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知られざる親日国家【上昇気流】

首都バクーで国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)が開かれたアゼルバイジャン。この重要な会議のあった国について詳しい日本人は少ない。「第2のドバイ」と言われる経済発展を遂げた国であり、何より大変な親日国である。

北海道脱線事故の教訓【上昇気流】

北海道のJR函館線で、レールの著しい腐食が原因で貨物列車の脱線事故が起きた。札幌-函館間の都市間交通は一時パンク状態となり、人々の足が乱され物流にも大きな傷跡を残した。

選挙だけでない 司法にもSNSの影響

兵庫県知事選の余韻が冷めないまま、11月24日に投開票された名古屋市長選は、河村たかし前市長が代表を務める地域政党「減税日本」と日本保守党が推薦する広沢一郎元副市長が、自民、立憲民主、国民民主、公明の各党がそれぞれ推薦した大塚耕平前参院議員を大差で破り、初当選した。

消えた政界指南役【上昇気流】

石破茂第2次政権の飛行ぶりがいささか心許ない。自民党総裁選の前までは石破人気を称揚した「世論」なるものも、首相就任後は手のひら返しで、やれ身だしなみがどうの、やれ座ったままで他国首脳のあいさつを受けるのは外交マナーに反するとか、批判が喧(かまびす)しい。

紅葉にまつわる歌【上昇気流】

「春は桜よ/秋なら紅葉(もみじ)」と「田原坂」は歌う。しかし、春も秋も昨今の温暖化で短くなった。それでも、春や秋がなくなったわけではない。「秋=紅葉」という日本の文化は変わらない。

変わりゆくクリスマスの情景 フィリピンから

フィリピンのクリスマスシーズンは、世界最長として知られている。9月ごろから街中にキャロルソングが流れ始め、12月には各地で華やかなツリーが出そろい、祝祭ムードは最高潮に達する。家族との再会や教会でのミサなど、クリスマスはカトリック教徒が大半を占めるフィリピン国民にとって、心に深く根差した宗教行事なのだ。

丸裸の海底ケーブル【上昇気流】

IT化で国を超え大量の通信データがやりとりされるようになったが、データの95%は海底ケーブルを通して送られている。人工衛星通信の割合はごくわずかだ。

紅葉のエネルギー【上昇気流】

「山に酔ひもみぢに酔ひて現(うつつ)なき酒に濡れつつひと日の解脱」(中根三枝子)。作者は歌人で万葉集の研究者だ。赤や黄に色づいた山々を散策し、うっとりと見ほれ、われを忘れてしまった体験を詠んでいる。

侮れない棒ラーメン ブラジルから

先日のことだ。日本から来ている知人が「ラーメンが食べたい」と言うので、サンパウロ市内のラーメン店巡りをやってみた。

沖縄軽便鉄道開業から110年

1914年に沖縄県営鉄道(軽便鉄道)の与那原線が開通してから12月1日で110年となる。これに合わせ11月30日と12月1日、与那原駅舎では各種記念イベントが開催される。開業100周年を記念し復元された同駅舎には当時の写真や資料などが展示されている。

兵庫県知事選と「ルビンの壺」【上昇気流】

このところ、ローマ帝国の基礎を築いたユリウス・カエサルの言葉がしばしば蘇(よみがえ)る。「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ない」。

これからは一軒家の時代?韓国から 【地球だより】

韓国人がマイホームを手にしようとするとき、真っ先に考える高層アパート(マンションに相当)。不動産価格の高騰を背景に資産価値の高さも魅力的で、後々手放すことまで考え、多額の融資を受けてでも購入しようとする人も少なくない。ところが近年、都心で「単独住宅」と呼ばれる一軒家がにわかに注目を集めている。単独住宅はアパートやビラと呼ばれる集合住宅と異なり、土地付き、庭付き、車庫付きの一世帯向け住宅のことだ。

SNSを民意の反映に生かせ 【政界一喝】

パワハラとおねだり疑惑で兵庫県議会から、全会一致で不信任決議された斎藤元彦知事(47)。疑惑を巡り、大手メディアから連日の如(ごと)く厳しく追及され、政治的に「終わった人」の烙印(らくいん)を押された。だが失職して独りぼっちの境遇から、出直し知事選に出馬すると、県民の支持が劇的に回復し、見事に圧勝、再選された。

菩提寺の御会式に参加して

日蓮聖人の命日10月13日に合わせて、御会式(おえしき)が行われる。夫の菩提寺は1538年創立の日蓮宗単立寺で、40年前は実業家の土光敏夫さんもよく訪れていたと聞く。御会式は信徒にとって重要な行事だが、最近は親戚が集まらない。それを心配する講(信徒グループ)の代表を務める親戚から「来てくれ」と懇願され、二人で参加することになった。

耐えて掴んだ初優勝【上昇気流】

「辛抱してやれば、賜杯は抱けると実感できた」――。大関琴桜が九州場所で悲願の初優勝を果たした。初場所の優勝決定戦で横綱照ノ富士に敗れ、新鋭の大の里にも2度優勝をさらわれた。苦しさに耐えて掴(つか)んだ優勝だ。

