欧州・ロシア

ロシア統一地方選、与党が圧勝 無風選挙に広がる閉塞感

ロシアで9月6日から8日にかけて統一地方選が行われ、与党「統一ロシア」が圧勝した。野党への締め付けはさらに強まっており、多くの選挙区で事実上、与党候補だけの無風選挙となった。プーチン政権はこの結果を自賛しているが、社会の閉塞(へいそく)感は強まっている。

欧州「最高裁」、アップルに2兆円追徴命令 グーグルには3800億円制裁金

欧州司法裁判所(CJEU、最高裁に相当)は10日、アイルランド政府が米アップル社に法人税優遇を行ったのは違法として、追徴課税130億ユーロ(約2兆円)の支払いを命じる判決を下した。また、米グーグルには、反トラスト法違反として24億2000万ユーロ(約3800億円)の制裁金を科す判決を下した。

8000億ユーロの大規模投資を提案 ECB前総裁 EU再生で報告書

欧州連合(EU)が1年前、欧州中央銀行(ECB)のドラギ前総裁(77、イタリア前首相)に作成を依頼していたEUの経済再生に関する報告書が9日、公表された。

自由党、第1党うかがう勢い 右傾化進む欧州政界―オーストリア議会選

中欧オーストリアで29日、ネハンマー現政権の任期満了に伴い連邦議会(国民議会)選挙が実施される。複数の世論調査によると、野党の極右政党「自由党」が28%から30%で支持率トップを維持している。キックル党首(55)は既に連邦首相になったような雰囲気を意識的に漂わせながら選挙戦を戦ってきている。

アフガン出身の不法難民の強制送還を巡り評価が分かれるドイツ

ドイツのショルツ政権は8月30日、2021年以来初めてアフガニスタン出身の不法難民28人を強制送還した。ステフェン・ヘーベストライト政府報道官は、「今回送還されたのは、全て有罪判決を受けたアフガン国籍者であり、ドイツに滞在する権利がなく、退去命令が出されていた不法難民だ」と説明した。

テレグラムCEO逮捕に波紋 マクロン氏と複数回密会―フランス

暗号化メッセージングアプリ、テレグラムの創設者で最高経営責任者(CEO)のパーベル・ドゥロフ容疑者(39)の逮捕が波紋を広げている。中でもドゥロフ氏にフランス国籍を与えた政府判断の背後にマクロン大統領の存在があったことや、マクロン氏自身、テレグラムの愛用者で複数回、非公開で会っていたことが明らかになっている。

セルビアへ戦闘機売却 仏「作戦能力向上に貢献」

セルビアを訪問しているフランスのマクロン大統領は29日、セルビアのブチッチ大統領との間で、フランスの主力戦闘機ラファール12機の売却、リチウム鉱山の開発支援、民生用原子力計画の開発など、11の二国間協定に署名した。フランスはウクライナ支援を行い、ロシアに対して強硬姿勢を取る一方、セルビアはロシア制裁には加わらず、中国との緊密な関係を深めている。

仏当局 テレグラムCEOを拘束 逮捕理由は犯罪行為の放置

フランスの司法当局は24日、通信アプリ「テレグラム」創設者で最高経営責任者(CEO)のパベル・ドゥーロフ氏(39)をパリ郊外のルブルジェ空港で逮捕し、身柄を拘束した。翌日、司法当局は拘留延長を明らかにした。容疑はテレグラム上でコンテンツモデレーション(投稿の監視・管理)を実施せず、警察にも非協力的な対応を取ることで多様な犯罪を放置した疑い。

「エアギターで世界に平和を」 フィンランドで世界選手権

フィンランドの首都ヘルシンキの北約540㌔の都市オウルで、「エアギター世界選手権」が8月22、23の2日間にわたって開催された。日本を含む各国から参加したエアギタリストたちが技を競った。

首相選出の駆け引き大詰め まひ状態の議会、大統領弾劾も―フランス

7月7日のフランス国民議会(下院)選挙で単独過半数を得る政党が現れず、連立交渉も挫折する中、マクロン大統領は、首相選出のために、各党代表と対話を続けている。さまざまな臆測が飛び交う中、最大議席を獲得した左派・新人民戦線(NFP)はマクロン氏への弾劾も辞さない構えだ。

