トップコラム愛される日本食 米国から

愛される日本食 米国から

最近、筆者の住む地域に大型の日系スーパーがオープンした。これまでこの地域には日系スーパーがなかったため、日本人の知り合いたちはオープンを心待ちにしていた。

初日に早速訪れてみたが、予想以上の混雑ぶりに驚かされた。このエリアには日本人が多くないため、そこまで混まないだろうと高をくくっていたが、白人やヒスパニック系、中国、韓国などアジア系の人々でにぎわっていた。日本人らしき人たちはむしろ少数で、客層だけ見れば日系スーパーとは分からないほどだった。

店舗に入るまで筆者の列の前に並んでいた家族連れの中国系の女性は、日本の商品が大好きだという。彼女は、店に入るなり「ここにあるもの全部買いたくなる」と目を輝かせ、次々にカートに商品を入れていた。

1時間並び、店内でもレジを待つ長蛇の列が通路を縫うように続いており、最後尾に並んでから会計まで2時間かかった。現地の人々が惣菜コーナーで「ヒジキ」などを注文したり、日本の飲料水、スナック、和牛などを手に取る姿が目立った。

価格はおおむね日本の2~3倍程度だが、ネット上の口コミを見る限り、多くの人は高いとは感じていないようだ。

ただ日本での相場価格を知っている筆者にとっては、日本のものが豊富にあることをうれしく感じつつも、「もし日本だったら……」とどうしても価格を比較してしまい、買うのをためらってしまうこともある。(Y)

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