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選挙結果こそ国民の声【上昇気流】

自民党はきょうにも参院選総括をとりまとめ、総裁選前倒しの是非を決める作業に入る。執行部は、総括を先延ばしにして世論が沈静化するのを待っていたようだ。姑息(こそく)なやり方である。

事業体の地力発揮を【上昇気流】

関西電力が美浜原発(福井県美浜町)敷地内での原発新設の方針を明らかにし、地質調査を実施すると発表した。これに対し同町の戸嶋秀樹町長は関電側に了承の意向を伝え、記者団に「議会や町民の声を集約して回答した」と説明した。

映画『雪風』に見る「決断」【上昇気流】

太平洋戦争で数々の激戦を生き抜いた駆逐艦を描く映画『雪風』(山田敏久監督)を観た。戦後80年の節目に当たって改めて戦争という非常時における責任者の、さまざまな「決断」に思いをはせた。

混乱広げる「哲人政治」【上昇気流】

哲学史の本(熊野純彦著『西洋哲学史』岩波新書)を読んでいたら「哲人政治」という言葉が出てきた。哲人政治はプラトン(前347年没/享年80歳)の発想だ。

ピクトグラムから絵文字へ【上昇気流】

駅や空港など公共施設の非常口やトイレなどを万国共通の図柄で示す「ピクトグラム」。国内でも結構世話になっているが、海外に行った時など特に助かる。

“検察エクソダス”【韓国紙】

今年、一般法曹経歴者の法官(裁判官)任用手続きで計153人が裁判官人事委員会の最終審査を通過し、任命同意の対象者に選ばれた。このうち検事出身は32人で、昨年(14人)の2倍以上に大きく増えて、歴代最多を記録した。

山岳遭難激増の時代【上昇気流】

この夏も山岳遭難が相次いで起きている。特に多いのは長野県。北アルプス、中央アルプス、八ケ岳、南アルプスと、日本の名峰が集中していて、全国から登山者がやって来る。

人気の日本文化 イスラエルから

テルアビブにある大きなショッピングモールで毎年、夏休みになると日本人コミュニティーによる出店や催しがある。今月初旬に行ってみた。

フィヒテ「日本国民に告ぐ」【上昇気流】

ドイツの哲学者フィヒテは19世紀初頭、敗戦下に生きた人である。ナポレオン率いるフランス軍の軍靴が響くベルリンで毎週、講演し続けた。「ドイツ国民に告ぐ」がそれである。

体温と同じくらいの気温の中で オーストリアから

日本の知人からメール。「こちらは、体温と同じくらいの気温の中で毎日を過ごしています。熱中症警報はずっと前から出っぱなし。また日本海側は線状降水帯とかで洪水騒ぎ。台風がちらほらと。いやな季節ですねえ!」を読んで驚いた。

政治イノベーションを急げ 【政界一喝】

7月の参院選で、与党は50議席の必達目標に届かず、自民党は昨年の衆院選、今年6月の東京都議選に続く3連敗を喫した。しかし、石破茂総裁は自ら定めた最低限の目標を達成できず、衆参両院で少数与党になった責任を取ろうとしない。若者投票率47・2%への急上昇(20代、2022年の前回参院選は35・4%)を含めた民意に、効果的な対応策はないのか。

都会と田舎の2拠点生活

仕事の同僚に、東京の自宅と田舎の実家との2拠点生活を60代の頃から続けている男性がいる。

占守島を忘れるな【上昇気流】

80年前の8月9日、日ソ中立条約を一方的に破棄して満州に侵攻を開始したソ連は、日本の降伏後も攻撃を続けた。8月18日、ソ連は千島列島東端の占守島を奇襲し、日本の第91師団が応戦した。占守島の戦いである。

旧暦7月のタブーにご注意 台湾から

旧暦7月は中華圏では「鬼月」とも呼ばれ、あの世の門が開いて、死んだ人たちが現世に帰ってくるとされている。この期間はタブーとされることが多く、年配の人に会うとことさら気を付けるように注意される。

東京の路線バスが減便【上昇気流】

「このバスはタクシーではございませんので、手を挙げても止まりません」「(車内は)ごみ箱ではありませんのでお持ち帰りください」――バス運転手の親しみのある声がピンマイクから何度か聞こえてきた。当の客は恐縮しきりだが、ほほ笑ましい。

英霊にどうこたえるか【上昇気流】

今年は戦後80年の節目に当たる。それもあってのことだろう、8月15日の靖國神社への参拝者は例年のほぼ倍だろうか、明らかに長い列だった。猛暑下、熱中症対策もあり、拝殿の後方横で拝礼させていただいた。

