トップコラム拍車が掛かる国境防衛 フィンランドから

拍車が掛かる国境防衛 フィンランドから

ストゥブ大統領は今月初め、対人地雷を禁止するオタワ条約からの離脱を承認した。フィンランドは、2023年に北大西洋条約機構(NATO)に加盟し歴史的中立を放棄することで、今やNATO最大の前線となった。

ロシアとの国境は1340㌔にも及び、「最悪の事態」に備えるため国境防衛強化は必然だ。ロシアとの陸上国境を閉鎖、国境沿いには、カメラとセンサーを備えた200㌔の防御壁の建設を計画し、現在までに35㌔が完成した。

第2次世界大戦でソ連と戦ったフィンランドにとって、ロシアはきのうの敵であると同時にあすの敵でもある。29年までに防衛費の国内総生産(GDP)比3%への増額を目指しており、予備役の年齢上限も60歳から65歳に引き上げられた。

動員可能な人数は30年代初頭までに100万人まで増やす計画だ。フィンランドの立場は、単独でもロシアに対抗できる体制を整える必要があるというもの。事実、欧州連合(EU)で最も強力な砲兵力を持つだけでなく、膨大な武器弾薬を保有している。

特に、国境沿いのロシアの軍事インフラの強化が進む中、「戦時体制」のような緊張感を持って国境防衛強化が進められている。この夏も、高校を卒業した男性が兵役に就く。また、志願制の女性も兵役に就く人が増えているという。「国民全体で国を守る」という意識は高まりつつある。(Y)

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