
米国はイラン核施設への攻撃で、イランの核開発能力に打撃を与え核保有の野心を挫(くじ)くことができたのか――イランの今後の出方を見るしかないが、米政権の決断が功を奏することを願いたい。
世界は核兵器を前面に角突き合わす国家間の角逐だけでなく、IT(情報技術)を駆使したサイバー戦、生物剤、化学剤、放射線などを武器に地域間の争いがさらに激化する可能性を指摘する専門家もいる。
自由と民主主義を掲げる米国など西側諸国と権威主義勢力の中国やロシア、北朝鮮などが対立し、経済的な利害関係の絡む紛争が地球上に広がるのっぴきならない状況だ。一触即発だった東西冷戦を経た地球最後の戦いと言えようか。
旧約聖書「創世記」6~9章の「ノアの方舟(はこぶね)」の物語は、悪が全世界を覆った時代のこと。神は人を創ったことを悔い、40日40夜雨を降らせ洪水審判を起こすが、義を宣べ伝えたノアとその家族の8人だけが保護される。
方舟に乗った家族らは大洪水の嵐を乗り切るが、後に家族間でもひと悶着が起き、ノアの使命は後世のアブラハムに移ってしまう。
翻って現代。米国では青少年の淪落や家庭の崩壊、暴力犯罪など深刻でないものはない。権威主義勢力によって世界に悪がはびこる中、暗殺を免れ「神に選ばれた」トランプ米大統領と米国はどこに向かっていくのか。環太平洋地域の発展への役割を担い、東洋文明と西洋文明の架け橋となるべく、日本の役割も大きい。






