Viewpointの最新記事

最新記事一覧

エネルギー支配強化する米国 台頭する中国に対抗 原発推進で電力供給確保を 

 国家安全保障にはエネルギー安全保障が不可欠だ。だが、独裁的な体制が自由国家を脅かすこの世界で米国が他国をしのぐ力を維持するには、それ以上のものが必要になる。それはエネルギーへの支配力だ。

開催から50年 海洋博を再評価 沖縄の観光業が本格始動

 1975(昭和50)年に沖縄国際海洋博覧会が行われた。沖縄が日本に復帰して3年後のことである。

バイデン政権、政敵を大規模捜査 共和党支持者の情報収集

 バイデン政権時、司法省は、トランプ陣営が大統領選の結果を覆そうとしたことを逆手にとって、法執行機関としての権限を使い、400人以上の共和党支持の個人と団体の通話に関する情報や銀行の取引記録などを収集していた。

AI主導のサイバー戦争 世界の産業構造を変革

 中国、米国、欧州が人工知能(AI)と量子コンピューティングの覇権を争う中、民間企業はますますその標的となり深刻化している。

北朝鮮労働党が創建80年記念行事 軍事力増強で国威発揚  

 10月10日は中華民国(台湾)の国慶節(双十節)として知られているが、北朝鮮にとってこの日は朝鮮労働党創建80周年の記念日である。

防衛力強化有識者会議報告書の注目点 戦略装備導入など提言

 令和4年に反撃力保有など安全保障関連3文書が改定されたが、3文書の策定から10年目を迎えた9月19日に「防衛力の抜本的強化に関する有識者会議報告書」が発出された。

国内に広がるムスリムへの反感 事実上の移民政策が感情逆なで

 イスラム教とムスリムへの反感が国内に広がっている。反感の根底にあるのは異文化への不安だが、国民に十分な説明のないまま進められている事実上の移民政策が感情を逆なでしているのは間違いない。

実質賃金アップへの提言 適正な労働分配率の実施を

 近年、物価が急上昇し、賃金がそれに見合っているかどうか、非常に関心が高まっている。ここでは、賃金の増減が私たちの生活ならびに、社会に及ぼす影響について考えてみよう。

ヘグセス“戦争”長官の10指令 将官らに体力検査義務化

 4月1日付の拙論「ヘグセス米国防長官の軍改革」で、新長官がトランプ政権下でやることを論じたが、最近、政策の詳細が明らかになった。比較して読めば非常に近いことだと分かる。

大きく変貌したマルコムX NOIを去って普遍的に 黒人問題解決に白人が不可欠

今年は黒人指導者、マルコムXが暗殺されてから60年になる。彼の代表著作『マルコムX自伝』(中公文庫)は、現在でも米国黒人問題を考える上では必読書だ。特に注目すべきは、当初は白人を敵視していたマルコムが、その早過ぎた晩年には大きく思想的に変貌していたことだ。マルコムは、白人と黒人、米国と第三世界の連帯を目指し始めた時に殺されたのだ。

日本人がおいしくした台湾の米 烏山頭ダム建設の八田與一 磯永吉・末永仁が「蓬莱米」創出

「令和の米騒動」が広がる中、台湾旅行の土産として「米」が注目を集めることになった。台湾の経済発展と円安で、台湾旅行にかつての割安感はなくなったが、それでも昨年に台湾を訪れた日本人は130万人を超え、今年はその10%増しの勢いを示している。

日本社会が女性総理に求めるもの サッチャー氏に似た高市氏 より小さい器での出直しを

高市早苗氏が自民党総裁になった。国会の首班指名により総理になることが予想されている(執筆時10月6日)。その時、新聞などの見出しは「日本初の女性総理誕生」だろう。

キューバ危機を再考する 日本が学ぶべき真の教訓とは

今から63年前の10月、キューバ危機が起きた。対米優位を狙い、ソ連のフルシチョフ書記長が密(ひそ)かにキューバに核ミサイルの配備を始めた。それを知ったケネディ大統領は事態が戦争に拡大せぬようミサイル破壊という手荒な手段を採らず、キューバ周辺に米海軍を展開させ、核ミサイルを搭載した貨物船のキューバ接近を阻止する海上封鎖を選んだ。

主要国がボイコットした「習近平閲兵」 「世紀の大祭典」と中国自賛 独裁国家・貧困国家の「盟主」に

9月3日、中国は首都の北京にて「抗日戦争勝利80周年記念」と称しての記念式典と大規模軍事パレード(閲兵式)を行った。本来、日本が連合国軍に降伏した1945年の時点では、中華人民共和国という国はまだ創建されていないから、この中国が抗日戦争勝利80周年を「記念」するとはそもそもの茶番であるが、それでも北京開催の記念式典には世界から26カ国の首脳級が出席した。

中国のグレーゾーン戦争 平時からサイバー攻撃継続 経済・情報も統合し影響力工作

中国は「継続的なグレーゾーン戦争」を国家戦略として展開し、平時と戦時の境界を意図的に曖昧化しながらサイバー作戦を国家機能に組み込んでいる。

大阪・関西万博に行ってきた 灼熱地獄を耐えた来場者 不満表現する良い方法ないか?

