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第2弾「SDI」なるか【上昇気流】

トランプ米大統領が「ゴールデンドーム」という新たなミサイル防衛構想をぶち上げた。中国やロシアなどの核ミサイルから米本土を防衛するのが狙いだ。相次ぐ過激発言に隠れて、いまひとつ注目を浴びなかったが、今後の世界の安全保障に大きな転換をもたらすものだ。

梅雨入り前の散歩【上昇気流】

「紫陽花(アジサイ)の色に省略なかりけり」(津村典見(のりみ))。梅雨間近になり、アジサイの花を時々見掛けるようになった。梅雨の季節には、京王井の頭線沿線では青や赤の色彩が目にまばゆく映って印象的だ。

赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(48)マーシャル諸島陥落 委任統治領の喪失の衝撃

ギルバート諸島のタラワ、マキンを押さえた米機動部隊(第58任務部隊)は年が明けた昭和19年1月末、マーシャル諸島に襲い掛かった。マーシャル諸島の防備は、海軍第6根拠地隊と第22、24航空戦隊、それに陸軍が加わり総兵力約3万2千人。しかし各島への分散配備で、その上、陸軍部隊が到着したのは19年に入ってのことだった。

象の皮膚まねた冷却タイル シンガポールから

東南アジアを旅する時、最上階や南側の部屋は極力、避けるようにしている。日中、南国の太陽に熱せられ、夜、寝ようとしてもこうした部屋だとオーブンの中にいるようでなかなか寝付けないのだ。

皇室の沖縄への深い思い【上昇気流】

「思はざる病にかゝり沖縄のたびをやめけるくちおしきかな」――。平成31年、小紙と朝日新聞がスクープした昭和天皇の未発表の御製(ぎょせい)である。

無人艦艇の時代【韓国紙】

英国と米国が1943年、北大西洋で連合軍の輸送船を狙っていたドイツ潜水艦「Uボート」に重大な打撃を加え、制海権を取り戻したのは海軍力のおかげだった。大西洋を通る海上輸送路を確保できるようになると米国産軍需品が大挙ヨーロッパに向かい、第2次世界大戦の均衡軸は完全に連合軍の方に傾く。海軍力の象徴である航空母艦の役割も欠かせない。米エール大学歴史学科教授ポール・ケネディが2022年に著した『大海戦最強国の誕生』(韓国版表題、原題Victory at Sea)の内容だ。

捏造された中国史【上昇気流】

比較思想の分野を開拓した仏教学者、中村元の代表作に『東洋人の思惟方法』がある。仏教の受容形態を手掛かりにインド人、チベット人、中国人、日本人の思惟方法の特質を描き出している。

神との契約を祝う イスラエルから

イスラエルでは、ユダヤ暦シバン月6日に当たる6月1日の日没から2日にかけて、ユダヤ教三大祭りの一つである「シャブオット」を祝った。ペサハ(過越の祭り)から7週間後、つまり50日目に行われ、7週の祭りとも言われている。ヘブライ語で1週間を「シャブア」と言い、その複数形がシャブオット。学校や仕事は休みで、公共交通機関も運休となる。

知られざる「国道58号」の秘密【美ら風】

沖縄本島を横断する国道58号は、沖縄の大動脈として県民の生活や観光産業を支えている。県内各地のお土産品店には、58号線のロゴが刻まれたシールやキーホルダーなどのグッズが数多く並んでいることからも、多くの人に愛される道路であるといえる。

改正刑法の「地蔵」と「閻魔」【上昇気流】

69歳女性。罪名は窃盗、累犯8入。人生の長くが「ムショ暮らし」。IQ(知能指数)54。知的障害が疑われる――。こんな受刑者の話を刑務所の福祉専門官(社会福祉士)からお聞きしたことがある。

自衛官募集難を克服せよ

陸海空自衛隊の隊員募集に赤信号が灯(とも)っている。2023年度の自衛官採用は、陸海空で1万9598人の募集計画に対し、9959人。達成率は過去最低の51%と公表された。極めて深刻である。中途退職者数も近年、4000人前後で推移しているが年々増加しており、やがて6000人を超えると危惧されている。

