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罪のない「秘密基地」【上昇気流】

 テレビの中継で夏休みの過ごし方を聞かれた子供が「秘密基地を作って遊んだ」と元気に答える。リポーターが「へえ、どんな秘密基地?」と尋ねると「秘密基地だから、秘密」とかわしたのには笑ってしまった。  山育ちの気流子も竹や木の枝などで「秘密基地」を作った思い出があるが、あの時の“自分の城”といった軽い興奮が蘇(よみがえ)った。子供時代の遊びにおける通過儀礼のようなもので、ほのぼの感があった。  とはいえ、それも時代様相の変化でただ懐かしむわけにはいかなくなった。山中で行方不明になったらどうするとか、クマが出没するかもしれないので危険だなどという心配も杞憂(きゆう)ではなくなってきた。冒険の楽しさより安全性が世の尺度だ。  「秘密基地」と言えば子供だけではない。今は在宅勤務も珍しくないが、サラリーマンが仕事を終えて自宅に帰る途中、自分だけのウサを晴らす場所でもあった。それが行きつけの酒場や趣味の店だったりしたわけだ。  特に高度成長期の日本では「モーレツ社員」という言葉もあったほどで、そのストレスも半端ではなかったろう。秘密基地という“隠れ家”でいったんその日のいろいろな感情を落ち着かせ、垢(あか)を落とす。  その意味では、家にそのまま持ち込まないことで“家庭円満”の効用もあったかもしれない。いや、体のいい言い訳かも。もっとも、日本の隙をうかがう隣国の軍事秘密基地とは違って“罪”はないだろう。

いにしえの日本を考える(5) 現代の日本仏教 ビジネスから本来の姿へ

 「神道は現在、制度上は宗教と定義されています。しかし、古来神道は日本固有の民族信仰と考えた方が私はしっくりきます」と、書かせていただきました。今回は「仏教は宗教なのか」を考える前に「現代の日本の仏教」について考えたいと思います。

歴史に裁かれる「正義」【上昇気流】

鎌倉幕府の実力者で2代執権だった北条義時は「世の中をあれこれ動かしては見るが、そのあげくこれが私のものだというかたちあるものは何ひとつ手の中に残らない」と述べた。

小学生の希望職業【韓国紙】

職業の中で教師は特別だ。知識を伝えるだけでなく、価値観と人格を育てるためだ。批判的な思考と創意性、共感能力、市民意識は、教室で鍛えられる。

災害関連死との闘い【上昇気流】

熊本県を襲った最大震度7の地震で、救命のタイムリミットである「発生後72時間」が迫っている。不明者の救出に全力を注ぐとともに、災害関連死を防ぐ対策を早めに打たねばならない。

ビバルディと「四季」【上昇気流】

ビバルディの作曲したバイオリン・コンチェルト「四季」は、標題音楽の最も優れた作品だ。楽想の豊かさ、鮮やかさ、技巧の面白さなど、今もファンを魅了し続けている

人生行き詰まった時は基本に

人生において、社会生活において、仕事において、眼前の行き詰まった状況で困った時に思い出すのは「基本に立ち返れ」という言葉だ。迷いや混乱、慣れや慢心によって目的や価値観を見失った時に原点に戻って考え直す姿勢を示す表現である。

光彩を放つ「歴史」とは【上昇気流】

19世紀のドイツの歴史家ランケは「近代歴史学の父」と呼ばれる。実証主義に基づく科学的な歴史学を確立したからだが、東大名誉教授で歴史学者の樺山紘一氏は「学問としてみれば、慶賀すべき」としつつも、「歴史の多様な可能性に蓋をする結果に陥ったことも事実」と指摘する

駅での飲酒禁止令に賛否 ドイツから

ドイツ鉄道(DB)で10月15日から駅構内でのビールなどのアルコール類の飲酒が禁止される。すでに一部大都市の駅では実施されているが、同日からドイツ全土の約5400の駅で禁止されるという。

老後の居場所を持つ幸せ

梅雨の晴れ間、長野県の入笠山(にゅうかさやま)に夏花を見に出掛けた。7月を迎えたゴンドラ山頂駅の山野草公園は青々とした夏模様に変わっていた。

安倍元首相と李登輝元総統の絆【上昇気流】

台湾の李登輝元総統が亡くなって、この30日で6年になる。李氏はクリスチャンだったが、日本式にいうと七回忌になる。

AIデータセンター巡る攻防 米国から

米国で今、人工知能(AI)のデータセンター建設を巡る議論が熱を帯びている。生成AIの利用拡大を受け、巨大IT企業は全米各地で施設の建設を進めているが、歓迎する自治体がある一方で、住民の反対運動も広がっている。

恩賜賞に女性科学者【上昇気流】

わが国で最高の栄誉ある賞の一つ、日本学士院賞を今年度は12人が受賞し、特に優れた研究者に贈られる恩賜賞には分子生物学者の後藤由季子東京大大学院教授が選ばれた

「神の目」欲しいW杯【上昇気流】

スペインの優勝で幕を閉じたサッカーのワールドカップ(W杯)はアフリカ勢が大健闘した。中でも島国の小国カボベルデの活躍は特筆すべきものだった。決勝トーナメント1回戦ではアルゼンチンを延長戦にまでもつれ込ませた。

