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【心をつむぐ】あいさつが結ぶこころ

挨拶を交わすビジネスマン
挨拶を交わすビジネスマン

 海外に出ると、知らない人でも気軽にあいさつの言葉を投げ掛けてくる。こちらもそれに応え、つかの間のひととき、そこに晴れやかな時間が生まれる。
 日本では見知らぬ人にあいさつをするということはあまりない。小学生くらいまでは他人にも「おはようございます」「こんにちは」と無邪気にあいさつをすることもあるが、それも中学生、高校生と成長するにつれ、少なくなっていく。

 あいさつは相手の存在を認め、敬意を示すことであり、信頼関係の土台となるものだ。笑顔であいさつすることでポジティブな感情の連鎖が生まれ、ストレス軽減や幸福感にもつながる。人間関係の構築、円滑なコミュニケーション、職場環境の改善などの効果も期待できるだろう。

 プリンストン大学の社会心理学者アレックス・トドロフ博士の研究によると、人は他者に対して0.1秒という短い時間で第一印象を形成し、その印象は長期にわたって継続するという結果が出ている。適切なあいさつとアイコンタクトが「オキシトシン」と呼ばれる神経伝達物質の分泌を促すという研究結果もある。オキシトシンは「信頼ホルモン」とも呼ばれ、人間関係の絆を深める効果があるものだ。

 デジタル時代、オンラインでのコミュニケーションにおいても、簡単なあいさつからテキストメッセージを始める、受け取ったメッセージには迅速に返信するなどは基本中の基本。人との直接交流が減りつつある時代だからこそ、あいさつの重要性を再認識させられる。

(風)

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