新教皇、ボーナスを復活 オーストリアから

5月から6月に入ると、ボーナスのシーズンを迎える。オーストリアでは「13月給料」「14月給料」と呼ばれ、1年12カ月の定期給料の他、6月前後と12月前後の2回支給される。社員や従業員にとってはうれしい時期だ。6月に支給されるボーナスは夏季休暇用に使われ、12月前後のボーナスはクリスマスボーナスと呼ばれる。

小泉農水相VS自民農水族【上昇気流】

少し不謹慎な言い方かもしれないが、小泉進次郎農林水産相と自民党農水族とのバトルが面白くなってきた。小泉氏が備蓄米放出で随意契約を即決したことに対し、野村哲郎元農水相が、党での議論を経ていないと苦言。これに対し小泉氏は、それでは「誰が大臣になったって大胆な判断はできない」と反論した。

技術立国の輝き取り戻せ【上昇気流】

従来のコンピューターに比べ情報処理能力が格段に優れ、ひいては国家の安全保障にも大きな影響を与えるとされる量子コンピューター。その開発は米国が先行し、中国が追随して熾烈(しれつ)な国際競争が繰り広げられている。

ハーバード大は対岸の火事か【上昇気流】

トランプ米政権が米国の名門私大ハーバード大学に対し外国人留学生の受け入れ資格を剥奪するなど一連の厳しい措置を通達した。これまで大学を拠点とした左翼学生運動の巣窟とされた問題に本格的にメスを入れた形だ。

わが故郷の知名度は?【上昇気流】

2、3年前だったか、テレビ番組で関西のお笑い芸人2人が、わが生まれ故郷(関東地方)を鉄道(単線)で通過したことがあった。一人が「ド田舎ではないね……」と言う。相方が「そやね」と答える。

ワクチン軽視が命を奪う フィリピンから

フィリピンでは、今年1月から3月の間だけで55件の狂犬病感染が報告され、すべての感染者が命を落とした。致死率100%の恐ろしいウイルスが、今も静かに市民の命を奪っている。

「唯一無二」に込めた思い【上昇気流】

「横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します」――。第75代横綱となった大の里の伝達式での口上は、大関昇進時と同じ「唯一無二」が使われた。この4文字にはいろんな思いが込められていそうだ。

民間人国防長官【韓国紙】

よく「ペンタゴン」と呼ぶ米国の国防省(DоD)は1947年に創設された。その前は陸軍と空軍は戦争省、海軍と海兵隊は海軍省に属していた。第2次世界大戦を経ながら指揮の混乱など問題点が露呈し、冷戦に対応するための一貫した軍事戦略樹立の必要性が提起され、各軍を統合する国防総省が生まれた。

南モンゴル有志が中国に抗議【上昇気流】

日本在住の南モンゴル出身者らが、中国共産党による弾圧行為に反対して今月、東京・元麻布の中国大使館前で抗議活動を行った(小紙5月12日付)。2011年から毎年5月、有志が参加している。

加速する温暖化と水危機 メキシコから

メキシコは今、深刻な環境問題にさらされている。温暖化の加速とかつてない規模の水不足が同時に進行しており、これらは不十分なインフラと水資源の管理の失敗によってさらに悪化している。

「輸送艇2号」見学会【上昇気流】

海上自衛隊の輸送艦といえば、空母を思わせる「おおすみ」型が名高いが、福島県いわき市の小名浜港で海自最小の輸送艦が一般公開されるというので見学に出掛けた。艦でなく艇と呼ばれる「輸送艇2号」だ。

悲喜こもごもの長寿国入り 韓国から

ソウル中心街では週末になると大規模集会が開かれることが多い。政治デモやキリスト教の野外礼拝がそのほとんどで、参加者の大半は60代以上の高齢者たちだ。

国民のためのコメ農政を【政界一喝】

コメは昨年夏以来、品薄で価格の上昇が続いていた。この状況は「令和の米騒動」と呼ばれ、国民の主食を巡る政府の対応が期待された。しかし、備蓄米の放出は遅れ、その後も利権が絡む「競争入札」などの影響で、状況は一向に改善されなかった。

