伊藤志郎

震災の資料を防災に活かして

東日本大震災から13年が経過し、復興の基盤となる交通機関の復旧・整備は大部分が完了した。宮城県内を中心に、主な交通機関の被災状況と復興の現状に焦点を当てた展示が宮城県図書館(仙台市泉区)で開かれている(5月26日まで)。同館は「災害はいつ、どこで起きるか分からない。膨大な資料を活用して、災害の風化を防ぎ、防災や減災に活(い)かしてほしい。そして復興した場所を訪ねてほしい」と展示の意図を語っている。

蘇る江戸時代の「鹿角郡」

江戸時代後期の紀行家・菅江(すがえ)真澄(ますみ)は、30歳の頃に郷里(現在の愛知県)を旅立ち約45年間にわたって東北地方と北海道方面を旅し膨大な記録を残したが、その中でも盛岡藩の「鹿角(かづの)郡」に焦点を当てた企画展が秋田県立博物館(秋田市金足)の菅江真澄資料センターで開かれている。

仙台市沿岸部で地域を活性 「川俣正/仙台インプログレス」報告展

東日本大震災の津波によって空き地となり、ほとんど人が住んでいない地域でコミュニティーのつながりと活性化を促進するプロジェクト「川俣(かわまた)正(ただし)/仙台インプログレス」の報告展が宮城県仙台市の「せんだいメディアテーク」で5月30日まで開かれている。

明治以降の書家が一堂に アキタの書・その魅力/秋田県立近代美術館

日本と秋田を代表する書家の魅力を凝縮した企画展「アキタの書・その魅力」が秋田県横手市の秋田県立近代美術館で開催中。単なる書道展ではなく近代の書の歴史を俯瞰(ふかん)している点が特徴だ。同館収蔵の約260点から明治―平成の代表作53点を展示する。

ガラスと土器で音を出す 秋田公立美術大学卒業・修了展

秋田県立美術館(秋田市)など3会場で、このほど秋田公立美術大学の卒業・修了展が開催された。中でも、ガラス、そして土器で音を出すという試みが発表され、注目を集めた。

願いが叶いますように! 上桧木内の紙風船舞い上がる

田沢湖に近い秋田県仙北市西木(にしき)町で日本最大級の「上桧木内(かみひのきない)の紙風船上げ」が2月10日行われ、地元7集落と学校、各種団体、企業の大小50個の紙風船が舞い上がった。主催は、上桧木内紙風船上げ保存委員会。その中で桧木内小学校の児童は3個を制作。また二つの保育園の園児や中高校生もユニークな図案や願い事を紙風船に描き、大人の手を借りながら雪が降り続く空に舞い上がっていった。

見事な歌舞伎の押絵雛 雅な角館の雛めぐり/秋田県仙北市

秋田県仙北市の角館(かくのだて)で、武家が住んでいた内町(武家屋敷通り)と町人の外町で「雛めぐり」が3月3日まで開かれている(写真)。今年は雪が少なく、歩きやすい。

「築地塀を追いかける」/秋田城跡歴史資料館

秋田市立秋田城跡歴史資料館で企画展「築地塀(ついじべい)を追いかける-秋田城をめぐる2・2㎞の塀-」が開かれている。

エナジアムパーク・植物園/秋田県能代市

北東北の電源拠点となっているのが秋田県能代市の東北電力・能代火力発電所だが、排熱を利用した熱帯植物園では1年中、常夏の植物たちが私たちを迎えてくれる(写真)。植物園がある「サザンドームのしろ」館の一帯は「能代エナジアムパーク」と呼ばれ、「能代ねぶながし館」と冒険広場も備える。館内は来年1月31日まで、LED電球約2万個を使用したイルミネーションで飾られている。

世界中の鉱物を中心に展示 「大こうぶつ展」秋田県立博物館

水晶や黄鉄鉱など代表的で美しい鉱物の標本約500点を集めた企画展「大こうぶつ展」が秋田県立博物館(秋田市)で開かれている。同館が集めた世界中の鉱物を中心に、秋田大学鉱業博物館、阿仁郷土文化保存伝承館、小坂製錬などの協力を得た。

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