トップコラム泥棒を欺く小包の「おとり」米国から

泥棒を欺く小包の「おとり」米国から

米国では、玄関先に置かれた宅配物を盗み取る「ポーチ・パイレーツ(玄関先の海賊)」が横行している。2020年の新型コロナウイルスの感染拡大以降、オンラインショッピングや宅配便の急増により、大幅に増加した。昨年米国では約1億1900万件の荷物が盗まれたという。

これを防止するため、玄関先に監視カメラを付けるなどの対策を行う家が増えている。しかし、カリフォルニア州の泥棒は最近、自らごみ袋に成り済ますという独特なやり方で、自分の姿が映されるのを回避した。カメラには、犯人が黒いごみ袋を被(かぶ)り、うずくまった状態のままヨチヨチ歩きで玄関まで行き、荷物を取った後に去っていく様子が映されていた。

荷物を盗まれたこの家の主は、地元メディアに「結局のところ、なんだか面白かったよ」と語り、地元警察にも連絡しなかったとした。

しかし、すべての被害者がこのように寛大ではない。ニューヨーク州のある男性は、度重なる盗難に業を煮やし、泥棒を捕まえるために犬のふんなどを詰めた偽の小包を玄関先に置いた。そして、泥棒が包みを開けると、その男性は野球のバットを持って襲い掛かり、泥棒を捕まえて警察に引き渡した。

偽の荷物を「おとり」として用いるやり方は首都ワシントンの警察も試験的に始めている。小包の中にコーヒー豆のような日用品と共に追跡装置を梱包(こんぽう)して玄関先に置き、泥棒が持ち去った後に警察官が追跡して捕まえているというものだ。

こうした新たな対策は、犯罪者を追い詰めるのに役立つだろう。泥棒も悪知恵を働かせる中、犯罪対策においては創意工夫も求められることを改めて感じる。(Y)

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