トップコラム変わる自衛隊の階級名【上昇気流】

変わる自衛隊の階級名【上昇気流】

 政府が自衛官の階級名を国際標準に合わせて変更することを検討しているという。統合幕僚長や陸海空幕僚長は将から「大将」、1佐が「大佐」、1尉が「大尉」などだ。先の自民党と日本維新の会との連立合意に含まれており、ようやく具体化に動いたと言える。

 戦後、自衛隊は「軍」としての位置を持たず、極力旧軍色を排した。その一つが階級名でもあった。ただ、1佐と3佐はどちらが偉いの? という質問がよく出るなど国民が十分に理解していたとは言えない。

 階級名変更はどんな意義を持つのか。キーワードは「インターオペラビリティー(相互運用性)」だろう。防衛白書によれば「戦術、装備、後方支援、各種作業の実施要領、情報、通信などに関し、共通性、両用性を持つこと」とある。

 日本を取り巻く安全保障環境は厳しい。米軍や同志国との共同訓練など連携強化は必須だ。小銃の弾の口径が一致していれば弾を相互にやり取りできるというような武器レベルだけでなく、意思疎通においても言える。

 日本は防衛装備移転三原則に基づいてオーストラリアから護衛艦「もがみ型」改良型を受注した。これも部品交換や補修など今後の相互運用性により安保協力関係を強化させる担保となる。

 階級名変更に伴い、普通科が本来の「歩兵科」にといった名称の見直しも検討される見込みという。単なる名称・階級名変更というなかれ。わが国「防人」への正当な待遇が進むのは大きい。

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