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明日香村の変わらぬ風景【上昇気流】

 「飛鳥・藤原の宮(きゅう)都(と)」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された奈良県明日香村を三十数年ぶりに訪ねた。キトラ古墳や高松塚古墳を巡ったが、これらの遺跡が点在する田園の風景は変わっていなかった  1972年、高松塚で「飛鳥美人」などを描いた極彩色の壁画が発見され、空前の飛鳥ブームが起きる。80年には明日香法(明日香村における歴史的風土の保存及び生活環境の整備等に関する特別措置法)が施行された。変わらない風景はそのおかげである  この法律は、24・1平方キロの村全域を特別保存地区として、建物の新築、増改築、屋外広告物の表示などは県知事の許可を義務付け、現状の変更は著しく制限された。それによって遺跡や鼠(ねずみ)色の瓦屋根と白壁の農家などが点在する長(のど)閑(か)な風景が保たれたのだ  しかし、自宅の増改築も店舗の進出も難しい。90年には7363人だった人口も、現在5000人弱にまで減っており、減少率は奈良県の平均を上回っている  過疎化がさらに進めば、歴史的な景観の保存が困難になる可能性もある。青々とした水田も、農家の働き手がいなくなったら消えてしまう。白壁の家も廃屋となる  世界遺産登録を、歴史的風土の保存と地域振興を両立させる新たな青写真を描く契機とすべきだろう。若い人の就農や移住をサポートする取り組みも続けられているが、古代国家発祥の地で農業を営む夢とロマンをもっとアピールしてもいいのではないか。

最近、競馬場に行きましたか?【韓国トピックス】

「競馬はスポーツか? ギャンブルか?」知人30人に挑発的な質問を投げ掛けてみた。結果は驚くほど伯仲した。スポーツと答えたのは16人、ギャンブルが14人だった。

真夏の車内トラブル【上昇気流】

ドライブに出掛け、日向の駐車場に車を置いて用事を済ませる。戻って来て車のドアを開けると、中は猛烈な熱気で入れない。強烈な陽光を浴びていると車内は50度以上になる

「縄文海進」と千葉豪雨【上昇気流】

全国一、平均標高が低い都道府県は? そう問われると、島嶼(とうしょ)の沖縄県が思い浮かぶが、正解は千葉県だ(45メートル)。沖縄県(82メートル)のほぼ半分。

外来生物による文化侵略

特定外来生物と言えば、アカミミガメやヒアリが知られている。ここ数年、関東圏を中心に大繁殖しているのがクビアカツヤカミキリ。サクラやウメやモモの樹木を枯らす厄介者だ。

「退屈」味わえぬ時代【上昇気流】

気流子が小中学生の頃、お盆を過ぎた時期は夏休みで一番退屈だった。休みが始まった頃は、虫を捕ったり海水浴に行ったり、楽しいことが多かったが、お盆を過ぎると波が高くなるからと海には行かなくなる

果物が映し出す文化 ブラジルから

日本へ帰国するたび、必ずスーパーの生鮮食品売り場で足を止めてしまう。日本の果物には、財布のひもを緩めてしまうことが少なくない。

記録的豪雨に対処せよ【上昇気流】

千葉県各地では記録的な大雨による冠水で10人が死亡、そのうち4人は浸水した車中に閉じ込められ亡くなった。

中国の統一戦線工作、党やメディアが標的に 「反高市」ナラティブ拡散へ全傾注【潮汐閑談】

新聞社で政治部記者の駆け出しだった頃だから、もう半世紀近く前のことだ。「中国の対日工作」という企画で、『毛沢東と中国思想』(時事問題研究所)などの著書があり当時、中国研究の第一人者でもあった桑原寿二氏(総合研究所・中国部長)に取材した。

「開戦前夜」の後

 「敗戦」に終わった1945年8月15日の終戦の日。この結果を招来せしめた先の大戦の開戦を前に、日本中から当代のエリートたちが政府肝煎りの「総力戦研究所」という組織に集められる。そこで戦争の見通しについてどういう結論を下したか。

日本化する暑さ 韓国から

近頃、「今年の夏は異常な暑さだ」という話をあちこちで聞く。日本同様、昼間の最高気温が40度を超え、観測史上最高の記録を各地で塗り替えている。これまで韓国で最も暑い場所として知られてきたのが南東部の大邱だった。

いにしえの日本を考える(7)神と仏が共にある国へ 世界に類のない多神仏習合国家

 これまで、「信仰と宗教」「神道と仏教」について考察してきましたが、今回はその関係性について考えてみたいと思います。日本人は昔から、山や川、海、森、大きな岩、太陽や月など、自然の中に目に見えない力を感じてきました。そして、自分たちは自然の力だけでなく、祖先や地域の人々、多くの命に支えられて生きていると考えてきました。このような、自然や祖先に手を合わせ、感謝する心が、日本の信仰の原点です。

