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作家と担当記者との間【上昇気流】

かつてドラマで締め切りに追われる作家と、原稿の書き上げをひたすら待つ編集担当者のシーンがよくあった。社にとって重要な書き手には専門の担当者が付いてケアをし、自宅に伺っては恭(うやうや)しく原稿を頂くのが通例であった。

「誰もが自分自身の王」【上昇気流】

「人権とは『誰もが自分自身の王』の意味であって、だからこそ個人の尊厳が言われる」(三浦雅士著『スタジオジブリの想像力』講談社)という言葉に出会って、新鮮な印象を覚えた。

新ゴールデンルートの開拓【上昇気流】

石川県金沢市を最近2度訪れる機会があったが、外国人観光客がさらに増えてきた感がある。外国人でも欧米豪からの客の比率が高いようだ。

アラスカからの司令官【韓国紙】

6・25戦争(韓国動乱)の後、数十年間、韓国で在韓米軍と米第8軍は同義語に他ならなかった。陸軍大将である第8軍司令官が在韓米軍司令官を兼ねて、駐屯する米軍を代表したためだ。

米国で降伏文書を公開【上昇気流】

米国の首都ワシントンにある国立公文書館で、第2次大戦で日本が調印した降伏文書の原本を一般公開している。戦後80年記念の特別展示だそうで、併せて昭和天皇の「降伏文書調印に関する詔書」も公開。

予備役の犠牲者 イスラエルから

ガザ戦争が700日を超えた。テロ組織による襲撃以来、900人以上の兵士が戦死した。そこにはトラウマによって自ら命を絶った数十人の予備役も含まれている。

改めて問う「テロ対策」【上昇気流】

「これは20年戦争、いや、もっと長い戦争になるだろう」――。米国で3000人近い犠牲者を出した同時多発テロ事件(2001年9月11日)直後に取材した山田英雄元警察庁長官の言である。この記憶が9月になると蘇(よみがえ)る。

バイリンガル教育義務化 フランスから

新学年が9月に始まったフランスでは、全ての小中学校の授業でバイリンガル教育が義務化された。直面するグローバル環境で、母国語以外の言語運用能力を向上させることに待ったなしとの判断が下されたからだ。

豊明市のスマホ使用条例の意義

今年の夏は大人も子供もスマホ(スマートフォン)利用時間が格段に増えた。

政治空白を助長したメディア【上昇気流】

石破茂首相がようやく退陣を表明した。常識的に考えて退陣は避けられないのに居座ろうとしたのは、メディアや世論の援護に期待するところがあったからだろう。結果的にメディアは政治空白づくりに手を貸した。

【ワシントン発 ビル・ガーツの眼】中露首脳が臓器移植に言及 米議会、強制摘出へ懸念浮上

中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が、寿命を延ばすための医学の進歩について話し合っていたことが、マイクが拾った音声から明らかになった。中国は、反体制派や囚人から強制的に臓器を採取しているとされ、会話はこれらの中国の慣行を改めて浮き彫りにしたものと指摘されている。

ガソリンスタンドでリラックス? タイから

タイのガソリンスタンドは、コンビニが併設されていたりして結構、便利だ。ファストフードやカフェだってある。小腹を満たすこともできるし、ゆっくりコーヒーも飲める。車持ちの中間層をダイレクトに狙えるわけだからマーケットとしても大きな磁場を持つ。

住宅用国産材価格が上昇【上昇気流】

大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」は、主に国産のスギ、ヒノキで組み立てられており、国産材利用推進の広告塔の役割も果たしている。日本の住宅の多くは木造だが、安価な輸入材頼みが続いてきた。

敬老の日「寿命今昔」【上昇気流】

敬老の日(15日)が近いが、わが国の長寿ぶりは定着している。厚生労働省の調べによると、2024年の日本人の平均寿命は男性で81.09歳(世界6位)、女性87.13歳(世界1位)と、トップクラスだ。

忙しさを乗り越えた清張【上昇気流】

「作家の盛衰」ということを時々考える。人間誰しも盛衰はあるに決まっているのだが、作家の場合はなかなか厳しいものがある。作家は、締め切りに追い詰められるとエネルギーが出てくると聞く。逆に、締め切りのプレッシャーがないとエネルギーが生まれにくい。

【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(51) 戦略戦史家 東山 恭三 海軍乙事件と福留参謀長(上)

