トップコラムセーヌ川に遊泳スポット フランスから

セーヌ川に遊泳スポット フランスから

パリ北部サンマルタン運河のラヴィレット貯水池が遊泳可能になった2017年以降、パリでセーヌ川に新たに三つの遊泳スポットがオープンした。

パリ五輪の遺産ともなった遊泳スポットは無料で開放され、パリ市民のリフレッシュ、レジャーに貢献している。水質は毎日監視され、悪天候、強い流れ、または検査結果が不良な場合は閉鎖されるという。水質は毎日パリ市のサイトで知らされている。

パリ市長だった故シラク元大統領が、セーヌ川の水質改善を市民に約束し、「自分が最初に泳ぐ」と語った話は有名だが、2024年に一般開放されたセーヌ川は度重なる大腸菌の検出に悩まされてきた。パリ五輪のトライアスロン競技では、安全基準を上回る大腸菌が検出され、選手に健康被害も出た。

セーヌ川は、両岸の美しい建物や橋により、世界の大都市を流れる川の中で最も美しい川と言われている。パリ市が約2300億円を投じ、水質改善を行った結果、102年ぶりに遊泳が解禁されたが、セーヌ川周辺から流れ込む下水の水質改善システムは完璧ではないと言われている。

そもそもフランスは、全土の都市が川でつながっており、川を通じた物流がフランスの文明発展に寄与した。つまり、パリはセーヌ川を港と捉えていた。近年、パリのノートルダム寺院近くのセーヌ川河畔では夏に砂が持ち込まれ、ビーチとして活用されている。100年間汚染され続けてきたセーヌ川の復活は、果たしてフランスの発展につながるだろうか。(A)

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