フランス右派 来年の解散総選挙を提案 勢力拮抗で首相選出できず

7月7日の前倒し国民議会(下院)選挙以降、過半数を占める政党が存在せず、政治運営がまひ状態のフランスで、第3勢力の右派・国民連合(RN)のディアズ副党首が20日、来年に再度、解散総選挙を実施することを提案した。複数の仏メディアが報じた。

英首相 暴力に厳しい姿勢 反移民・反イスラム暴動 422人を起訴

英北西部サウスポートで先月末、3人の少女が刺され死亡した事件を受けて発生していた反移民、反イスラム暴動を巡って422人が起訴された。スターマー首相は暴動が一般市民に恐怖をもたらしたとし、逮捕者への厳しい措置を約束、暴力を許さない姿勢を示した。

仏戦闘機2機が衝突、2人死亡

仏東部ナンシーの南西で14日、ラファール戦闘機2機が衝突し、マクロン大統領は同日深夜、そのうちの1機の乗員2人が死亡したとⅩ(旧ツイッター)に投稿した。事故原因は明らかにされていない。2機のラファールはドイツでの任務から戻ったところだった。

ウクライナ軍がロシアに越境攻撃 面目失うプーチン大統領

ウクライナ軍は8月6日、ロシア西部クルスク州に越境攻撃を行った。ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、越境攻撃の事実を正式に認め「侵略者に圧力」をかけるためと語った。同国発表によると12日までにロシア領1000平方㌔を制圧したが、ロシア軍の反撃も強まっている。

首相指名へ駆け引き再開 五輪閉幕でフランス

8月11日の五輪閉幕とともにフランスでは、この間、一時停止していた首相指名に向けた駆け引きが再開した。

「最初で最大の試練は大雨」エスタンゲ組織委会長 パリ五輪閉幕

8月11日に閉幕したパリ五輪について、閉幕当日付の仏メディア、ラ・トリビューン・ディマンシュ紙に掲載された大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長のインタビュー記事では、大会の評価を予想以上と喜んだ。一方、「開会式や初日の夜に説明できないことが起こり、想像を超えていた」と語り、大雨が大会の大きな試練だったことを認めた。

「貧者の神父」が性的暴行 カトリック教会に衝撃―フランス

フランスのローマ・カトリック教会の著名な聖職者で、慈善活動を通じて“貧者の神父”として知られたピエール神父(1912~2007年)が生前、複数の女性に対して性的暴行を繰り返していたことが明らかになった。欧州の代表的なカトリック教国フランスの国民に衝撃を与えている。

【パリ五輪】選手が「エゴイストに見えてくる」と投稿し炎上の上野千鶴子氏

パリ五輪が終盤に入り、国ごとのメダル争いも熾烈(しれつ)になってきた。1位は米国かそれとも中国か。日本オリンピック委員会(JOC)は日本選手団の目標として、金メダル20個を掲げているが、果たして達成できるのか、気になるところだ。

英全土に暴動広がる「内戦不可避」マスク氏に批判も 政権は対応に苦慮

就任1カ月のスターマー英首相が、極右勢力による暴動に直面し、対応に苦慮している。これに関連して、Ⅹ(旧ツイッター)のオーナー、イーロン・マスク氏が暴動をあおっているとして、労働党政権はマスク氏に説明を求める構えだ。

パリ・ノートルダム大聖堂前 宗教間会議を開催 バッハIOC会長 呼び掛け

パリ五輪開催中のパリ・ノートルダム大聖堂前広場で4日、国際五輪委員会(IOC)のバッハ会長の呼び掛けで宗教間会議が開催された。同大聖堂は2019年4月に大火災に遭い、今年12月の完成に向け修復作業の最終段階に入っている。7月26日のパリ夏季五輪開催式では、キリスト教を嘲笑(ちょうしょう)するような演出があり、現在、世界のキリスト教関係者からの批判が続いている。

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