便利すぎる今時の山アプリ

5月下旬、雨の狭間(はざま)に神奈川の丹沢山地西部にあるシロヤシオ(ツツジ科の低木)で知られる檜(ひのき)洞(ぼら)丸(まる)に登った。2年前、シロヤシオの当たり年に登った時より人がかなり増えていた。

昭和のいるさん逝く【上昇気流】

漫才コンビ「昭和のいる・こいる」のツッコミ役で人気を集めた漫才師の昭和のいるさんが亡くなった。88歳だった。相方のこいるさんが2021年に77歳で亡くなっており、最後の昭和の漫才師ともいうべき人だった。

憎たらしいほど強い【上昇気流】

「憎たらしいほど強い」と言われたのは元横綱北の湖。攻め手は違うが、その強さをほうふつとさせたのが大相撲夏場所の大関大の里だった。優勝を決めた13日目は、立ち合いで両腕を固めて当たっていくとそのまま得意の右を差し、左も使いながら一気に押し込む。その鉄壁の攻めで相手を圧倒した。

自衛隊機が墜ちた入鹿池【上昇気流】

入鹿(いるか)池は愛知県犬山市にある農業用の人工ため池である。気流子は今春3月に訪れたことがあるが、ため池というよりも「湖」といった広い印象を受けた。総貯水量は約1800万立方メートルで全国でも1、2位を争う規模という。

青々とした水田の季節【上昇気流】

「田水よく流れて村に夏が来し」(松本巨草)。初夏の季節に目立つのは田植えの終わった水田だ。青々とした苗が整然と並ぶ様子は、稲作を中心とした日本民族の伝統的な精神を象徴している。東日本大震災が発生した時は、被災者が支援物資を受け取る際に列を作って秩序立って行動する姿が世界で称賛されたが、それはこうした水田の姿にも表れている。

「山のゴースト」全国調査 ネパールから

険しい山岳地帯や高山に生息し、目撃が難しいことから「山のゴースト」の異名を持つユキヒョウの個体数推定のための全国調査がネパールで初めて実施され、推定生息数は397頭とする結果が先月、野生生物保護局から発表された。

令和のコメ騒動の行方は【上昇気流】

「コメは買ったことがない」と発言し、国民から呆(あき)れられた江藤拓農林水産相が更迭され、後任に自民党前選挙対策委員長の小泉進次郎氏が就任した。小泉新大臣の起用でコメ価格が下がるのか。夏の参議院選挙に向け、最大の政治課題の一つとなった。

恩師探しサービス【韓国紙】

最近、中学校の恩師の連絡先を約30年ぶりに知った妻は浮かれていた。当時、大学を卒業したばかりで赴任した恩師が自炊する家で一緒にトッポッキを作って食べた経験を思い出しながら、純真な中学生時代に戻ったようだった。実際に恩師と通話した後は、しばらく何も言わなかった。尋ねると「引退した先生が『変わった私の連絡先をどうして見つけたのか』と、不快そうだったよ」と言いながら、「ちょうど全国教職員労働組合に知人がいて、探してもらったと説明した後、再会の約束もろくにできないまま通話を終えた」と、残念そうだった。

肥後六花と精神修養【上昇気流】

東京都調布市の都立神代植物公園では、もうすぐハナショウブの見ごろを迎える。本園ではなくて、無料区域の水生植物園の方だ。4月にここに行った時、紫色と黄色のアヤメが満開だった。

祭りの音楽で寝不足 イスラエルから

イスラエルでは、ユダヤ暦イヤル月18日に当たる5月15日の日没から16日にかけて、ユダヤ教の祭り「ラグバオメル」を祝った。

海を切り開いた「ゼロ番地」【美ら風】

沖縄本島南部の糸満漁港にほど近い一角に、「0(ゼロ)番地」と呼ばれるエリアがある。その名の由来は、戦後の混乱期、地元の有力者たちが自己判断で海を埋め立てたため、正式な地番が割り振られなかったためとされている。

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