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家族をつなぐデジタル文化 ブラジルから

 わが家の子供たちは、スマートフォンを見ながら大きな笑い声を上げることが多い。何を見ているのかと聞いてみれば、ユーチューブやTikTok(ティックトック)などのインフルエンサーの笑える動画なのだという。

「殉教者の碑」に想う【上昇気流】

晩秋の先月末、石川県金沢市の卯辰山(うたつやま)に「長崎キリシタン殉教者の碑」を訪ねた。山頂近くの駐車場から落ち葉に埋め尽くされた山道を歩いて下ると、わずかに開けた広場に碑があった。「義のため迫害される人は幸いである」との聖書の一句が刻まれていた。

「檀君以来の不正」の舞台 韓国から

 先日、ソウル近郊にある大庄洞(デジャンドン)(京畿道城南市)に初めて足を運んだ。ここは李在明大統領が市長時代に官民共同で開発した大型マンション団地で、李氏は神話で朝鮮始祖とされる人物「檀君」以来の公益事業だと誇っていた。

登り納めで出合った富士

毎年、年末年始は富士五湖周辺の低山に登る。今年の正月、精進(しょうじ)湖の三方分山から見た大室山を抱いた子抱き富士は格別に美しかった。

情報をリスク管理せよ【政界一喝】

憲政史上初の女性首相、高市早苗政権は秋の臨時国会で、少数与党として出帆したが、58日の会期内に政府の経済対策を裏付ける2025年度補正予算(一般会計歳出18・3兆円)を成立させた。

国民行事だった紅白歌合戦【上昇気流】

NHKが放送100年を機に1969年の第20回紅白歌合戦の映像を修復しカラー化したのを観(み)た。懐かしさもあって、2時間半ほどを一気に見終わった。月並みだが、あの頃はよかったという感想が残った。

防犯か、利便性か“顔出し条例”のモヤモヤ フィリピンから

 マニラ市で防犯対策として、マスクや目出し帽などで顔を隠すことを禁止する、いわゆる「反バラクラバ条例」が始まった。背景にあるのは、都市部で日常化している「ライディング・イン・タンデム」と呼ばれるバイク2人乗りによる拳銃強盗や殺人だ。

都内の霊園を歩く【上昇気流】

東京都内の二つの大きな霊園をそれぞれ訪れる機会があった。台東区の谷中霊園と府中市の多磨霊園だ。どちらも都立で著名人の墓所が多く所在している。先人の遺徳をしのび、ある意味パワーをいただいた。

シモーヌ・ヴェイユと冨原眞弓さん【東風西風】

今年物故した人物の一人にフランス哲学研究者の冨原眞弓さんがいる。聖心女子大学教授でシモーヌ・ヴェイユの研究者、スウェーデンの童話作家トーベ・ヤンソンの翻訳者。彼女に一度お会いしたことがあった。

以前ほど見ない言葉【上昇気流】

昔の歌に接すると、令和の今にはあまりなじみのない表現が見つかる。例えば「清々(すがすが)しい」。辞書を見ると「さわやか」「ためらいがない」などと書かれている。確かにその通りの意味なのだが、この単語を実際に使う人に最近出会ったことはない。

観光業の脱中国依存【上昇気流】

政府観光局が発表した1~11月の訪日外国人数は、3906万人となり、年間初の4000万人突破が確実な情勢だ。ただ、中国政府の訪日自粛呼び掛けの影響で中国人は伸び率が急速に鈍化している。当面この状況は続くだろうが、あまり一喜一憂すべきではない。

韓国の金持ちの基準【韓国紙】

中国は西側諸国とは異なっている。『「中国」という捏造』(ビル・ヘイトン著、草思社)を読んでつくづく考えさせられた。「台湾有事」問題でも日本人とは発想が違うと思う人は多いだろう。

300年前の中国の地図【上昇気流】

中国は西側諸国とは異なっている。『「中国」という捏造』(ビル・ヘイトン著、草思社)を読んでつくづく考えさせられた。「台湾有事」問題でも日本人とは発想が違うと思う人は多いだろう。

聖なる火の奇跡、ハヌカ イスラエルから

 イスラエルでは14日夜、ユダヤ教のハヌカ(清めの祭り)が始まった。「光の祭り」とも呼ばれているこの祝日の8日間、ユダヤ人たちは毎夕、ハヌキヤと呼ばれる八枝の燭台に1本を種火として1本ずつろうそくの火を灯(とも)す。街々にも大きなハヌキヤが設置され人々が光を祝う。

