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恵庭・支笏湖、そして千歳路を行く 秋を先取り、晩夏の北海道

お盆が過ぎた8月下旬、札幌近郊の日中の気温は25度前後となり、ひと頃の猛暑が嘘(うそ)のように去り、秋の気配が漂う。紅葉の時期にはまだ早いが、山々の秋の気配を感じようと車で支笏(しこつ)湖方面を走り、千歳(ちとせ)まで足を延ばしてみた。

天空の白いじゅうたん 福島・南会津町

 福島県南会津町で、そばの花が見頃を迎えている(写真)。標高1000㍍にある高杖原地区の「たかつえそば畑」では毎年8月下旬から9月上旬にかけて、広さ12㌶の土地一面が白いそばの花のじゅうたんとなる。

秋田の夏は祭りざんまい、受け継がれる伝統の精神

8月から9月にかけて、秋田県は大小の夏祭りが目白押しだ。活気あふれる秋田の竿燈と大曲の花火、心に響く西馬音内盆踊りと花輪ばやし。

アシカと一緒に〝びちょぬれ〟 サンシャイン水族館で暑さ吹き飛ばす

普段からアシカのパフォーマンスを披露しているサンシャイン水族館(東京都豊島区)では、夏季限定バージョンとして「アシカのびちょびちょ大作戦!」を行っている。

大和三山望む絶好の景観ー藤原京跡(奈良県橿原市)

奈良盆地の南部に美しい山容を浮かび上がらせる大和三山(やまとさんざん)(天香久山(あまのかぐやま)・畝傍山(うねびやま)・耳成山(みみなしやま))に囲まれた藤原京跡は、条坊や条里の跡が田のあぜによく残り、近年の発掘調査により宮殿建築も明らかになりつつある。

人の心に潜む欲心 大森界隈は後に文士村にー芥川龍之介『魔術』

〈或時(あるとき)雨の降る晩のことです。私を乗せた人力車は、何度も大森界隈(かいわい)の険しい坂を上ったり下ったりして、やっと竹藪に囲まれた、小さな西洋館の前に梶棒(かじぼう)を下ろしました〉

歌に生き「婦道の鑑」に、後藤逸女の足跡を求めて(秋田県湯沢市)

最近、気になっている女性がいる。幕末から明治にかけ秋田が生んだ「天才的な女流歌人」「近代の小野小町」と評される後藤逸女である。一農家の娘でありながら、2千首を優に超える和歌を流麗な筆で書き残した

能登人の万葉的大らかさ 花嫁花婿祝福する村人たちー加能作次郎『汽船』

大正から昭和初期にかけ自然主義の流れを汲(く)む私小説作家として活躍した加能作次郎は、明治18(1885)年、石川県・能登の羽咋(はくい)郡西海村(さいかいむら)風戸(ふと)(現・志賀(しか)町西海風戸)に生まれた。

宇治抹茶、世界に人気広がる 京都府・山城地域【フォトギャラリー】

 京都府南部の山城地域は日本茶を代表する「抹茶」「煎茶」「玉露」を生み出し、日本の喫茶文化を支えてきた。現在も残る茶畑・茶問屋街・茶工場・茶ゆかりの寺社などから日本茶の文化を辿(たど)ることができる特別な土地だ。

本当の幸せを探して 浮かび上がる賢治の世界観ー『銀河鉄道の夜』宮沢賢治

蒸気機関車の引く列車に乗って夜空を駆け巡る旅に出る。なんともロマンチックで夢のある話ではないか――。

最古の現存・国宝天守閣 木曽川畔の崖上に美しい姿ー犬山城(愛知県犬山市)

戦国時代から江戸時代にかけて、日本各地で多くの城が造られたが、当時の天守閣が残っているのは12城にすぎない。国宝に指定されているのは5城のみで、その中でも最も古いのが愛知県犬山市の犬山城だ。

後の心中事件を予示 三鷹に旧居跡や展示室などー太宰治『おさん』

太宰治の『おさん』は妻の独白で構成された短編小説で、舞台は作者が昭和14年9月から23年6月に亡くなるまでを過ごした東京・三鷹の地。

草叢から照射する維新史 激動を見詰めた馬籠宿ー島崎藤村『夜明け前』

島崎藤村の『夜明け前』は、中山道の宿場町馬籠(まごめ)の本陣、問屋、庄屋を兼ねた青山半蔵を主人公に、幕末維新の時代を描く壮大な歴史小説である

アメリカビーバーの新エリア誕生 横浜・八景島シーパラダイス

 横浜市金沢区の横浜・八景島シーパラダイスにアメリカビーバーの新エリアが7日にオープンし、愛称発表会が行われ、オスの個体の愛称が「ねむ」と発表された。

厳冬の荘厳さ 春の日差しー冬の滝巡り(北海道・札幌市)

暦の上では大寒を越え春となっている3月上旬の札幌。氷点下を下回る日も続く中、初春の晴れた日に札幌近郊の滝巡りを敢行した。真夏に涼しさを求めて感じる滝巡りとは違った森の風景を見ることができる。

人生の些事を愛おしむ 新宿駅西口の昭和の薫りー庄野潤三『秋風と二人の男』

庄野潤三の短編『秋風と二人の男』は、そろそろ初老に差し掛かった二人の男が東京のターミナル駅の近くにあるデパートの地下レストランで飲食をするという、それだけの話である。

