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山と平地で紅葉さまざま【上昇気流】

皇居にある乾通りで秋の一般公開が行われた。70本あるモミジ類の紅葉が見頃で、11月29日から9日間の期間中、20万人以上の人々が楽しんだという。東京では今、紅葉の真っ盛り。

「本物志向」の裏に関税 米国から

12月に入ると、クリスマスツリー用のもみの木を至る所で見掛けるようになる。園芸店やスーパーの駐車場にも本物のもみの木がずらりと並ぶ。週末ともなれば、車の屋根に大きなツリーをくくり付けて移動する人たちをあちこちで見掛ける。

孫文と鄧小平の「遺言」【上昇気流】

最近、ふと思う。孫中山(そん・ちゅうざん)先生なら、今日の中国をどう言うだろうか、と。「中国革命の父」とされる孫文のことである。中華人民共和国憲法に「孫中山先生」とあるので、こうお呼びしよう。

レッドラインを示した日本【羅針盤】

高市早苗首相の台湾問題に関する国会答弁を機に中国の日本への嫌がらせがエスカレートしている。中国人の訪日自粛通達、水産品輸入再開手続きの中止、日本映画や日本人文化イベントの中止、日中間航空機の減便等、とどまるところを知らない。

戦争未亡人を忘れない【上昇気流】

戦後80年を記念した特集番組でNHKのETV特集「“戦争未亡人”と呼ばれて 百歳を超えた妻たちの戦後」は、出色の一つだった。NHKお定まりの反戦・平和論で纏(まと)めてはいるが、これまで正面から取り上げられることがなかった戦争未亡人に光を当てたのは評価できる。

拘置所で特別待遇 タイから

バンコク拘置所の前所長と刑務官14人が、左遷された。大勢が一挙に異動となるのは、組織運営に支障が出ることから通常、行われることがない。理由は拘置所で中国人未決囚への特別待遇が発覚したことだ。

AIヒト型ロボ、ロシアも参戦【上昇気流】

「ロシア初」と銘打ったAI(人工知能)搭載のヒト型ロボットがモスクワでお披露目されるや否や、数秒後に転倒する珍事があったと時事通信が伝えている(小紙11月18日付)。覚束(おぼつか)ない足取りで登場し、立ち止まって右手を振った際に体勢を崩し、ステージ上に顔面から落ちたという。2本足でバランスを取る歩行の難しさだ。

中国の過剰な反応ぶり【上昇気流】

自らの姿が鏡に映った猫が、ドキッとして警戒心を露(あら)わにする。逆上して飛びかかろうとすることもある。他の猫が自らのテリトリーに侵入してきたと捉えるのだ。最近の中国の対日言動を見ると、こんなシーンが目に浮かぶ。

マルクスの指摘【東風西風】

共産主義思想を体系化したカール・マルクスはユダヤ人で、父はユダヤ教のラビ、母はオランダ出身のユダヤ教徒だった。マルクスが6歳の時を前後して家族全員がキリスト教プロテスタントに改宗。その理由は当時のプロイセン王国での反ユダヤ主義の強まりが背景にあったとされている。

ワープロの記憶【上昇気流】

新聞小説で読んだ話。「安部公房が小説をフロッピーに入れて編集者に手渡したとき、そのデータは『コンテンツ』となった」と書かれていた。安部は1993年に亡くなった作家だから古い話だ。

【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(54)ニューギニアの戦い(中)戦略史家 東山恭三

日本軍はポートモレスビー攻略の拠点として、ニューギニアの海岸沿いに東からブナ、ギルワ、バサブアと3カ所に小規模な守備隊を置いていた。

改姓し新境地開いたユーミン【上昇気流】

シンガー・ソングライターの松任谷由実さんは1972年、実名の荒井由実でデビュー。数々のヒットソングを世に送り出し“ユーミンブーム”を生み出した。その人気絶頂の76年、音楽プロデューサーの松任谷正隆さんと結婚、芸名も松任谷由実になったのはよく知られている。

国情院の「名のない星」【韓国紙】

最近、93歳を1期として死去した徐東権氏は1989~92年、国家安全企画部(安企部)を率いた。ソウル南山の麓にあった安企部庁舎の(瑞草区)内谷洞移転が彼の任期中に決定された。

『風姿花伝』と佐渡の能【上昇気流】

『風姿花伝』は、能の演劇形式を完成させた世阿弥がその核心を花に例えて論じた演劇論で、現代でも芸術家たちに愛読されている。書かれたのは15世紀前半で、世界最古級の演劇論だという。

