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人気の「褒め言葉屋台」 米国から

 米国では夏になると子供たちが自宅前にテーブルを設置し、レモネードを入れたコップを並べて販売する光景が見られる。子供たちに一種の職業体験をさせるために行われている風習だ。

走る原点は「駆けっこ」【上昇気流】

「私たちのやっているのは駆けっこで、外国選手がやっているのはレースだった」――。日本人で初めて五輪(1912年、ストックホルム)に参加した三島弥彦(やひこ)は、短距離走の100㍍や200㍍などに出場したが、いずれも予選敗退。共に参加したマラソンの金栗(かなくり)四三(しそう)に「日本人には短距離は無理だ」と弱音を吐いた。

4軒に1軒が空き家の町

この欄で先月、筆者の家(妻の実家)は中国地方の小規模都市で、人口が3万を割り込んだと書いた。繰り返しになるが、ピーク時は5万人を超えていたのだから、激減ぶりに驚いたのだったが、その後、市の広報冊子を見てさらに驚愕(きょうがく)した。市内の4軒に1軒が空き家なのだという。その割合は26%を優に超え、全国平均13・8%(令和5年)の倍近いのである。

いつもと別のモンスター【上昇気流】

プロボクシングのスーパーバンタム級主要4団体統一王者の井上尚弥選手が、世界ボクシング協会(WBA)同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ選手を判定で退け王座を防衛した。日本選手の世界戦最多勝利記録を26に伸ばし、ジョー・ルイス、フロイド・メイウェザー(以上米国)の史上最多記録に並んだ。

オーロラは「暁の女神」 フィンランドから

 オーロラが見られる季節がやって来た。フィンランドには毎年、オーロラを観賞しようと多くの人たちがやって来る。日本からも多くの観光客が訪れる。

先端研究基盤の拡充を【上昇気流】

ノーベル賞の発表を来月に控えるが、今夏、文部科学省は「先端研究基盤刷新事業」計画を発表した。全国の研究者らが有用な研究設備・機器にアクセスでき、共用を前提とした研究施設を充実させて科学力強化を図る。

作家と担当記者との間【上昇気流】

かつてドラマで締め切りに追われる作家と、原稿の書き上げをひたすら待つ編集担当者のシーンがよくあった。社にとって重要な書き手には専門の担当者が付いてケアをし、自宅に伺っては恭(うやうや)しく原稿を頂くのが通例であった。

「誰もが自分自身の王」【上昇気流】

「人権とは『誰もが自分自身の王』の意味であって、だからこそ個人の尊厳が言われる」(三浦雅士著『スタジオジブリの想像力』講談社)という言葉に出会って、新鮮な印象を覚えた。

新ゴールデンルートの開拓【上昇気流】

石川県金沢市を最近2度訪れる機会があったが、外国人観光客がさらに増えてきた感がある。外国人でも欧米豪からの客の比率が高いようだ。

アラスカからの司令官【韓国紙】

6・25戦争(韓国動乱)の後、数十年間、韓国で在韓米軍と米第8軍は同義語に他ならなかった。陸軍大将である第8軍司令官が在韓米軍司令官を兼ねて、駐屯する米軍を代表したためだ。

米国で降伏文書を公開【上昇気流】

米国の首都ワシントンにある国立公文書館で、第2次大戦で日本が調印した降伏文書の原本を一般公開している。戦後80年記念の特別展示だそうで、併せて昭和天皇の「降伏文書調印に関する詔書」も公開。

予備役の犠牲者 イスラエルから

ガザ戦争が700日を超えた。テロ組織による襲撃以来、900人以上の兵士が戦死した。そこにはトラウマによって自ら命を絶った数十人の予備役も含まれている。

改めて問う「テロ対策」【上昇気流】

「これは20年戦争、いや、もっと長い戦争になるだろう」――。米国で3000人近い犠牲者を出した同時多発テロ事件(2001年9月11日)直後に取材した山田英雄元警察庁長官の言である。この記憶が9月になると蘇(よみがえ)る。

バイリンガル教育義務化 フランスから

新学年が9月に始まったフランスでは、全ての小中学校の授業でバイリンガル教育が義務化された。直面するグローバル環境で、母国語以外の言語運用能力を向上させることに待ったなしとの判断が下されたからだ。

豊明市のスマホ使用条例の意義

今年の夏は大人も子供もスマホ(スマートフォン)利用時間が格段に増えた。

政治空白を助長したメディア【上昇気流】

石破茂首相がようやく退陣を表明した。常識的に考えて退陣は避けられないのに居座ろうとしたのは、メディアや世論の援護に期待するところがあったからだろう。結果的にメディアは政治空白づくりに手を貸した。

