トップコラム質問のための質問【上昇気流】

質問のための質問【上昇気流】

 「なぜ今なのか?」という質問のパターンがある。メディアが使うことが多い。内容はそっちのけにして「今」という時期にだけこだわる。「質問のための質問」にすぎないことが多い。

 何かが決まるのは、厄介ないきさつを潜(くぐ)り抜けた上で「これだったら何とかいけそうだ」という時期になったと判断したからそうなっただけで、特別な理由があるわけではない。

 一番タイミングの悪い時期にわざわざ何かを決定するわけにはいかないから、その日時が設定されたというだけのことだろう。テレビなどで見ていて「まだ、こんなパターンでやっているのか?」との思いは否定できない。

 細かい事情はいろいろあったに違いないが、それを何とか切り抜けた上で決行された赤穂浪士の討ち入りも「何とかいけそうだ」と命懸けの判断を下した上での行動だっただろう。

 かと思えば、衆院議員定数削減の問題で「なぜ1割なのか?」という問いもある。国会でこの質問をした公明党議員に対し、高市早苗首相は「日本維新の会から1割という提案をいただきました」と答弁。「割と納得感を得られる規模だと思う」と述べた。

 維新は「身を切る改革」を掲げ、定数削減は自民、維新両党の連立政権合意書に盛り込まれた。世論の支持も集めている。公明議員は「1割に具体的な根拠がない」と批判したが、多くの国民には「質問のための質問」と映っただろう。報道であれ国会であれ、儀式のような光景はうんざりだ。

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