深刻な旱魃、21世紀も雨乞い オーストリアから

昨年は旱魃(かんばつ)がひどかった。ウィーンの南約50㌔の所にあるノイジードラー湖の水位が低下した。州政府からの要請を受けて教会の神父が天に向かって雨乞いの祈りを捧(ささ)げるシーンがニュース番組で放映されていた。「なんてこった。21世紀の人間が雨乞いの祈りをするとは」と、家人は嘆いてみせた。

今年も旱魃は続いている。夜のニュース番組で「シュタイアーマルク州では新たにプールを造ることを禁止すべきだという声が高まっている」と報じていた。公共プールも自宅のプールも大変な水量だ。プールがある家庭が皆、水を定期的に交換すれば、莫大(ばくだい)な水が消費されることになる。天に向かって雨乞いをするよりは、新しいプールを造ることを禁止して節水するよう国民にアピールする方が現実的な対策となることは間違いない。

先日、久しぶりに降雨があったが、ノイジードラー湖の水位は依然歴史的に低いそうだ。今月末に開催予定だったスラロームサーフィンのオーストリア選手権はとうとう中止となるという。湖の水が少なければサーフィンどころではない。同湖ではボートを漕(こ)ぐことももはやできないというのだ。

ノイジードラー湖だけではない。ニーダーエステライヒ州のアハター湖でも同様だ。ジック湖ではもはや水はなく、砂漠化している、といった具合だ。水は農作物に欠かせない。ウィーンはワインの生産地だが、水不足は深刻だ。やはり、天に向かって雨乞いをする以外に解決策がないのだろうか…。(O)

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