【ワシントン発 ビル・ガーツの眼】中露首脳が臓器移植に言及 米議会、強制摘出へ懸念浮上

中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が、寿命を延ばすための医学の進歩について話し合っていたことが、マイクが拾った音声から明らかになった。中国は、反体制派や囚人から強制的に臓器を採取しているとされ、会話はこれらの中国の慣行を改めて浮き彫りにしたものと指摘されている。

ガソリンスタンドでリラックス? タイから

タイのガソリンスタンドは、コンビニが併設されていたりして結構、便利だ。ファストフードやカフェだってある。小腹を満たすこともできるし、ゆっくりコーヒーも飲める。車持ちの中間層をダイレクトに狙えるわけだからマーケットとしても大きな磁場を持つ。

住宅用国産材価格が上昇【上昇気流】

大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」は、主に国産のスギ、ヒノキで組み立てられており、国産材利用推進の広告塔の役割も果たしている。日本の住宅の多くは木造だが、安価な輸入材頼みが続いてきた。

敬老の日「寿命今昔」【上昇気流】

敬老の日(15日)が近いが、わが国の長寿ぶりは定着している。厚生労働省の調べによると、2024年の日本人の平均寿命は男性で81.09歳(世界6位)、女性87.13歳(世界1位)と、トップクラスだ。

忙しさを乗り越えた清張【上昇気流】

「作家の盛衰」ということを時々考える。人間誰しも盛衰はあるに決まっているのだが、作家の場合はなかなか厳しいものがある。作家は、締め切りに追い詰められるとエネルギーが出てくると聞く。逆に、締め切りのプレッシャーがないとエネルギーが生まれにくい。

【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(51) 戦略戦史家 東山 恭三 海軍乙事件と福留参謀長(上)

トラックの壊滅に続き、海軍はさらに失態を重ねた。海軍乙事件と呼ばれるが、山本五十六に続き、古賀峯一連合艦隊司令長官が行方不明の後に殉職。また福留繁連合艦隊参謀長がフィリピン・ゲリラに捕まり、携えていた次期作戦の機密文書が米軍の手に渡ったのである。

復興への長い道のり【上昇気流】

能登半島地震から1年8カ月が経過した石川県輪島市を訪れた。七尾市から車で通常なら1時間少しで着くところだが、のと里山海道は至る所で修復工事のため片側通行となり1時間半近くかかった。

米国の“保護国”から脱皮を

石破政権は、政策や理念ではなく、「敵」であった安倍元首相への「怨念」を土台として出発したと言われる。そうなら、その政策運営は客観的な国益の是々非々の判断ではなく、安倍元首相の政策の否定を暗黙の前提とし、生来の「定見無く浮動する世論の動向を窺(うかが)う政治姿勢」の中で、極めて危険かつ不安定で、先行きの読めない運営とならざるを得ない。

「自由の声」中断【韓国紙】

国軍心理戦団は、対北朝鮮(以下、対北)心理戦遂行のために1991年3月に創設された。自由世界の実情と外部世界のニュースを伝えて、北朝鮮軍の帰順(反逆者が改心して服従すること)を誘導し、士気を低下させる任務を遂行する。

サトイモの食べ方【上昇気流】

東京都三鷹市には畑地が多く、いろいろな野菜を育てている。今、みずみずしい大きな葉を広げているのはサトイモだ。暑さと乾燥への対策のために水を散布している。もうすぐ収穫期だ。

嘘で着飾った「大閲兵」【上昇気流】

わずか96歩、1分にも満たない行進のために半年間にわたって来る日も来る日も歩き続ける兵士たち――。自由も個性も許されない世界を見事に描いた中国映画がかつてあった。「大閲兵」(1985年、陳凱歌(チェンカイコー)監督)である。

コーヒー高騰に思うこと ブラジルから

世界最大のコーヒー生産国ブラジル。世界の生産量の35%から40%近くをブラジル一国で占めていることに加えて、酸味や香りが強い高級品アラビカ種の生産量が多いことでも知られる。

「教育一丁目一番地」に異変 韓国から

ソウル市を東西に流れる漢江の南側には、富裕層が集まる高層マンション団地が林立しているが、その一角に「教育一丁目一番地」と呼ばれる地域がある。江南区にあるテチ(大峙)洞(日本の町に相当)だ。

猛暑にありがたいエアコンだが

幼い頃、夏は毎日、実家の近くの川で泳いだり、河原で遊んだりしたが、それもお盆まで。ご先祖様の霊が戻って来るので連れて行かれないように川から遠ざかり、お盆が過ぎると、急に川の水が冷たく感じられるようになって、川遊びの夏は終わった。
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