トップコラム参院選と「非行少年像」【上昇気流】

参院選と「非行少年像」【上昇気流】

目先のモノを追い求め、今ばかりに気を取られ、そして努力もせず、運にばかり頼ろうとする――。これは長年、犯罪を重ねる少年の心理を研究してきた学者の「非行少年像」である(中里至正・松井洋著『日本の若者の弱点』毎日新聞出版)。

それがなければ、自分以外の他者への気配りは希薄になり、自己中心的な行動が増え、対人関係はうまくいかず、孤独に陥る。そうした若者に利己的か利他的かを問えば、利己的。物質的か精神的かは、物質的。運か努力かは、運。現在か未来かは、現在と答える傾向がある。

他者や精神、努力や未来は顧みられなくなり、神や仏も父親も教師も「怖いものなし」となる。国民全体もそうなら、それこそ国家的な家庭崩壊現象というべきか。

若者の非婚化や少子化も関わりはないだろうか。参院選の喧騒(けんそう)に「怖いものなし」が垣間見えるのは気のせいばかりとは思えない。

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