自衛隊歌「この国は」【上昇気流】

「この国はふるさとの国ぞ、この国は父母(ちちはは)の国ぞ」――。終助詞の「ぞ」が、まるで自らに言い聞かせるかのように響いてくる。自衛隊歌「この国は」の出だしの歌詞である。

米国人留学生が増加 オーストリアから

 ウィーンには現在、1211人の米国人留学生が学んでいる。これは過去最多だ。米国からウィーンの大学に学びに来る理由は単に高い生活水準だけではないという。

日本もSNSから子供を守れ

「IT企業から家族が力を取り戻して復権する日だ」――オーストラリアが10日、16歳未満のSNS利用を禁止する、世界で初めての法律を施行した。

基層で結び付くアイヌと日本【上昇気流】

政府のアイヌ政策推進会議(座長・黄川田仁志沖縄・北方担当相)が、アイヌ施策推進法(アイヌ新法)の改正見送りを決めた。施行5年後の見直しに合わせ、差別的言動への罰則規定創設などを求める声が上がっていたが、見送りは極めて妥当な判断だ。

強い親戚・友人との結び付き フィンランドから

 ファミリー・バロメーター調査によると、フィンランドの成人の多くは親戚や友人との結び付きが強く、頻繁に交流していることが明らかになった。世帯外に平均6人の近親者を持ち、近親者が多い人ほど親しい友人も多い傾向がある。

原発再稼働の課題【上昇気流】

東京電力の柏崎刈羽原発の再稼働が容認され、北海道の泊原発も容認された。人工知能(AI)や量子などの先端産業で高エネルギーが必要とされる時代が到来し、国と住民、事業体の思惑がようやく一致した。

日本を恐れる? 中国【上昇気流】

中国は高市早苗首相の「台湾有事」発言に、なぜこれほど過剰反応するのか。いや、中国はこの機会を捉えて生意気な高市首相を潰(つぶ)し、万全な対日優位を狙うため、あえて一連の強硬姿勢を取っている――。

編集長と副編集長のケンカ【上昇気流】

怒鳴り合う男性2人に挟まれて、大ゲンカを目撃したことがある。場所は文壇バー(経営者は女性)。時間は昼間。気流子を含めて3人で店へ入って間もなく、不穏な空気となった。

小泉八雲を感動させた巫女舞【心をつむぐ】

小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの日本の文化への理解、その根底にある霊性や土着信仰への理解には、なかなか本質的で深いものがある。

スパイ・ゾルゲが眠る墓【潮汐閑談】

東京・府中市に著名人の墓が多数所在する多磨霊園がある。この一角にスパイのゾルゲが眠っている。先の大東亜戦争時に日本国内外を震撼させた一大諜報事件「ゾルゲ事件」の首謀者だ。

タラ戦争と排他的経済水域【上昇気流】

タラが美味(おい)しい季節になった。NHKEテレ「ギョギョッとサカナ★スター」で「巨大マダラを大調査! 能登応援SP」が放送された。日本人にも馴染(なじ)みの深い割にはあまり知られていないその生態など興味深かった。

危機の女子大【韓国紙】

高等教育機関である大学は、男性の専有物だった。女性の人権がいち早く発達した米国も例外ではない。反戦デモの先頭に立ってきた名門コロンビア大も1983年まで女性の学部入学を許していなかった。同大と共にアイビーリーグを代表するプリンストン大とイェール大は69年、ハーバード大は77年まで「禁女」の伝統を引き継いでいた。

山と平地で紅葉さまざま【上昇気流】

皇居にある乾通りで秋の一般公開が行われた。70本あるモミジ類の紅葉が見頃で、11月29日から9日間の期間中、20万人以上の人々が楽しんだという。東京では今、紅葉の真っ盛り。

「本物志向」の裏に関税 米国から

12月に入ると、クリスマスツリー用のもみの木を至る所で見掛けるようになる。園芸店やスーパーの駐車場にも本物のもみの木がずらりと並ぶ。週末ともなれば、車の屋根に大きなツリーをくくり付けて移動する人たちをあちこちで見掛ける。

孫文と鄧小平の「遺言」【上昇気流】

最近、ふと思う。孫中山(そん・ちゅうざん)先生なら、今日の中国をどう言うだろうか、と。「中国革命の父」とされる孫文のことである。中華人民共和国憲法に「孫中山先生」とあるので、こうお呼びしよう。

レッドラインを示した日本【羅針盤】

高市早苗首相の台湾問題に関する国会答弁を機に中国の日本への嫌がらせがエスカレートしている。中国人の訪日自粛通達、水産品輸入再開手続きの中止、日本映画や日本人文化イベントの中止、日中間航空機の減便等、とどまるところを知らない。
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