トップコラム日本にこそ「常識革命」を【上昇気流】

日本にこそ「常識革命」を【上昇気流】

20日、ワシントンの連邦議会議事堂で就任演説を行うトランプ大統領(AFP時事)

「教師は子供たちに自らを恥じ、多くの場合には自国を憎むよう教えている。われわれが必死に子供に愛を与えようとしているにもかかわらずだ」――トランプ米大統領の就任演説にこんな一節があった(小紙22日付)。

思わず日本もそうだと相槌(あいづち)を打った。気流子にはこんな経験があるから。

1964年の東京五輪の熱気が冷めやらぬ頃、高校の生徒会(自治会)会長を務めた。全校体育大会で五輪の入場式のように国旗を掲げて行進することを決議したところ、教職員組合がつぶそうとした。これには生徒らが猛反発し、介入をはねのけ堂々と「日の丸行進」を果たした。

その教組とは大教組(大阪教職員組合)である。ラジオ局が面白がって取材し「生徒会VS教職員組合。けったいな高校があるわ」と報じた。左翼全盛期で「日の丸」はけったい(奇妙)がられた。

そんな左翼教組と真正面から戦ったのが安倍晋三元首相である。第1次政権の2006年には改正教育基本法を成立させ、第2次政権の18年には道徳を教科化した。学習指導要領は「我が国や郷土の伝統と文化を大切にし、先人の努力を知り、国や郷土を愛する心をもつこと」(小学5、6年生)と定めている。

それでも左翼教師は「自国を憎むよう教えている」。安倍氏は来世で嘆じていよう。「われわれが必死に子供に愛を与えようとしているにもかかわらずだ」と。トランプ氏の「常識革命」は日本にこそ必要だ。

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