社説の最新記事

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自民総裁選 失敗繰り返さず政策本位で【社説】

自民党は党総裁である石破茂首相の退陣表明を受け、臨時総裁選を10月4日に行うことを決定した。1年も経(た)たないうちに衆院選、参院選で大敗し、あと2年の総裁任期を残して首相が退陣することは、昨年の総裁選は失敗だったことを意味する。もう一度やり直す総裁選では、投票権を持たない国民も納得する選挙を行うべきだ。

川崎ストーカー あまりにも重い警察の責任【社説】

川崎市でアルバイト岡崎彩咲陽さんが元交際相手に殺害された事件で、神奈川県警が岡崎さん側からの相談にストーカー事案として適切な初動対応ができなかったことを認め、「対処体制が形骸化し、組織的問題があった」と総括する検証報告書を公表した。救えたはずの命が奪われたことは痛恨の極みである。

首相退陣表明 あまりに遅過ぎた進退判断【社説】

石破茂首相がようやく退陣を表明した。あまりにも遅過ぎた進退判断だった。昨年の衆院選に続き、今年7月の参院選でも与党過半数割れを招いたにもかかわらず、続投の意思を変えず自民党内の対立の度は深まるばかりだった。

小中高生の自殺 些細な変化に早めの対処を【社説】

夏休みが明けた。学校によって2学期制、3学期制とまちまちだが、9月の初めは小中高生の自殺や不登校が多くなる時期だ。精神的苦痛が大きな原因だが、その“症状”の出方は千差万別である。

悠仁殿下成年式 未来における皇室の柱に【社説】

秋篠宮家の長男であられる悠仁殿下は、19歳の誕生日のきょう成年式に臨まれる。皇位継承順位第2位、未来世代の皇室の柱となられる殿下の成年式は、皇室のみならず日本国の未来に繋(つな)がる。この日を迎えられたことを喜びたい。

「抗日戦勝」80年 中露朝連携のプロパガンダ【社説】

中国の習近平政権は「抗日戦勝80年」を記念する軍事パレードを催し、26カ国の首脳らが参加した。中でもロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が、習国家主席と並んでパレードを見守り注目された。

自民参院選総括 首相続投で再生できるのか【社説】

自民党は参院選大敗の結果を受けて両院議員総会を開き、参院選の総括文書を報告するとともに森山裕幹事長ら党四役が辞意を表明した。

北陸新幹線延伸 国土強靭化が第一の目的だ【社説】

北陸新幹線の敦賀から新大阪に延伸する「小浜・京都ルート」を再検証する声が上がっている。「米原ルート」が再浮上した形だ。それぞれ一長一短があり、沿線自治体の事情も錯綜(さくそう)するが、国土強靭(きょうじん)化という北陸新幹線の開業の目的を第一に判断すべきである。

日印首脳会談 インドを中露に押しやるな【社説】

石破茂首相は来日したインドのモディ首相と会談し、日印の経済連携の拡大と安全保障を含めた協力の深化で一致した。

防災の日 極端現象下の災害対策を【社説】

9月1日は「防災の日」。酷暑が続く中、各地で豪雨被害が発生するなど改めて日本が災害列島であることを実感する。大規模地震と豪雨が重なって起きた場合への警戒感を高めることなど防災の課題は少なくない。

反撃能力整備 長射程弾で脅威に対処を【社説】

防衛省が長射程ミサイル「12式地対艦誘導弾能力向上型」の地上発射型を2025~26年度に陸上自衛隊の健軍駐屯地(熊本市)、27年度に富士駐屯地(静岡県小山町)に配備すると発表した。

除染土処分 安全性に関する理解広げよ【社説】

政府は東京電力福島第1原発事故に伴う除染で生じた「除染土」について、福島県外での最終処分に向け、今後5年程度の取り組みを整理した工程表(ロードマップ)を決定した。

米韓首脳会談 北との対話で成果出せるか【社説】

トランプ米大統領と韓国の李在明大統領がワシントンで会談した。トランプ氏は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記との再会談に意欲を示し、「年内に会いたい」と表明した。ただ再会談が実現しても、北朝鮮非核化などの成果を出せるかは不透明だ。

立民選挙総括 敵失頼みでは好機生かせず【社説】

立憲民主党は、参院選結果について敗北を認める総括文書を決定した。

アフリカ会議 経済成長と安定に貢献を【社説】

日本政府が主導し、アフリカの発展について議論する第9回アフリカ開発会議(TICAD9)が横浜市で開催され、人工知能(AI)を含むデジタル技術活用や重要鉱物の安定供給などの協力策をまとめた「横浜宣言」を採択した。アフリカ諸国との関係を強化し、経済成長と安定に貢献すべきだ。

