってしまった。

「性」の相対化、再考の時 「LGBT元年」から10年【論壇時評】

東京都渋谷区は2015年3月末、同性カップルの関係を「結婚相当」と認定する制度の導入を決めた、いわゆる「パートナーシップ条例」をわが国で初めて成立させた。今年はそれから10年の節目の年。

保守側の大統領候補は誰に

韓国で尹錫悦大統領が弾劾され、憲法裁判所で審理が行われている。同じく保守系の朴槿恵大統領が弾劾された2016年から17年の時には、その後の大統領選挙では野党の勝利がほぼ見えていた。圧倒的に朴氏への支持率が下がっていたからだ。

保守誌に与党の“狙撃手”登場

韓国では尹錫悦大統領への弾劾が認められ、大統領選挙が行われる場合、最も大統領の席に近いのが野党共に民主党の李在明代表だと言われている。世論調査でも常に李氏がトップを走っている。

SNSへの「覇権移行」既存メディア不信が根底に

論壇誌2月号はほとんどが新聞・テレビなどの「オールドメディア」(マスコミ)と、X(旧ツイッター)・ユーチューブ・TikTokなどの「ニューメディア」の対立を取り上げた論考を載せている。背景には昨年、SNSによる情報発信が注目を集める選挙が続いたことがある。前安芸高田市長の石丸伸二が東京都知事選で次点に入る得票を獲得した「石丸現象」、議会から不信任された斎藤元彦が大方の予想に反して再選を果たした兵庫県知事選挙、さらには衆議院選挙における国民民主党の躍進などだ。

「大統領と別れる決心」保守壊滅“失われた30年”を予言

月刊中央(1月号)が「大統領と別れる決心をした大韓民国、どこへ行く」という特集を組んだ。その中で「代表的な進歩的な論客」と言われる「陳重権(チンジュングォン)光云大特任教授」は「これから韓国保守は“失われた30年”を体験するだろう」と警告している。穏やかでない。

偏執的で自己陶酔的な性格 心理学者が分析した尹氏の行動

昨年12月、韓国の尹錫悦大統領は非常戒厳を発令してわずか6時間でそれを引っ込めた。誰もが抱く疑問が「なぜ、そのような行動を取ったのか」だ。野党の弾劾連発と徹底した国会運営妨害があったとしても、「なぜ戒厳という極端な手段なのか」の疑問は残る。

「夫婦別姓」のリスク【論壇時評】

「同性婚」と同じリスクをはらむのが「選択的夫婦別姓」(夫婦別姓)だ。石破茂首相は自民党総裁選の最中、「選択的ということだから否定する理由はない」と制度導入に前向きの姿勢を示した。ここにも希望者が存在するのだから、それをかなえることは社会の幸福度アップにつながるという発想が窺(うかが)える。その一方で、子供の視点が抜け落ちている。

家族は子育ての仕組み、「同性婚」の盲点

石破茂首相が参議院予算委員会(17日)で、「同性婚」の実現は「一人ひとりの熱烈な思いが実現されれば、日本全体の幸福度にプラスの影響を与える」と語った。首相は、自民党総裁選前から「同性婚が認められないことで不利益を受けているとすれば、救済する道を考えるべきだ」などと、同性婚の法制化に前向きとみられる発言を行っていたので驚かない。

「日本と仲良くした罪」【尹錫悦大統領、弾劾】

韓国の尹錫悦大統領に対する弾劾決議案の中で、尹氏が犯した罪として「日本と仲良くしたこと」が含まれている。冗談のような話だが、野党共に民主党はこれを挙げているというのだ。

文学賞受賞でより増した渇望感、ノーベル科学賞受賞者輩出へ四つの方策

作家韓江(ハンガン)氏のノーベル文学賞受賞は、韓国民のノーベル賞に対する渇望をより一層深めたと言えるかもしれない。「新東亜」(12月号)に韓国学術団体総連合会理事長の権大祐(クォンデウ)漢陽大教授による「受賞者“0”韓国がノーベル科学賞輩出するための四つの方策」が載っているが、それをうかがわせる一つだろう。

「“トランプ圧勝”の背景」民主党政権の左傾化に反発 

共和党のトランプ氏が民主党のハリス氏に圧勝した米大統領選挙は「宗教保守」の政治への影響力を改めて示した。「大接戦」の予想に反し、かなりの差が付いた要因には米国の経済状況がトランプ氏に有利に働いたことがある。だが、それだけでなく、宗教保守の力、特にその中心となったキリスト教「福音派」(エヴァンジェリカル)の力があったのは間違いない。米国における政治と宗教の繋(つな)がりの深さを改めて示した大統領選挙だったと言える。

中国共産党員・鄭律成の評価

韓国である人物の評価をめぐって論争が起こっている。鄭(チョン)律成(ユルソン)だ。あまり聞かない名であり、今の韓国人にとっても馴染(なじ)みのない人物だという。その彼がどうして議論となっているのか。

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