トラックの壊滅に続き、海軍はさらに失態を重ねた。海軍乙事件と呼ばれるが、山本五十六に続き、古賀峯一連合艦隊司令長官が行方不明の後に殉職。また福留繁連合艦隊参謀長がフィリピン・ゲリラに捕まり、携えていた次期作戦の機密文書が米軍の手に渡ったのである。

復興への長い道のり【上昇気流】

能登半島地震から1年8カ月が経過した石川県輪島市を訪れた。七尾市から車で通常なら1時間少しで着くところだが、のと里山海道は至る所で修復工事のため片側通行となり1時間半近くかかった。

米国の“保護国”から脱皮を【羅針盤】

石破政権は、政策や理念ではなく、「敵」であった安倍元首相への「怨念」を土台として出発したと言われる。そうなら、その政策運営は客観的な国益の是々非々の判断ではなく、安倍元首相の政策の否定を暗黙の前提とし、生来の「定見無く浮動する世論の動向を窺(うかが)う政治姿勢」の中で、極めて危険かつ不安定で、先行きの読めない運営とならざるを得ない。

「自由の声」中断【韓国紙】

国軍心理戦団は、対北朝鮮(以下、対北)心理戦遂行のために1991年3月に創設された。自由世界の実情と外部世界のニュースを伝えて、北朝鮮軍の帰順(反逆者が改心して服従すること)を誘導し、士気を低下させる任務を遂行する。

サトイモの食べ方【上昇気流】

東京都三鷹市には畑地が多く、いろいろな野菜を育てている。今、みずみずしい大きな葉を広げているのはサトイモだ。暑さと乾燥への対策のために水を散布している。もうすぐ収穫期だ。

嘘で着飾った「大閲兵」【上昇気流】

わずか96歩、1分にも満たない行進のために半年間にわたって来る日も来る日も歩き続ける兵士たち――。自由も個性も許されない世界を見事に描いた中国映画がかつてあった。「大閲兵」(1985年、陳凱歌(チェンカイコー)監督)である。

コーヒー高騰に思うこと ブラジルから

世界最大のコーヒー生産国ブラジル。世界の生産量の35%から40%近くをブラジル一国で占めていることに加えて、酸味や香りが強い高級品アラビカ種の生産量が多いことでも知られる。

「教育一丁目一番地」に異変 韓国から

ソウル市を東西に流れる漢江の南側には、富裕層が集まる高層マンション団地が林立しているが、その一角に「教育一丁目一番地」と呼ばれる地域がある。江南区にあるテチ(大峙)洞(日本の町に相当)だ。

猛暑にありがたいエアコンだが

幼い頃、夏は毎日、実家の近くの川で泳いだり、河原で遊んだりしたが、それもお盆まで。ご先祖様の霊が戻って来るので連れて行かれないように川から遠ざかり、お盆が過ぎると、急に川の水が冷たく感じられるようになって、川遊びの夏は終わった。

選挙結果こそ国民の声【上昇気流】

自民党はきょうにも参院選総括をとりまとめ、総裁選前倒しの是非を決める作業に入る。執行部は、総括を先延ばしにして世論が沈静化するのを待っていたようだ。姑息(こそく)なやり方である。

事業体の地力発揮を【上昇気流】

関西電力が美浜原発(福井県美浜町)敷地内での原発新設の方針を明らかにし、地質調査を実施すると発表した。これに対し同町の戸嶋秀樹町長は関電側に了承の意向を伝え、記者団に「議会や町民の声を集約して回答した」と説明した。

映画『雪風』に見る「決断」【上昇気流】

太平洋戦争で数々の激戦を生き抜いた駆逐艦を描く映画『雪風』(山田敏久監督)を観た。戦後80年の節目に当たって改めて戦争という非常時における責任者の、さまざまな「決断」に思いをはせた。

混乱広げる「哲人政治」【上昇気流】

哲学史の本(熊野純彦著『西洋哲学史』岩波新書)を読んでいたら「哲人政治」という言葉が出てきた。哲人政治はプラトン(前347年没/享年80歳)の発想だ。

ピクトグラムから絵文字へ【上昇気流】

駅や空港など公共施設の非常口やトイレなどを万国共通の図柄で示す「ピクトグラム」。国内でも結構世話になっているが、海外に行った時など特に助かる。

“検察エクソダス”【韓国紙】

今年、一般法曹経歴者の法官(裁判官)任用手続きで計153人が裁判官人事委員会の最終審査を通過し、任命同意の対象者に選ばれた。このうち検事出身は32人で、昨年(14人)の2倍以上に大きく増えて、歴代最多を記録した。
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