日韓首脳会談 米と共に対中包囲網強化を【社説】

石破茂首相は韓国の李在明大統領と会談し、合意文書を発表した。この中で両首脳は「1965年の国交正常化以来これまで築かれてきた日韓関係の基盤に基づき、日韓関係を未来志向で安定的に発展させていくことで一致した」と述べた。

マイナ保険証 国民の不安払拭に努めよ【社説】

マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」への本格移行に伴い、後期高齢者医療制度と国民健康保険の多くで従来型の健康保険証が7月末に有効期限を迎えた。

南海トラフ地震 官民の協力で備え強化を【社説】

内閣府は、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)が発表された際、1週間の事前避難が必要となる人数が全国で少なくとも52万人に上るとの初めての調査結果を発表した。

米ウ首脳会談 露を抑止する安全の保証を【社説】

米国とウクライナの首脳会談が行われ、トランプ大統領はゼレンスキー大統領にロシアの軍事侵攻を受けているウクライナの安全の保証に関与する方針を確約した。続く両国と欧州首脳らとの会談で具体化に向けた協議が行われたが、ロシア軍を抑止するとともにロシアとの交渉で和平や停戦の実現に道を開いてほしい。

4~6月期GDP 景気堅調も先行きが心配だ【社説】

米国の高関税政策の発動で心配された2025年4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は、実質で前期比0・3%増、年率では1・0%増と、過去の数値が修正されたことで5四半期連続のプラス成長になった。

プラごみ条約 合意形成へ粘り強い努力を【社説】

プラスチック汚染防止条約の策定を目指してスイス・ジュネーブで開かれていた政府間交渉委員会の会合は、合意を見送り閉会した。合意形成へ粘り強い努力を続けていく必要がある。

米露首脳会談 トランプ氏は翻弄されるな【社説】

米露首脳会談が米国アラスカ州アンカレジで行われた。2022年2月にロシアがウクライナに侵略して以降、米露首脳が対面で会うのは初めて。やりとりの詳細は未(いま)だ明らかにされていないが、最大の焦点であったロシアとウクライナの停戦に向けた合意には至らなかった。

広陵甲子園辞退 暴行を軽視していないか【社説】

第107回全国高校野球選手権大会で1回戦を突破した広陵(広島)が出場を辞退した。1月に発生した部員間の暴行事案などを巡ってSNSで誹謗(ひぼう)中傷が拡散されるなどの騒動となっていた。

終戦から80年 御聖断で守られた命と国柄【社説】

先の大戦の終結から80年を迎えた。この間の平和と今日の繁栄は、300万同胞の尊い犠牲の上にある。

ソ連対日参戦 露の条約違反正当化は遺憾【社説】

1945年のソ連の対日参戦について岩屋毅外相が「日ソ中立条約に明白に違反する」「不当な」参戦であったと批判したところ、ロシアはザハロワ外務省情報局長の声明で「日本政府は誤った解釈を続け、アジアでの旧日本軍の犯罪をごまかそうとしている」などと反論した。だが、条約を破り、終戦後も侵略を続けたソ連の蛮行は外相の発言通り不当に違いない。

デブリ回収遅れ 地元住民に十分な説明を【社説】

東京電力は福島第1原発について、3号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)の本格的な取り出し開始時期が、当初予定の2030年代前半から37年度以降にずれ込むことを明らかにした。廃炉作業に関しては地元住民に丁寧に説明し、十分に意思疎通を図る必要がある。

日航事故40年 安全管理の追求を怠るな【社説】

1985年8月に発生し、乗客乗員520人が亡くなった単独機としては世界最悪の航空機事故である日航ジャンボ機墜落事故から12日で40年が経った。

自民党両院総会 「総括」踏まえ退陣表明を【社説】

参院選に大敗しながら続投を貫く石破茂首相と、早期退陣を求める一部の自民党国会議員の争いが激化している。国民不在の内輪もめをこれ以上続けることは「国益」に大きく反する。早急に解決するためにも、首相は8月末をめどとする参院選総括を踏まえ退陣表明をすべきである。それが難しければ、総裁選を前倒しして実施することを求めたい。

公安捜査検証 信頼損なったことは残念【社説】

警視庁は機械メーカー「大川原化工機」を巡る冤罪(えんざい)事件で検証報告書を公表し、立件に不利な情報が幹部にほとんど報告されず、幹部も現場の捜査方針を追認するだけだったとして「捜査指揮系統が機能せず、大きな過ちにつながった」と総括した。

「もがみ型」選定 日米豪の安保連携を深めよ【社説】

オーストラリア政府が、次期海軍フリゲート艦新造計画で海上自衛隊護衛艦「もがみ型」改良型を選定した。
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