会計前の商品を食べることへの賛否 米国から

米国のスーパーで購入する前の商品を食べるのは、珍しい光景ではない。袋からブドウを1、2粒取り出して、味を確認してからカートに入れる人や、レジで並んでいる時に容器を開けて寿司を食べる人をこれまで見てきた。

日本では考えられない行為だが、米国人の間ではその是非について意見が分かれている。食料品を購入する前に食べることが許されるかどうかについて、昨年ソーシャルメディアで話題になった。

インフルエンサーのセシリー・バウフマンさんが、テネシー州にあるスーパーマーケットで撮った動画を投稿したことがきっかけだ。空になった寿司の容器を見せながら、レジで「これもお店で開けちゃった。ごめんなさい、お腹が空いていたので」と笑いながら話すと、店員は「オーケー、大丈夫よ」と答えた。

これがオンライン上で議論を巻き起こした。「私もそうする。最後にお金を払ってくれるなら、何の問題もない」と擁護する人もいれば、「こんなことをしたことないし、してはいけないと教わった」と不快感を示す人もいた。

過去にNBCテレビの番組がツイッター(現X)で行った調査では、反対が47%。18%が許容されるとし、35%が食品の種類によると答えている。快く思っていない人も少なくないようだ。

とはいえ仮に日本人に調査したとしたら、ほぼすべての人がこうした行為はマナー違反だと思うだろう。日本人には食べ物を大切にする考えが根付いているからかもしれない。いずれにしても、こうした習慣を通しても価値観の違いを改めて感じる。(Y)

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