独居老人と介護ロボット【上昇気流】

65歳以上の単身高齢世帯が、2050年に32道府県で世帯総数の2割を超える見通しであることが厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所の推計で分かった。世帯を構成する平均人数も34都道府県で2人を割り込むという。

トランプ黙示録【上昇気流】

トランプ次期米大統領の相次ぐ人事構想に世界は戦々恐々だ。起業家のイーロン・マスク氏の登用など従来の枠をはみ出た起用は「米国第一主義」による緊張の到来を改めて肌身に感じているのだろう。

【東風西風】絶滅危惧種のトミヨを守る

豊かな湧き水のある池や清流に生息する淡水魚トミヨは、「美しい自然」のシンボルとされる。石川県は自然生息域の南限だが、近年、地下水位の低下などで湧き水が枯れ、生息域が激減してきた。県の「いしかわレッドデータブック」では「絶滅危惧Ⅰ類」に指定され、最も絶滅が危ぶまれる種の一つだ。

樋口一葉と津田梅子【上昇気流】

缶コーヒーを買おうと自動販売機に向かった時、新札のためか指が滑ってなかなか1枚だけを取り出せないことがある。滑るのはまだ人の手をあまり経ていないからだ。

兵庫県知事選挙に思う

11月17日、鳴り物入りの兵庫県知事選の投開票が行われた。事実上、前兵庫県知事斎藤元彦氏(47)と前兵庫県尼崎市長稲村和美氏(52)との一騎討ちだったが、結果は斎藤氏が111万3911票、稲村氏が97万6637票で、予想を覆して斎藤氏が圧勝した。この知事選挙は、テレビや新聞などの旧メディアがSNSなどの新メディアに敗北した選挙だと言われている。

伝統のフルーツ屋台 メキシコから

メキシコの伝統的なフルーツ屋台は、古くから国の街角を彩る特徴的な光景になっている。その起源は中米のメキシコ高原からユカタン半島にかけて繁栄した古代メソアメリカ文明にまでさかのぼるという。

魅力的な2人の男性逝く【上昇気流】

俳優の火野正平さんと元横綱の北の富士勝昭さんが相次いで亡くなった。芸能界と角界と活躍舞台は違ったが、2人とも一時期はプレーボーイとして名を馳(は)せた。とにかく幅広い人気があった。

【上昇気流】江戸川区の小松菜

美食家たちの求める食材は肉や魚介類とは限らない。東京都江戸川区でのスター的食材は何といっても小松菜だ。全国有数の産地で、多様な品種が栽培され、それを食べ比べる「利き小松菜」という言葉もある。

車椅子の英雄 イスラエルから

今年フランスで開催されたパリ2024パラリンピックで、競泳に出場したイスラエルのアミ・ダダオン選手は、男子100㍍自由形(運動機能障害S4)などで二つの金メダルを含め合計四つのメダルを獲得した。東京パラリンピックの金メダリストでもある。

【上昇気流】君知るや「亡国の音」

国は何によって滅びるのか。中国やロシアなど「外敵」の話は多いが、「内敵」はどうだろう。亡国にまつわる歴史が気になって書棚の『中国故事物語』(河出書房新社)を繰ってみた。

クリスマス市場がオープン オーストリアから

「クリスマス市場のシーズンだ」と叫べば、「世界では至る所で戦争や紛争が起きている。なんと呑気(のんき)なことを言っているのか」と言われそうだが、カレンダーが11月になれば、クリスマスシーズンに入る。キリスト教社会ではクリスマスシーズンこそ最大のイベントだ。

近現代の歴史を学び直せ【羅針盤】

11月5日の米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が勝利した。事前の観測では稀(まれ)に見る接戦とのことだったが、結果は圧勝だった。一方、去る10月27日の我が国の衆院選では、与党が大敗して過半数を切り、憲法改正も発議の可能性すら大きく後退した。

ハグに戸惑う“昭和男”

米国人と結婚し、ニューヨークに住む知り合いのAさん(女性)が一時帰国するというので、東京駅で会うことになった。といっても、実際に会うのは初めてだ。仕事の関係で、1年余りリモートで交流していたのだ。待ち合わせ場所の「銀の鈴」で私を見つけたAさんは「森さ~ん」と叫びながら、両手を広げてハグをしてきた。私はハグなどしたことのない“昭和男”。一瞬、戸惑ったが、彼女のしぐさがあまりに自然だったので、軽く抱き締め彼女の背中を軽くたたいた。

【上昇気流】人生の先輩が中高生に本を

読書の秋。活字離れが進む中、若い世代に本を読んでもらおうと、東京都町田市で若者を応援する団体が、自分が感動した本を市内の中高生に贈る「ペイ・フォワード ブックinまちだ」を行っている。

【上昇気流】自民は立党の精神に戻れ

35年前の1989年、ベルリンの壁が崩れ、91年にソ連崩壊で冷戦が終結。その影響は東西対立型のわが国の政界にも及んだ。ソ連共産党と関わりの深かった社会党が地歩を失い、野党各党は共産党以外、民主主義を是認する政党に。
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