韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

核推進潜水艦(原子力潜水艦)は小型原子炉を使用する以上、理論的に無期限に浮上しないまま水中作戦を遂行できる。濃縮度90%以上の高濃縮ウランを動力に使えば、普通30年以上である設計寿命の間、一度も燃料を交換せずに運用することができるという。核兵器を搭載した戦略原子力潜水艦(SSBN)と在来式兵器で武装した戦術原子力潜水艦(SSN)に分けられる。原子力潜水艦を保有・運用中の国家は核兵器保有国である米国、英国、フランス、中国、ロシア、インドまで6カ国だが、わが国が7番目にテープを切る機会を迎えた。
ドナルド・トランプ米大統領は韓米首脳会談2日目の昨日、「韓国が原子力潜水艦を建造できるよう承認した」と明らかにした。トランプ氏が会談の翌日に承認したというニュースを快く伝えただけに、韓国政府の宿願である原子力潜水艦の建造が急流に乗るものと期待される。
これまで7番目の原子力潜水艦の保有国としてはオーストラリア(豪州)が有力だった。先に米国はジョー・バイデン政権時代の2021年、英国、豪州と3カ国の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」を結成し、32~35年に豪州に自国産の原子力潜水艦2隻を引き渡すと宣言したことがある。北朝鮮は伏兵だ。核保有国でない韓国と豪州がSSNを推進するのに比べ、北朝鮮は21年にSSBNの開発意志を明らかにした後、わずか4年後の今年3月、最大1万㌧級と推定される超大型潜水艦建造の写真を公開した。(ウクライナ)派兵の代価としてロシアから関連する核心技術の移転を受けたのではないかという懸念が大きい。
トランプ氏は「韓国は米国の(現ハンファ)フィラデルフィア造船所(旧フィリー造船所)で原子力潜水艦を建造する予定」だと明らかにした。フィリー造船所は、韓国最多の潜水艦受注実績を誇るハンファ・オーシャンが昨年12月に買収した子会社だ。世界で最も多い67隻の原子力潜水艦を保有する米国の豊富な製造インフラまで加えると、韓国型原子力潜水艦の導入が前倒しになる可能性がある。ただ、米国が近い同盟である英国、豪州と締結した原子力潜水艦協定においてさえ、直接技術移転の内容は含まれていなかっただけに、機密保護のために建造場所をフィリー造船所に決めた可能性もある。安保と独自の原子力潜水艦建造能力の確保という「二匹の兎(ウサギ)」を得る知恵が必要な時だ。
(10月31日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。