人質を象徴した家族 イスラエルから

 イスラエルで「人質」の象徴となっていた家族の慰霊碑「ビバスの足跡」が南部ネゲブのキブツ(集団農場)ツェエリムに建てられた。12月初旬に一般公開される。

水道管更新 待ったなし【美ら風】

 沖縄に赴任する前日、不穏なニュースが記者の目に飛び込んできた。「沖縄で水道管破裂、37万世帯が断水見込み」といった内容の見出しだ。断水の影響を受け、那覇空港は全ての飲食店舗で営業を停止した。翌日に那覇空港を利用予定だった筆者は不安に襲われた。

共産党の政治資金「疑惑」【上昇気流】

「そんなことよりも」――。高市早苗首相が先週の党首討論で企業・団体献金について問われた際、このフレーズを使って定数削減問題に話題を変えた。

ルーブル入場料値上げは妥当か フランスから

 世界最大規模のパリのルーブル美術館の入場料が来年1月14日から45%引き上げられ、現在より10ユーロ高い32ユーロ、日本円で約5800円となる。

3時間の映画にひやひや

先週、話題の映画「国宝」を観(み)た。ちょうど勤労感謝の日を挟む3連休の最後の日(11月24日)に、午前中から夕方にかけてポッカリ空白の時間ができたためだ。

観光業も脱中国依存【上昇気流】

高市早苗首相の台湾有事発言に反発した中国は、日本渡航自粛を呼び掛けているが、観光業界の受け止めは比較的冷静のようだ。ここ数年、インバウンド(訪日客)の脱中国依存が少しずつ進んでいるからで、この流れはさらに強まりそうだ。

広島カキ養殖のダメージ【上昇気流】

広島県で特産の養殖カキが大量死した。県中部の東広島市沿岸などで「8~9割が死滅」との報告が相次ぐ。県は「災害級」と指摘している。

クマ狩猟と宗教的習俗【上昇気流】

クマの人里への出没が相次ぎ、その報道が連日引きも切らない。木の実の不作など自然的要因も挙げられるが、やはりクマのハンター後継者が著しく減少したことが大きいのではないか。いわば「マタギ(又鬼)」のような存在である。

質問のための質問【上昇気流】

 「なぜ今なのか?」という質問のパターンがある。メディアが使うことが多い。内容はそっちのけにして「今」という時期にだけこだわる。「質問のための質問」にすぎないことが多い。

「織豊徳史観」の克服【上昇気流】

「歴史とは、現在と過去の間の尽きることのない対話である」とは、英国の歴史家E・H・カーの言葉だ。時代の変化や新史料の発見によって、歴史が書き換えられ人物評価が大きく変わることも少なくない。

懸念大きい警察労組【韓国紙】

2011年、財政破綻の危機に見舞われたギリシャは、国中がデモ隊であふれた。当時、デモ隊にはポリスマークを付けた制服姿の警察官たちも入っていた。デモ隊の向かい側には盾とヘルメットで武装した警察機動隊が出動し、道路を遮断して行進を遮った。バリケードを挟んでデモ警官と鎮圧警官が対峙(たいじ)する奇妙な状況が起こったのだ。

夜間運転は怖い【上昇気流】

日没時間が早くなってきた。午後4時半には太陽が沈んでしまう。暗くなると車を運転していて怖くなる時がある。丁字路で左折して大通りに出た時、中央分離帯のブロックにぶつけたこともある。

自然への敬意に感動 ブラジルから

 先日、ブラジル中西部にある世界最大級の陥没穴(ドリーネ)を訪れる機会に恵まれた。

極寒への「冬ソナ」考【上昇気流】

冬ソナの季節だ。韓国ドラマではなく、冬への備えの「冬ソナ」である。雪の降る地域ではあいさつ代わりにこんな会話を交わす。「タイヤ交換、もう済んだ?」「いえ、まだ。そろそろ初雪? 急がないとね」。

在日コリアンとの共生 韓国から

 これは日本在住10年になる友人の韓国人男性から聞いた話。先日、風邪をこじらせて都内の病院へ行き、出された処方箋を持って行きつけの薬局に行った。

年賀状の季節は悩ましい

紙離れと年賀はがき85円が効いて、発行枚数は昨年の約3割減の7億5000万枚。過去最多は2003年の44億6000万枚というから隔世の感がある。
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