さまざまな埋葬の仕方【上昇気流】

暑過ぎた墓参の季節も終わったが、今年は墓参代行業者の活躍が目立った。「涼しくなってから墓参りすればいいのに」とも思うが、代行業者が日本の経済に貢献しているのも事実だ。「お盆の季節を外してはいけない」という強い気持ちの客が多かったのだろう。

お盆を過ぎても…【上昇気流】

気象庁が発表した9~11月の3カ月予報によると、全国的に平均気温は平年より高く、夏から秋への進行は遅いという。この暑さだから、簡単に涼しくはならないと思ってはいたが、もううんざりだ。

石破氏の“執念”いずこから 正念場の自民・保守主義【潮汐閑談】

石破茂首相の驚異的な粘り腰が続いている。自民党内からは再三の辞任要求論が噴出したものの、首相は続投の意思を変えていない。首相就任後まもない衆院選挙で衆院過半数割れ、次いで準国政選挙ともいえる都議選でも大敗して都議会第2党となり、そして参院選でも過半数割れと少数与党に転落した。

福祉手当の自動支給制【韓国紙】

先月9日、大田(テジョン)のあるマンションで60代の母親と40代の息子が死亡後20日余り過ぎて腐敗した死体として発見された。警察は、電気・水道停止を知らせる郵便物が多数発見されたことから推測して、同母子が生活苦に苛(さいな)まれ極端な選択を行ったものと推定した。

武蔵野の戦争遺跡【上昇気流】

東京都内のJR三鷹駅の北口はロータリーになっていて、バスやタクシーが行き来している。中央にあるのが世界連邦平和像。彫刻家・北村西望の作品で、駿馬(しゅんめ)にまたがった女神像だ。台座には世界各国の石48枚がはめ込まれている。

新学期へ「アイス作戦」 米国から

夏休みも終わりが近づき新学期を控えたある午後、筆者の子供たちが通う米国の小学校の教職員たちが、うちのアパートの中庭にやって来た。真っ先に姿を現したのは、女性の校長・副校長だった。気さくな笑顔であいさつし、肩に掛けたクーラーボックスを木製テーブルの上に置くと、色とりどりのアイスキャンディーを取り出し、子供たちに配った。

「白旗赤旗論」を論破せよ【上昇気流】

8月の新聞には「二度と戦争をしない」「平和を」の文字が躍っている。もとより異論はないが、ウクライナのように他国に軍事侵略されれば、どうするのか。

リッチな中高年は要注意 韓国から

日本ではオレオレ詐欺やロマンス詐欺の被害が後を絶たず、手口も巧妙になっているが、韓国も実情は似ている。最近はやっているのはカード発行をエサにしたボイスフィッシング。カードが新規発行されたと言って相手のスマホに有害なアプリをダウンロードさせ、遠隔操作で振り込みを誘導する手法だ。身に覚えがなく不信に思って警察に電話をしても、その電話自体が詐欺犯につながるように仕組まれていて、だまされるケースが相次いでいるという。

コーヒー持ち込める図書館

お盆休みを、妻の実家がある中国地方の小規模都市で過ごした。人口はピーク時は5万人を超えていた。20年前に隣接する町と合併したのに、今は3万人を割り込んでいる。街を歩くと、空き家が目立ち、人口減少がすぐ分かる。その分、行政や住民の危機感は高く、市の活性化のためにさまざまな努力を行っている。

政治は結果責任である【上昇気流】

自民党は8月最終週に、大敗した参院選の総括を発表する。その結果を受けて森山裕幹事長は、自身の責任を明らかにしたいと述べているが、考えてみればおかしな話だ。

観光とバナナ、揺れる二枚看板 フィリピンから

フィリピンといえば、南国の青い海と甘~いバナナ。しかし今、その両方で“ある国”の猛追を受け、危機感が広がっている。

【上昇気流】神武即位は紀元前660年

神武天皇の即位は紀元前660年とされる。この660という数字の出どころを歴史学者の本郷和人氏が月刊「正論」8月号で解説している。

不世出の得点王逝く【上昇気流】

日本サッカー界のレジェンド、釜本邦茂さんが亡くなった。日本代表の国際Aマッチ試合での75得点はいまだ破られていない金字塔だ。まさに日本が世界に誇る不世出のストライカーだった。

リアリティーの多様化【上昇気流】

「おおよそ四半世紀ぶりに芥川賞・直木賞が両賞共に授賞なし」という話が話題になっている。「文芸春秋」9月号では、選考の当事者2人がこの件について対談している。芥川賞側は島田雅彦氏で、9人の選考委員の一人。島田氏は芥川賞受賞者ではないが、選考委員を務めている。直木賞側は桐野夏生(なつお)氏。
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