トップコラム教師たちからの警鐘 フィンランドから

教師たちからの警鐘 フィンランドから

 デジタル社会の中で育った子供たちの多くは、壁時計などのアナログ時計で時刻を読むことが難しいらしい。

 ある中学校の教師が、教室にアナログの壁時計が備え付けられているにもかかわらず、生徒たちが次の休み時間まであとどれくらいかを尋ね続けていることに気付き、生徒たちの時刻読み取り能力をチェックしたところ、時計の針が指している時刻を言うことができた生徒は、クラスでわずか5人だけだった。学習障害がない生徒でもアナログ時計で時刻を読むのは難しいという結果となった。

 スマートフォンなどのデジタル時計で時刻を読んでいた若者にとっては、アナログ時計は別世界のものなのかもしれない。

 また、他の教師たちによれば、スマホやコンピューターゲームなどの影響なのか、子供たちは外で一緒に過ごす時間がかなり少ないため、子供同士の意見の相違による議論や、問題をどう解決したらいいのかが分からない子供が多くなったという。

 子供たちは、ささいな意見の相違を解決するために、すぐに大人の助けを求めてしまうらしい。自分の居心地の良い世界から一歩踏み出すのが非常に難しくなっているのだという。

 学校で学ぶのに努力を必要とする場合、難しいことに挑戦するよりも、すぐに諦めてしまう子供が増えてきたとのこと。テクノロジー、デジタル機器の急速な発展は、社会に恩恵をもたらしてきた一方で、多くの子供の集中力や忍耐力の低下、欠如につながっていると教師たちは警鐘を鳴らしている。(Y)

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »