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「大岡裁き」の後日談【上昇気流】

大岡越前守忠相といえば、時代劇ヒーローの一人。江戸幕府8代将軍・徳川吉宗の側近であり、江戸町奉行所での「大岡裁き」は講談、歌舞伎でもよく演じられる。この名裁きで彼は旗本から大名にまで破格の出世を遂げた。

【心をつむぐ】キリスト教と文明開化、社会主義

宗教が国境を越えて入って来るとき、おおよそは、その国家の土着宗教と教義的な面で衝突しやすい。

芸能人も転落すれば……【上昇気流】

「芸能人は特別」と世間では見なされているようだ。特別扱いされるのであれば、彼らは権力者でもある。撮影現場で「〇〇(有名芸能人)さん入ります……」の声が響くと、有名芸能人以下の芸能人やテレビスタッフが直立して迎えるという話はよく聞く。

赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(44)あゝラバウル海軍航空隊(上)

太平洋戦争中、ラバウルには多くの部隊が展開したが、その中でも特に馴染(なじ)み深いのが「ラバウル海軍航空隊」であろう。開戦劈頭(へきとう)の昭和17年1月、日本海軍は南方作戦の一環として豪州の委任統治領ニューブリテン島を制圧し、同島北東端ラバウルにある連合軍の航空基地を攻略、接収した。南太平洋における海軍の拠点トラック島を守るためである。

どう盛り上げる大阪万博【上昇気流】

4月の大阪・関西万博の開幕まで2カ月余りになったが、一向に盛り上がる気配がない。前売り券の販売が伸び悩む中、大阪府の吉村洋文知事(日本維新の会代表)が石破茂首相に改善への協力を要請した。

ディープシークと安保【韓国紙】

2017年に制定された中国の国家情報法には国際的に論議を起こした条項がある。国家安全機関、公安情報機関、軍情報機構を含む国家情報活動機構がすべての組織と公民に支援、協調、協力を求めることができ(14条)、いかなる組織や公民であっても国家情報活動機構に支援、協調、協力しなければならない(7条)というのだ。国家情報活動機構が組織、個人の関連文献や資料、物品を持ってくることができるという規定(16条)もある。

軟水の和食、硬水の洋食【上昇気流】

食べることが大好きだという友人がいて、よく体験を話してくれる。夏には信州にそばを食べに行ったとか、冬には茨城県の大洗にアンコウ鍋を食べに行ったとか、正月にはセリご飯を炊くとか。

愛される日本食 米国から

最近、筆者の住む地域に大型の日系スーパーがオープンした。これまでこの地域には日系スーパーがなかったため、日本人の知り合いたちはオープンを心待ちにしていた。

太古のロマンか、自然の神秘か?

沖縄県の最西端、与那国島。その沖合の水深25㍍付近の海底には、1986年に発見された不思議な地形が眠っている。石を人工的に削ったかのような階段やテラスのようにも見える直線的な壁が連なり、まるで失われた文明の遺跡のようだ。

テレビ界の「性モラル」【上昇気流】

テレビ界の「性モラル」はどうなっているのか。元タレント中居正広さんの女性トラブルを巡るフジテレビの「騒動」から、そんな疑問を抱く。昔から性モラルを貶(おとし)めてきたとの声も聞く。

大歓迎される若い匠 韓国から

親しくしている韓国人男性の息子さんが先日、勤務していた都心の飲食店を辞め、地方に行って働きだした。職場は大型病院の建設現場。住み込みの「木匠(大工)」として一から仕事を教わる傍ら、「木工指導師」の資格を取る勉強もしている。早朝から現場に行き、夜12時すぎに仕事が終わるのも珍しくないという。彼に話を聞くと、「一人前の木匠になる」のが目標だという。体力的にしんどくても、やりがいがあるため、生き生きとしていた。

最強寒気の中で迎えた立春

旧正月(先月29日)が過ぎ、寒気の中で昨日(3日)、二十四節気の1番目となる立春を迎え、いよいよ名実ともに新年(乙巳=きのとみ=の年)が動き始めた。これに伴い、心に強い印象が残った三つの出来事があった。

揺れる英国紳士クラブ【上昇気流】

英国には、会員制の社交クラブが多くある。大半が紳士クラブとして発足したが、近年は相次いで女性の入会を認めるようになった。そんな中、名門クラブの一つ「サビル・クラブ」は、総会で女性の入会を拒否し続けることを決めた。

倒産件数が1万件超【上昇気流】

2024年の全国の企業倒産件数が11年ぶりに1万件を超え、その大半が中小企業だという。経営者の高齢化や人手不足、原材料価格や人件費の上昇で設備投資もかなわないことなどが影響した。

史上最強の「預言者」【上昇気流】

トランプ大統領の再登板で、米国内はもとより国際社会が戦々恐々の面持ちだ。想定内とも言えるだけに驚かないが、矢継ぎ早に「米国第一主義」に基づく大統領令を連発するあたり、その意気込みは尋常ではない。

【東風西風】歴代の奥方や姫が愛でた雛人形

金沢市の成巽閣(せいそんかく)(国重文)では2月6日から「前田家伝来雛人形雛道具特別展」が開催される。例年、対の雛(ひな)人形と豪華絢爛(けんらん)な雛道具の数々が展示され加賀藩の御細工所の高度な技術に感銘を覚える。

時代の空気表す日記【上昇気流】

書店ではこの時期、話題の芥川賞や直木賞の受賞作家の本が並べられていることが多い。やはり売れ筋なのだろう。店頭近くの目立つ場所にある。

公共交通無料化でくすぶる煙 タイから

タイは首都圏での大気汚染緩和を目指して、公共交通機関の利用を促すためバンコクの高架鉄道や地下鉄、それに路線バスなど公共交通の運賃無料化を実施した。大気汚染の最大要因である自動車の利用減少が目的だった。

政治理念なき石破首相

昨年9月、秋とは思えない暑さの中、高市早苗氏、小林鷹之氏ら候補者による自民党総裁選の論戦が白熱した。

「新幹線のお医者さん」【上昇気流】

「新幹線のお医者さん」として長年、安全運行を支えてきた「ドクターイエロー」。JR東海が保有するT4編成が最後の検測を終え、鉄道ファンが別れを惜しんだ。気流子は特に鉄道ファンではないが、列車が現役を引退する時、その最後の姿を見ようと集まる気持ちは分かる気がする。

【韓国紙】名節遺憾

民族最大の名節(民俗的な祝祭日)であるソル(旧正月)を迎えるのに、最大6日間続く連休すら思う存分に休めない人々が周りに多い。まず、名節前の書き入れ時を逃せない路地商圏の自営業者たちは、かすかな希望を抱いている。求人・求職アルバイト専門のポータルサイト「アルバ天国」が最近、自営業者107人を対象に調査した結果、5人中4人が連休の一部、またはずっと休まないと答えた。その理由(複数回答)の1位は「少しでも収益を出すため」(35・7%)、2位は「長い連休で普段より売上が増えそうだから」(34・5%)だったが、実際は大きく落胆しないか心配だ。

シマエナガロケット【上昇気流】

「ジャフメイト」という車とドライブをテーマにした雑誌がある。日本自動車連盟の監修で、最新号の「2025冬」の表紙を飾っているのが、シマエナガという愛らしい小鳥だ。

新たな勝利のサイン イスラエルから

ガザ地区の停戦が先週、開始され、テロ組織ハマスによって1年以上拘束されていたイスラエル人の人質が、徐々に解放されている。

日本にこそ「常識革命」を【上昇気流】

「教師は子供たちに自らを恥じ、多くの場合には自国を憎むよう教えている。われわれが必死に子供に愛を与えようとしているにもかかわらずだ」――トランプ米大統領の就任演説にこんな一節があった(小紙22日付)。

男女の溝広がりに警鐘 フランスから

フランス男女平等高等評議会(HCE)が1月下旬に明らかにした調査で、フランスの若者の間で、男女の溝が広がっていると警鐘が鳴らされている。

「常識の革命」を日本でも【政界一喝】

人の性別は男性と女性の二つだけ――。国際政治の最高権力者、米大統領に再任されたトランプ氏が1月20日、就任演説で放った「常識の革命」を象徴する文言だ。

居心地のよい里山の森づくり

1992年の生物多様性条約に基づき、近年、ネイチャーポジティブへの取り組みが盛んになっている。日本語で“自然再興”。生物多様性の損失を食い止め、回復させることを目指す考え方を指している。

「楽しく」も時と場合【上昇気流】

大相撲初場所は大関豊昇龍が優勝決定ともえ戦を制して2度目の優勝を果たし、横綱昇進をほぼ確実にした。9日目までに3敗を喫したが後は負け知らず。そのきっかけは、師匠の立浪親方(元小結旭豊)の「楽しくやれ」の言葉だった。

新田次郎『火の島』を読む【上昇気流】

正月休み、昨年出版された新田次郎著『火の島』(ちくま文庫)を読んだ。新田の気象庁での職場経験を生かしたドキュメンタリー小説で、昭和40年、大噴火寸前の伊豆諸島・鳥島が舞台。

「経済安保」日米の差【上昇気流】

中国の女性経営者が2年前に買った沖縄の島を今夏にも訪問するという。沖縄県北部の無人島、屋那覇島で、当時購入したその女性がSNSに投稿して話題となったのは記憶に新しい。

グルメ番組の「褒め言葉」【上昇気流】

グルメバラエティーでお笑い芸人やタレントが、寿司(すし)であれ刺し身であれ、生魚を食べた時のコメントのパターンがある。必ず「臭みがない……」と言う。もちろん芸人は、良い意味で言っている。悪意があろうはずはない。昨今の芸人の間では、そういう褒め方がはやっているのだろう。

マネロン対策に紙幣探知犬 フィリピンから

フィリピンの玄関口であるニノイ・アキノ国際空港に、「紙幣探知犬」が導入されることが決定した。目的は、国際的な課題となっているマネーロンダリング(資金洗浄)対策だ。不正に現金を海外から持ち込む、あるいは持ち出す行為を水際で防ぐ狙いがある。

トランプ氏は信教の自由擁護を

この1月20日正午(日本時間21日午前2時)、アメリカ大統領就任式が連邦議会議事堂で行われ、ドナルド・トランプ氏は第47代アメリカ大統領に就任した。トランプ氏は連邦最高裁長官の言葉に合わせて厳かに宣誓。メラニア夫人の両手には、トランプ氏が母親から譲り受けた聖書とリンカーン第16代大統領が宣誓に用いた聖書の2冊がしっかり握られていた。

孤高の剣士、イチローさん【上昇気流】

「僕が初めてMLB(米大リーグ)に挑戦した年に、この日を迎えることは地球上の誰も想像できなかったと思う……言葉では言い表せないほどの気持ち」――。米野球殿堂入りを果たしたイチローさんの言葉だ。

高浜虚子生誕150年【上昇気流】

JR鎌倉駅で下車し、観光案内のパンフレットを探していたら講演会「虚子生誕150年 鎌倉ゆかりの俳人高濱虚子の足あと」というのを見つけた。虚子は1874年2月22日の生まれ。

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