
イスラエルでは14日、モーセの律法(旧約聖書の創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)を1年かけて読む律法の祝典(シムハット・トーラー)を祝った。これでユダヤ教新年の1カ月間にわたる一連の祝祭が終わった。
祝いの前日には、ガザ地区でテロ組織に拘束されて生き残った最後の人質がイスラエルに帰還した。その夜、テルアビブの「人質広場」では、女性のラビ(ユダヤ教指導者)シャルバト氏がシムハット・トーラーの始まりを告げるろうそくに火を灯(とも)し、神に感謝の祈りを捧(ささ)げながら涙を流した。人質の家族と共に、愛する人が必ず帰ってくるという希望と深い信念を持ち続け、2年祈ってきたという。
昨年の祝日には数人しか集まらなかった広場は、全く異なる光景が繰り広げられた。夕暮れ時、数十人が祈りのために集まった。日没後は、律法が書かれているトーラーの巻物を囲む伝統的な踊りが始まり、踊り手は瞬く間に数百人に膨れ上がった。祝いは翌日の夜まで続き、数万人が広場に集まり、悲しみと感謝を表現した七つの踊りを、ガザに残る亡くなった人質や帰還した人質、予備役兵、その家族などに捧げた。
2年前にテロ組織による虐殺があったイスラエル南部のノバ音楽祭会場では、兵士など数百人がトーラーの巻物を手にイスラエルの歌を歌いながら踊った。破壊されたスデロト警察署の跡地でも、数十人がトーラーを祝った。
ユダヤ人たちは、悲しみの日を乗り越えて歌い踊った。(M)






