コラム

【上昇気流】(2023年12月7日)

梅毒の感染者が増え続けている。特に感染した妊婦から胎児にうつる「先天梅毒」の報告数が過去最多を更新したという。これは母体から胎盤を通じて胎児にうつるもので、障害を持って生まれる恐れがある(小紙11月29日付)。

ペルシャ語の軍報道官  イスラエルから

イスラエルには、多くのユダヤ人が移民してきた。世界中に散らばっていたユダヤ人が1948年の建国以来、続々と夢に見た故郷の地を踏んだ。その中には、イラン系が25万人ほどいる。

【上昇気流】(2023年12月6日)

ビクトル・ベレンコ氏の死去が先月、報じられた。1976年9月に旧ソ連軍の最新鋭戦闘機「ミグ25」で日本の防衛レーダー網を擦り抜けて北海道の函館空港に強行着陸し、米国に亡命したソ連軍元中尉だ。

名前を漢字で書けますか? 韓国から

先日、取材で会った韓国の20代男性に名前の漢字表記を尋ねたら、一瞬戸惑った表情をした後、常時所持している住民登録証を取り出した。そこには名前がハングル表記と漢字表記で併記されていたのだ。「自分の名前の漢字表記すら覚えていないんですよ」と、彼はバツが悪そうに言ったが、若者に限らず中高年でも「そういえばこの年になっても自分の名前を漢字で書くことは滅多になくなった」(40代女性)というのが現状のようだ。

旅先のトラブル癖は治らない?

先日、私用で韓国に行ってきた。コロナ禍を挟んで、ほぼ4年ぶりだ。夜10時近くに金浦空港に到着したが、出国手続きで長く待たされて、空港近くのホテルに着いたのは深夜11時半ごろだった。

【上昇気流】(2023年12月5日)

エマニュエル駐日米大使と尹徳敏駐日韓国大使がそろって、長崎県対馬の海岸でごみ拾いをした。朝鮮半島と日本列島の中間にあり、日本海と東シナ海の境界に位置する対馬には、年間3万~4万立方㍍の海洋ごみが漂着する。その現状を視察し、対策をアピールするのが狙いだ。

【上昇気流】(2023年12月4日)

宇宙の彼方、大質量の恒星の大規模爆発などによって生まれ、地球に飛来してくる高エネルギー粒子「宇宙線」。

【東風西風】白樺派の「友達耽溺」

日本の近代文学史上に大きな足跡を残した白樺派は、武者小路実篤、志賀直哉、里見弴(さとみとん)、木下利玄ら学習院の学友たちの、「友達耽溺(たんでき)」(志賀の造語)の言葉に表現されるような独特の絆で結ばれていた。その関係が濃密だっただけに、けんかすることももちろんあった。

【上昇気流】(2023年12月2日)

だいぶ前の記憶。「交通系カードは使えますか?」と店員に聞いたところ「大丈夫です」との回答だった。「じゃ、それでお願いします」と言うと、若い男性の店員が不思議そうな顔をしている。雰囲気からすると「ノー」ということらしい。

読解力の改善に本腰 フィリピンから

ドゥテルテ前大統領の娘で教育相も兼ねるサラ・ドゥテルテ副大統領は、世界最低レベルと評価された学生の読解力を向上させる秘策として「読書の日」を設ける戦略を打ち出した。

【上昇気流】(2023年12月1日)

米大統領補佐官や国務長官を務めたヘンリー・キッシンジャー氏が亡くなった。米中和解やベトナム戦争の終結に貢献し、「現実主義外交の神様」などとも言われる。

【上昇気流】(2023年11月30日)

皇居の坂下門から乾門に至る約750㍍の道が乾通りで、紅葉の見頃を迎えている。この時期に合わせて一般公開が始まり、来月3日まで行われている(小紙11月27日付)。

記録的猛暑で体感 気候変動の影響 ブラジルから

「熱」――。今年のブラジルを漢字1文字で示せと問われたら、間違いなくこの漢字を推す。とにかく暑い。サンパウロ州の隣に位置するミナスジェライス州の街では、ブラジル史上最高の気温44・8度を記録するなど、3000近くの自治体が熱波の影響を受けた。

【上昇気流】(2023年11月29日)

先週は寒くなったので鍋料理が恋しくなったが、それもつかの間、今週また暖かくなった。今年の季節は気まぐれである。が、恋しさはそうそう消せない。すき焼き、おでん、キムチ鍋、石狩鍋……。鍋料理の季節が到来だ。

難題多い「誰でも通園」

小欄(6月27日付)でも書いたが、親の就労要件を問わない「こども誰でも通園」のモデル事業がスタートし、さまざまな課題が浮き彫りになってきた。

収集家が奇跡の買い物 フランスから

10月21日、フランスの収集家がオンラインで約3万5000ユーロ(約570万円)で購入したマグダラのマリア像の絵が、イタリア・ルネッサンスの巨匠、ラファエロ(1483~1520年)の作品の可能性が高いことが判明、騒ぎとなっている。

【上昇気流】(2023年11月28日)

「吉右衛門の訃報を聞いた時、私は足元の大地が崩れ落ちていくような、喪失感を味わった」――。二代目中村吉右衛門が亡くなった時の衝撃を、演劇評論家の渡辺保さんは新著『吉右衛門――「現代」を生きた歌舞伎役者』(慶應義塾大学出版会)の中でこう表現した。吉右衛門が亡くなってから、きょうで2年を迎えた。

【上昇気流】(2023年11月27日)

「中小企業」は中小規模の事業者の総称だが、今日の産業社会、経済構造の中で極めて多様な要素を持っている。政府は中小企業に対し、賃上げを行えば減税措置を手厚くするという支援策を打ち出している。

【上昇気流】(2023年11月25日)

山梨県の忍野八海(おしのはっかい)へ行ってきた。富士山は一瞬雲がかかったり晴れて顔をのぞかせたりするなど、表情豊かだった。山の天候はすぐ変化するという登山に詳しい知人の話を思い出した。

感謝を示す「教師の日」 ベトナムから

11月20日はベトナムでは「教師の日」。官公庁や企業が休むということはないが、国民的祝日の一つになっている。

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