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被害者史観による中国史【上昇気流】

ある風景も位置を変えると違った景色に見える。生物学者で登山家の今西錦司は晩年、「風景派」を自認していた。登山の最高の喜びは風景を見ることにある、と。登山家が移動することで山々も姿を変える。

タクシー業界のEV戦争 ブラジルから

 ここ数年、サンパウロ市内でタクシーやウーバーなどの配車アプリの画面に表れる車種が大きく変わった。

「産めよ」を咎める妖怪【上昇気流】

『古事記』では、イザナギとイザナミが最初に産み出した神を「大事忍男神(おおことおしおのかみ)」と名付けている。

馬と人間の宿命的関係【上昇気流】

畜産学者で日本中央競馬会参与などを務めた沢崎坦(ひろし)が1987年に岩波新書で出した『馬は語る』という本を読んだ。もっと早く読んでおけばと思うくらい裨益するところが多く、何より馬という動物がますます好きになった。

多様性を社会の力へ フィンランドから

 ヘルシンキの街を歩くと、耳に入る言語の多様さに驚かされる。

欠かせないソーシャルワーカー【上昇気流】

病気や経済的困窮などで困難を抱える人々に対し、相談援助や法的支援を通じ生活をサポートする専門職に「ソーシャルワーク」がある。

「城」明け渡しの作法【上昇気流】

 播州赤穂藩主の浅野内匠頭が江戸城内で吉良上野介に刃傷に及びお家断絶となったことを描いた「忠臣蔵」では、赤穂城の明け渡しを巡る幕府側と城の最高責任者である大石内蔵助とのやりとりが見どころの一つだ。日本人の所作の模範ともされる。

主語が明確かどうか【上昇気流】

自国の言語は「主語」が明確であるかどうか? 日本語は主語が明確ではない言語だ。子供が学校へ行く時、「行ってきます」と言うのが日本では普通。「私は学校へ行ってきます」とあいさつするケースはあまり聞かない。

危機で問われる政治家の真価【上昇気流】

石川県知事選で前金沢市長の山野之義氏が、現職の馳浩氏を破って初当選した。得票数は24万5674票で、馳氏とは6110票の僅差だった。高市早苗首相も応援に駆け付けたが、劣勢を跳ね返すことはできなかった。

自爆型ドローン【韓国紙】

2019年封切りの映画『エンド・オブ・ステイツ』は、テロリストとこれに対抗する米大統領警護員(シークレットサービス)の話を描いた。

永続的な階級闘争【上昇気流】

中国の習近平国家主席が全国人民代表大会(国会に相当)の軍代表団会議に参加し、「軍には共産党に二心を抱く者がいてはならない」と述べ、綱紀粛正を指示したという。

シェルターで仮装パーティー イスラエルから

2月末に始まった米イスラエルとイランの戦争。イランから報復の弾道ミサイル攻撃を受けているイスラエルの人々は、空襲警報が鳴るたびにシェルターに駆け込む。

「いのち」への追悼と鎮魂【上昇気流】

東北の詩人、宮沢賢治の「よだかの星」では、死に往(ゆ)く鳥のよだかは、にっこりほほ笑んでいた。アンデルセンの「マッチ売りの少女」も、ほっぺを真っ赤にしてほほ笑んでいた――。

コンクラーベの舞台裏 バチカンから

 レオ14世が第267代のローマ教皇に選出されて10カ月。バチカン専門家エリザベッタ・ピケ、ジェラルド・オコネル両氏は教皇選出に関する新著で、昨年5月の教皇選挙「コンクラーベ」でさまざまなアクシデントがあったことを紹介している。

東京都の少子化対策に一言

少子化が一段と加速している。昨年の出生数(速報値)は70万5809人。国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の2023年将来推計より17年早まった。

防空壕の中の一体感【上昇気流】

「あたしねぇ、時々そう思うんだけど、戦争中敵の飛行機が来ると、みんなで急いで防空壕に駆け込んだわね。

核配備は平時に行え【羅針盤】

先月8日開票された衆院選の結果は、高市早苗首相が率いる自民党の空前の圧勝だった。昨年11月初旬の高市首相の台湾有事問題に関する国会答弁を機に、エスカレートして留(とど)まることを知らなかった中国の日本への圧力・攻撃は、予期した通り日本世論には逆効果だった。明らかに中国のオウンゴールだった。

