定着した「金のさじ」論 韓国から

ここ10年ほどの間に韓国ですっかり定着した感のある言葉に「金のさじ、土のさじ」がある。親の財力や地位を利用して手厚い課外教育を受けたり、いい会社に入って高給取りになれる子供たちを「金のさじ」を持って生まれてきたと称し、逆に貧しい家庭に生まれた結果、進学や就職、結婚に至るまで困難が付きまとう子供たちを「土のさじ」と称する。親が裕福か否かで子供の社会的地位がある程度決まってしまうという一種の階級論だ。

日本でもよく「親の七光り」、最近は「親ガチャ」とも言うが、韓国でこの言葉が恨み節のように聞こえるのは、「金のさじ」と「土のさじ」の格差が大きいためだ。「土のさじ」として生まれた子が自分の努力だけで「金のさじ」のような出世(?)コースに行くための「はしご」はもはや存在しない、などという悲観的な分析も見られる。

ちなみに財閥一家の子として生まれた場合などは「金」より上の「ダイヤモンドのさじ」と呼ばれる。

友人の韓国人にこの話を振ると、「昔はみな貧しかったからか親に孝行しなさいという話しか出なかったのに…今は親のすねをかじることばかり考えている」と言っていた。ただ、親も「過保護ではないか」と思うくらい子供の面倒を見過ぎる人が少なくない。なにせ子供の結婚相手について、親の遺産を一人占めできるから一人息子か一人娘がいいと本気で勧める親が少なくないという話だから。(U)

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