この時期の昆虫たち【上昇気流】

8月も半ばを過ぎると少しずつだが秋の気配が感じられるようになる。例えば、赤トンボが見られるようになる。赤いトンボにもいろいろあるだろうが、アキアカネが有名だ

福を持ってきた妻【東風西風】

内村鑑三が岡田静子と結婚したのは1892年12月、鑑三31歳、静子18歳だった。

ヒートフレーション【韓国紙】

暦の上では秋が始まるという今月7日、ソウルの最高気温は38度まで上がり、119年ぶりに最も暑い「立秋」として記録された。今月2日には、慶尚南道梁山市で実に42・5度まで上昇し、122年の気象観測史上、最も高い気温を記録した。

台湾沖航空戦「大誤報」の教訓【上昇気流】

阿川弘之の『雲の墓標』(1956年)は、特攻隊員となった学徒兵の心の葛藤を描いた名作だ。特攻で戦死した京都大学出身の吉井巌の「宇佐空日記」などを基にしている。10月17日に次のようなくだりがある

開花期が長い夏の花々【上昇気流】

鉢に植えたオオボウシバナが毎朝、咲き続けている。朝方に花が開いて、昼には暑さでしぼんでしまう。空の色を写し取ったような水色の花で、夏を演出してくれる。7月半ばに咲き始めて、今も花の数を増やしている

マニフェスト選挙の教訓【上昇気流】

かつてマニフェスト選挙というのがあった。マニフェストとは政権公約のことで、地縁や血縁でなく政策本位で政権を委ねる政党を選択する基準として、一時、新聞にもてはやされた

自衛官志望者は「金の卵」

お盆が近いこの時期になると、毎年、仏様に線香を手向けに親戚を訪れる。数日前、訪問した時、ご主人が「今年、自衛隊に入った孫の配属先が決まった」と喜んでいた。今年春、高校を卒業したお孫さんが基礎訓練期間を終えたのだ。

地下シェルター拡充を急げ【上昇気流】

東京都は他国からの弾道ミサイル攻撃を想定して「地下シェルター」をJR東京駅東側地下の都八重洲駐車場に整備すると発表した。有事への現実的な備えを急ぐべきだ

【剣の心をたずねて】(第2回) 韴霊剣 忠誠、武勇、平和を尊ぶ

 「神代の霊剣」と呼ばれ、日本建国に関わる重要な剣(つるぎ)には、先回触れた天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)(草薙剣〈くさなぎのつるぎ〉)の他に、韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)がある。これらを「日本の二大霊剣」とも言う。今回は、韴霊剣が「国譲り神話」で果たした役割や意義について触れたい。

竜巻対処に避難訓練と地下室 米国から

毎年この季節になると、日本に何度も大型台風が接近し、時に大きな被害をもたらす。地震と並び、日本特有の災害の一つと言っていい。だが米国にも人々が恐れる災害がある。それが竜巻(トルネード)だ。

数学の難問でAIに誤り【上昇気流】

「膨大なデータを価値あるインテリジェンスへ」――ある人工知能(AI)開発会社のうたい文句。インテリジェンスとは生のデータを有用な知識に変える能力のことだが、AIが〝人間の教師〟の座に就く勢いだ

戦死者に助けられる【上昇気流】

終戦の日がまた巡ってくる。慰霊はいつでもいいはずだが、やはりこの時期が思いも強くなる。先の戦争の語り部として印象深い一人に、すでに鬼籍に入っているが、5代目春風亭柳昇を挙げたい。

いにしえの日本を考える(6)日本仏教の本来の姿 生きる希望と死を受け入れる道

 前回は、現代日本の仏教に対して、やや厳しい意見を述べさせていただきました。本来、日本の仏教は、国の平安を祈り、人の心を整え、生き方と死生観を教える、社会の中心的な宗教でした。今回は、飛鳥時代から江戸時代まで宗教として日本に定着していた仏教の姿を見つめ直してみたいと思います。

金貨をくわえたティラピア ベトナムから

ベトナムのメコン川下流域を旅すると、数多くの養殖いかだを目にする。育てているのはナマズだ。

キノコと家の盛衰【上昇気流】

柳田国男著『遠野物語』(明治43年)の冒頭近い部分に、毒キノコによって一家が没落する話が記述されている。梨の木の周囲に、見慣れぬキノコがたくさん生えていたのを主人が見つけた

「親族特例」論議【韓国紙】

東洋の古い法観念の一つに「親親相為」がある。父母と子供、夫婦など近親者の間では、互いの犯罪を隠し合うことが、人倫と道理にかなうという思想だ。

【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(62)比島決戦(下)航空戦力不足から特攻作戦に 戦略史家 東山恭三

捷一号作戦は、囮となる空母機動部隊と、米軍のレイテ上陸を阻む戦艦などで編成された三つの水上部隊が、それぞれ離れた場所で別個独自に行動する複雑な作戦構想になっていた。

台湾で祭られる日本人の神々【上昇気流】

台湾には、日本人の神様が50柱近く祭られている。台湾の人々が自主的に祭るようになったもので、小紙でも丹羽文生拓殖大学教授が「台湾で祀られる日本人先覚者」と題し2020年4月から15回にわたって現地レポートを連載した
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