カレーが生み出す数理的頭脳? インドから

 最近、白い粉にはまっている。危ない薬ではない。

生殖医療と生命倫理【上昇気流】

今年2026年は、世界初の哺乳類の体細胞クローンである雌羊・ドリーが誕生して30年になる。この間、DNA合成やその組み換え技術が格段に進歩し、生殖医療の発展は目覚ましい。ただし、科学者は生命を育むことはできても生命自体を創ることはできない。

水源の尊さとダム【上昇気流】

 気象庁の長期予報によると、今後5月にかけて全国的に気温が高く、降水量も平年より少ない。関東でも東京の水がめである利根川水系の矢木沢ダムの貯水率が3割を切っている状態で、水不足が深刻化する懸念がある。

登山家・山野井妙子さんの生活【東風西風】

世界的なアルペンクライマーの山野井妙子さんは、2020年から東伊豆の川奈に住んでいる。温暖な気候の中で野菜や果物を作り、質素な生活を続けている。

「あの戦争」をどう見るか【上昇気流】

最近の歴史学は「歴史とは現在からの解釈」とする傾向が強い。「解釈だからそれぞれ」という相対的な見方だ。が、かつては、歴史が「必然性・方向性・主体・目的」を持つとの考えが主流だった。

【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(57)サイパン島の戦い(上) 戦略史家 東山恭三

米軍が開発している対日戦用の新型長距離爆撃機の実戦配備が近いことを日本は知っていた。B29である。当初米軍はB29を中国の成都に配備したが航続距離の関係で九州北部しか爆撃できなかった。

東日本大震災と愛の記憶【上昇気流】

家の近くの緑道に植えられている大きなハクモクレンの木が一斉に花を咲かせた。この花が咲くと、2011年の東日本大震災を思い出す。15年前、花が満開だった頃、津波による甚大な被害が伝えられ、東京電力福島第1原発がどうなるかで日本中が緊張の中にあった。

青瓦台の初GPT使用【韓国紙】

大統領執務室(青瓦台)に新しい参謀が入ってきた。遅刻も、コーヒーも、徹夜の疲れもない生成型人工知能(AI)の「チャットGPT秘書官」だ。果たしてAIは権力の空間に入ることができるのか。

太宰治の弟子、小山清【上昇気流】

 「太宰治は人なつっこく、ふしぎな魅力があって、多くの若い崇拝者や弟子にとりかこまれていたが、小山清と田中英光とは、弟子の中の弟子といっていいだろう」と作家の臼井吉見が「作家と作品」で書いていた。

宇宙人論争が過熱? 米国から

 かつて「陰謀論」の代名詞であった「UFO(未確認飛行物体)」や「宇宙人」を巡る議論が米国内で再び過熱している。

五輪が導いた「国旗・国歌」【上昇気流】

 表彰台の中央に「日の丸」がはためき、「君が代」が演奏される。その感動の余韻が今も残る。ミラノ・コルティナ冬季五輪で「りくりゅう」こと三浦璃来さんと木原龍一さんがフィギュアスケート・ペアで日本初の金メダルの偉業を達成した。

【地球だより】死者鞭打つ歴史は繰り返す?

朝鮮王朝時代初期の暴君、第10代国王「燕山君」(在位15世紀末~16世紀初め)は、政敵に「剖棺斬屍」と呼ばれる報復を繰り返したことで有名だ。すでに死んで土葬されている元政敵やその家族の墓を掘り返し、屍(しかばね)を斬首するという極めて残酷な処罰だ。代表的なのは王の実母を死に追いやった韓明澮という時の権力者に対し、その死後17年が経過してから「剖棺斬屍」を科したことだ。儒教上、墓は神聖なものだというから、さぞかし侮辱的だっただろう。

北斗七星も見えない夜空

先の連休最終日(天皇誕生日)に孫たちを連れて(息子夫婦に連れられ)、つくばエキスポセンターに行った。「科学万博―つくば'85」を記念する恒久施設として造られ、万博後は科学館として運営されており、久しぶりにプラネタリウムを鑑賞した。
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