いにしえの日本を考える(4) 「宗教」とは何か 信じるのではなく学ぶ

 今回は「宗教」について、考察したいと思います。人間は「どう生きるべきか」「なぜ苦しむのか」「なぜ死ぬのか」「何を大切にすべきか」など、生きていく上での疑問に答えを与えてきたのが宗教です。

名義貸しで土地取得 タイから

タイ警察はこのほど、外国人がタイ人名義を使って不動産登記などをする「ノミニー」の摘発に動いた。

給食の脱脂粉乳【上昇気流】

脱脂粉乳が出る学校給食は今時ないだろうが、この飲み物を巡るあれこれは、昭和30年代前半ごろは確かにあった。小学生の時、どうしても脱脂粉乳が飲めないという児童(女子)から「飲んでほしい」と頼まれたことが何度かあった

国民所得4万ドルの壁【韓国紙】

韓国は不思議なことに、国民所得の〝高地〟を踏むたびに災難に見舞われてきた。

昔の夏が懐かしい【上昇気流】

酷暑の日が続く。東京消防庁によると22日、都内で453人が熱中症の疑いで救急搬送され、統計を取り始めた2010年以降で最多となった。北陸地方に住む気流子の71歳の友人も先日、熱中症になり、3日ほど安静にしていたという

銃乱射、ネットが引き金 フィリピンから

今年6月、タクロバン市の高校で、10代の少年2人が校内に拳銃を持ち込んで乱射し、生徒3人が犠牲となる悲惨な事件が発生した。使用された拳銃の一つは、警察官である叔母のものであったことが判明し、この国の家庭内における銃器管理のずさんさが改めて浮き彫りとなっている。

靖国神社のみたままつり【上昇気流】

東京都千代田区にある靖国神社で、第79回みたままつりが今月13日から16日にかけて開催された。参道の両脇に3万個の提灯(ちょうちん)が掲げられ、神門内には著名人の揮毫(きごう)の入った懸けぼんぼり約300点が掲揚された

利根川進氏の訃報に想う【上昇気流】

「ハックション、ハックション」――。くしゃみが続く。そして鼻水……。これって花粉症の症状ではないか。春のスギ花粉は身に覚えがあるが、夏にも?

養殖魚に欠ける季節感【上昇気流】

関東甲信の梅雨明けが宣言された。これからもっと暑くなるのかと身構える人もいるだろう。そんな中でウナギが例年より安値というのは、ささやかではあるが朗報だ

サッカー王国支える夢と祈り ブラジルから

ブラジルの地方サッカーを取材した時のことだ。競技人口の多さだけでなく、地方の隅々まで張り巡らされたプロへの道と、競争の激しさが印象に残った。

再使用型ロケット【上昇気流】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、繰り返し使える再使用型ロケットの小型実験機「RV-X」の初となる飛行試験を秋田県能代市で行った。

トランプ氏と習近平氏【上昇気流】

米国と中国という2大国に目がクギ付けになってしまう。イランとホルムズ海峡情勢への米国の対応、そして南シナ海や周辺諸国への軍事的圧力を強める中国の動向から目が離せない。

いにしえの日本を考える(3) 日本の神道は宗教か?無意識に持つ民族信仰

 これまで「信仰」と「宗教」の違い、そして「日本のカミから神への変遷」について考えてみました。そこで今回は「日本人の神への思いは信仰か宗教か」「神道は宗教なのか」について考察します。

元軍幹部たちの嘆き 韓国から

ソウルの北東端、京畿道との境界付近にユネスコ世界文化遺産に登録されている、朝鮮第11代王・中宗の3人目の王妃を祀った王陵「泰陵(テルン)」がある。日本統治からの解放直後、この付近に警備士官学校、後の陸軍士官学校が設立された。もう10年以上前だが、同校の卒業式で大統領が演説するというので、取材しに行ったことがある。

記憶から記録へ【上昇気流】

エスカレーターに乗る際の暗黙のルールがある。関東は左立ち、関西は右立ち。ある日、京都駅のエスカレーターで左に立った。関東人のクセみたいなものだった。すると、2、3段上の右に立っていた男性が、なぜかわざわざ左側へ移動してきた。「あれ!?」と思った

都市ビジョンの足かせとなる住宅拡大計画

龍山国際業務地区はソウルを越えて大韓民国の未来競争力を左右する国家戦略事業だ。漢江と3都心(光化門・江南・汝矣島)、交通中心地をつなぐこの最適な立地は、国際業務、商業、文化、住居機能を立体的に結合し、グローバル企業と資本、人材が集まる核心拠点だ。既に昨年末のインフラ整備着工で事業が軌道に乗っている。今必要なのは、揺れのない実行と予測可能な行政である。
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