当初行くつもりはなかったが、知り合いから入場券をもらったことや、社会学者の端くれとしてやはり自分の目で見て体験しないと何も言えないと思ったからである。

中国共産党との共存は不可能 うその上に築かれた政権 閉鎖的で一方通行の対米関係

市場の原則に従い、法の支配を尊重することを中国に期待し、困難であっても交渉によって、この共産主義国家・中国を民主的資本主義に引き込むという信念は、常に幻想だった。

「仕方がない」で動く歴史と人生 非凡な人間でも不可避 必然より圧倒的に多い偶然

「いつ、どこそこに生まれたい」と指定した上で生まれてきた人間はいない。生誕の条件をあらかじめ指定するためには、そもそも、自身が生存していなければならない。

「迷える少女たち」へ キャリア指向強める女性たち 結婚・家庭に導く取り組みを

「米国の女性は結婚をあきらめている」。これは、3月にウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に掲載された論考のタイトルだ。ここでは、20代の女性が男性よりも大学に通い、家を購入すること、デートや結婚よりもキャリアや友人関係を優先していることを詳しく紹介している。

同調圧力強める世論調査報道 民主主義の健全性損なう恐れも

世論調査は、民主主義社会において国民の意識を把握し、政策決定に反映させるための重要な手段だ。しかし、その方法、結果の扱われ方、報道の内容次第では、民主主義の健全性を損なう悪影響を及ぼしかねない。

将来の米大統領候補カーク氏は殉教 リベラルな社会に警鐘 保守派の中心的キリスト教徒

9月11日(日本時間)、「ターニング・ポイントUSA」という保守キリスト教団体のリーダーが暗殺された。2012年、18歳でその団体をつくったチャーリー・カーク氏(31)は、たった数年間でアメリカの保守系に活気を与え、16年大統領選の時、ドナルド・トランプ氏の勝利を助けるようになった。

モディ・インド首相訪日の成果 新たな投資目標を設定 先端技術分野での連携深化

本来であれば今回は、フィリピンによる中国の拡張的侵略への勇敢な抵抗について記したかった。しかし、再び日印関係について取り上げることにした。なぜなら、私にとってこの2国には道義的責任があるからである。インドは私の命を救い、日本は私を育ててくれた。そして、不確実かつ予測困難な世界情勢において、日印協力はインド太平洋地域の安定と繁栄、さらには世界平和にとって不可欠であるからだ。

「人生会議」が抱える難題 終末医療の選択 誰が決定?

2018年に厚生労働省が策定した「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」は、欧米のアドバンス・ケア・プランニングを導入し、別名「人生会議」の名で呼ばれている。

中国「抗日戦勝利」パレードの意味 米欧主導の国際秩序に挑戦 欧亜大陸での大国結集を許すな

去る9月3日に中国は「抗日戦勝利80周年記念」行事として北京で大規模な軍事パレードを実施した。 このパレードにはロシアのプーチン大統領や北朝鮮の金正恩総書記の他に20カ国以上の元首級要人が出席した。またパレードに先立つ8月31日からは天津市で上海協力機構(SCO)首脳会議も開催され、中国の西側諸国への対抗姿勢を示してきた。

「口無し飾り人形」にされた習主席 祝賀行事出席も発言なし

8月20、21両日、中国の習近平国家主席は、チベット自治区設立60周年祝賀行事参加のため、自治区首府のラサ市を訪れた。 「北戴河会議」の閉会後、初めて公の場に姿を現した習主席の動向が注目されているが、上述の習主席チベット訪問にはやはり、幾つか不審な点があった。

民主主義破壊するエリート左派 日韓でも宗教の自由抑圧

 英国の右派「リフォームUK」のナイジェル・ファラージ党首は、わざわざ米国を訪れ、言論の自由がいかに脅かされているかを米議会で証言した。

官民協力で新技術獲得に努める台湾 自前の衛星とドローン開発・製造へ

習近平国家主席の中国は、台湾を中国固有の領土の一部とみなし、祖国統一=台湾併合を国是として掲げている。中国としては台湾の平和的統一が第一目標であるが、その実現は容易ではない。

AIサイバー同盟拡大する中露 台湾有事での連携を示唆 露ハッカーが中国モデル活用

中国とロシアのサイバーは高度な人工知能(AI)、協調的な情報作戦、急速に発展する軍事力を組み合わせている。両国の相互に強化し合うパートナーシップは、サイバー紛争の様相を変え、技術標準とサイバー空間のルールの両面で西側諸国の優位性に挑戦している。

沖縄尚学の甲子園優勝に沸く県民 「沖縄は日本」確認の行事 独自の歴史と文化に自信持つ

沖縄尚学高校が夏の甲子園大会で初優勝した。沖縄尚学は春の大会で2度優勝しており、1999年の初優勝は沖縄の高校としても初の優勝だった。 私が今の大学に赴任したのが25年前のその年であった。沖縄尚学はかつて本学の付属高校だったので隣にある。

アフガン支援再開で中国の膨張阻め 日本がなすべき援助は三つのW

9・11事件後、米国はテロの殲滅(せんめつ)を目指しアフガニスタン戦争を始めたが、目的を果たせず、今から4年前の2021年8月30日、アフガニスタンから米軍は完全撤退し、「米国史上最も長い」軍事作戦に終止符を打った。米軍が引き揚げた後、イスラム主義組織タリバンが再びこの国の実権を握った。
人気記事
Google Translate »