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エナジアムパーク・植物園/秋田県能代市

ジャングル気分を満喫

北東北の電源拠点となっているのが秋田県能代市の東北電力・能代火力発電所だが、排熱を利用した熱帯植物園では1年中、常夏の植物たちが私たちを迎えてくれる(写真)。植物園がある「サザンドームのしろ」館の一帯は「能代エナジアムパーク」と呼ばれ、「能代ねぶながし館」と冒険広場も備える。館内は来年1月31日まで、LED電球約2万個を使用したイルミネーションで飾られている。

透明なドームで覆われた植物園内は、東南アジアの自然を原生に近い形で再現し、ジャングル探検の雰囲気を体感できる。鮮やかに咲く花や珍しい木など、約460種、3300本を植栽していて、トックリヤシやガジュマル、カカオの木が頭上を覆う。訪れた時は白や紫色の各種ランや、コダチヤハズカズラの濃い青紫のラッパ状の花、メキシコハナヤナギの紫の小花が咲いていた。時々、頭上から水滴が落ちてきて正にジャングルのような感覚。

日本海に面して建つ同発電所は石炭をメインに木材も混合して燃焼でき、1993(平成5)年以降、1~3号機が建設され、総出力は180万㌔㍗。平均的な原子力発電所2基分より若干小さい規模である。近隣一帯は風力や太陽光発電が多数稼働中。

館内では、発電所の仕組みや、地球・エネルギーについて学べる「エネルギーの森」など子供も大人も遊びながら楽しめる。月曜日と年末年始は休館。熱帯植物園は入場無料。

(伊藤志郎、写真も)

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