小泉八雲の心捉えた石狐 剛健さと威風の天守閣ー松江城とその周辺(島根県松江市)

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が、妻セツと暮らした松江市のシンボル、松江城。その現存天守閣は、五つしかない国宝の一つだ。城の周辺には小泉八雲の記念館と旧居のほか、八雲がよく足を運んだ城山稲荷神社などゆかりのスポットがある。

心の傷のうずきから参禅へ 円覚寺の名僧の偉大さ描くー夏目漱石『門』

山門を入ると、左右には大きな杉があって、高く空を遮っているために、路が急に暗くなった。その陰気な空気に触れた時、宗助は世の中と寺との中との区別を急に覚った

「小我」を捨てた大山体験 自然豊かな山岳霊場ー志賀直哉『暗夜行路』後篇

志賀直哉の唯一の長編小説『暗夜行路』の前篇は、主人公・時任謙作が放蕩(ほうとう)に耽(ふけ)るところで終わる。後篇では、そんな生活から脱却し、人生を立て直そうと京都に転居した謙作が妻となる直子を見初める話から始まる

「武装中立」掲げた継之助 記念館ではガトリング砲展示ー司馬遼太郎『峠』

幕末の越後長岡藩士、河井継之助(かわいつぎのすけ)(1827~1868年)の生涯を描いた司馬遼太郎の歴史長編小説『峠』は、それまでほとんど無名に近かった地方の一藩士にスポットを当て、彼の名を一躍世に知らしめた。

神秘的美しさ、湖面と山々に癒やし 御座神社と辰子姫像ー田沢湖(秋田県仙北市)

春夏秋冬、伝説に彩られ神秘的な美しさをたたえる田沢湖を車で半周した。国内外の人たちと会話の時間を楽しむ。意外と面白かったのが「思い出の潟(かた)分校」。周辺にはスキー場や多彩な温泉と楽しみが多い。

孤独な心癒した尾道の風光 『東京物語』誕生の背景にもー志賀直哉『暗夜行路』前篇

 『暗夜行路』は、「小説の神様」志賀直哉が25年近い歳月をかけて完成させた唯一の長編小説である。祖父と母親の間に生まれた不義の子という暗い宿命を背負う主人公・時任謙作が、その宿命に抗(あらが)いながら生きていく姿を描いている。

遊行寺と共に発展した街 意外と知られていない歴史ー湘南・江の島の玄関口(神奈川県藤沢市)

今年もあとわずか。この季節になると、年始の風物詩、箱根駅伝の話題が少しずつ人々の口に上ってくる。その箱根駅伝の中でも難所の一つが「遊行寺(ゆぎょうじ)の坂」だ

弱き信仰者のための文学 “受難の長崎”で踏絵と出合うー遠藤周作『沈黙』

遠藤周作(1923~96年)が「神の沈黙」という宗教や信仰を超えた根源的な問いに切り込んだ小説『沈黙』。この作品が生まれたのは、遠藤が仕事の合間にふらりと訪れた長崎で偶然「踏絵」を目にしたことがきっかけだった。

老舗旅館2軒の対立と和解 「松坂屋」の家族をモデルにー獅子文六『箱根山』

作者・獅子文六が興味を引かれたのは「ケンカばかりしている山のこと」だったが、魅力的だったのは箱根の歴史。修験道の発達、関所の開設、文人たちが集まった芦之湯の東光庵…。

大正・昭和のレトロ建築 ステンドグラス輝く開港記念館ー横浜三塔 (神奈川県横浜市)

「横浜三塔」とは、横浜のシンボルとなっている三つの建物で、神奈川県庁舎、横浜税関、横浜市開港記念館。順番に「キングの塔」「クイーンの塔」「ジャックの塔」の愛称を持つが、これは横浜港に入港した外国人船員たちが、トランプの絵札に見立てて名付けたものという。

民間伝承を文学に昇華ー柳田國男『遠野物語』

『遠野物語』は、柳田國男が岩手県遠野出身の佐々木喜善から聞いた郷土の伝承を簡潔な文語体でまとめ明治43年に発表したもので、日本民俗学の先鞭(せんべん)をつけた傑作である。

山上は避暑地として人気ー六甲高山植物園 (兵庫県神戸市)

標高931メートルの六甲山上は神戸市街地に比べ気温が5~6度も低く、絶好の避暑地として親しまれている。中でも六甲高山植物園は高山植物を自然に近い状態で観賞できるのでお勧め。

戦中派の微妙な心理ー阿川弘之『鮨』

『山本五十六』『米内光政』『井上成美』の海軍提督三部作をはじめ、海軍物の評伝が代表作の阿川弘之は、文壇デビューの頃から短編の名手でもあった。「新潮」平成4年1月号に発表された『鮨』は、著者最晩年の短編。若い頃とは違う円熟した味わいの名編だ。

薩摩隼人が生きた城下町ー司馬遼太郎『翔ぶが如く』

「濃い群青の錦江湾に浮かぶ桜島の山容とその色彩が、どの名陶をも見すぼらしくさせてしまうほどの凄みをもって迫ってくる」と、司馬遼太郎は桜島の感想を残した
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