池永 達夫

「台湾地震」傾いたマンション 迅速な解体を独自視点で報じた産経

台湾で墓参の日とされる清明節の前日だった4月3日、東部の花蓮県などが最大震度6強を観測する揺れに襲われた。地震災害では、住宅の崩壊と山間部の落石・土砂崩れが代表的だ。花蓮県沿岸部の道路で、落石で崩落した橋の代用として日本植民地時代の古い橋が6日から使われだしたというニュースには驚かされた。

日本〝横取りの悪夢〟再来か どうなるベトナム高速鉄道建設

ベトナム政府は4月1日、首都ハノイと商都ホーチミンを南北に結んだ同国初の高速鉄道敷設に関し、中国から技術を学びたいと表明した。中国の習近平国家主席は昨年12月、ハノイを訪問して首脳会談を行い、高速鉄道プロジェクトを含んだ経済協力協定で合意していた。15年以上前からの国家プロジェクトである南北高速鉄道構想でベトナムは当初、日本からの技術経済支援を仰ぐ方針だったが、インドネシアに次ぎまたしても、“中国トンビ”に油揚げをさらわれてしまう可能性が出てきた。

【記者の視点】カンボジア運河建設進める中国 念頭にタイ・クラ地峡運河開発も

中国とカンボジアの関係強化が進んでいる。中国は1年半前、カンボジアの首都プノンペンとタイ湾に面した港湾都市シアヌークビルを結ぶ同国最初の高速道路を建設したばかりだが、今年後半には両都市を結ぶ運河の建設工事に入ることをこのほど明らかにした。

【持論時論】 若者が稼げる経済政策必須に 待ったなしの少子化問題 元衆議院議員 大泉博子氏に聞く(下)

元衆議院議員の大泉博子氏は先回、国民の人気取りに執着する政治家と、その政治家に忖度(そんたく)する官僚によって日本の政治の質の低下に言及。少子化問題に関する政策で、効果の低いはずの現金給付に頼らざるを得ない背景を読み解いた。最終回は少子化問題の核心となる若者の結婚率を上げるにはどうすべきか尋ねた。

習近平政権の歴史的特質を指摘し「紅」路線回帰に警鐘鳴らした産経

中国の全国人民代表大会(全人代)が閉幕した。各紙は社説で論陣を張ったが、共通テーマは閉幕後の首相記者会見が取りやめになったことや改正反スパイ法など外国人を含めた監視体制強化問題だった。

【持論時論】若い世代が夢を持てるように  待ったなしの少子化問題 元衆議院議員 大泉博子氏に聞く(上) 

厚生労働省は2月下旬、2023年の国内の出生数(速報値)が過去最少の75万8631人だったと発表。8年連続で過去最少となり、少子化は想定を上回るスピードで進んでいる。「元祖少子化課長」の大泉博子元衆議院議員に、急務であると同時に息の長い取り組みが必要な少子化問題を聞いた。

南太平洋進出強める中国 台湾統合へ外交包囲網

中国の南太平洋諸国への進出ぶりが顕著となってきた。狙いは台湾包囲網を狭めること、さらに軍事拠点を構築して米豪の分断を図り、中国の太平洋における安全保障を担保しようというものだ。

インドネシア大統領選受け視野狭窄の朝日、東京と正論述べた産経

インドネシア大統領選が14日に行われ、プラボウォ国防相が勝利宣言した。正式な当選者が決まるのは選管発表を待たないといけないが、各紙はさっそく社説を出した。獲得票数がトップでも有効票数の過半数に満たなければ上位2人による決選投票が6月に行われることになるが、プラボウォ氏は現時点で約6割の票を抑えていることから勝利は固いと判断された。

一帯一路の矛盾 大陸国が海洋国目指す陥穽 【連載】続中国南進 揺れるASEAN(5・エピローグ)

海外に行った時、時間をつくって二つの「ロジ」を見るようにしている。一つは路地裏。表街道ではなく、住宅街の路地裏をひたすら歩く。子供たちはどういった遊びをしているのか。人々は日常、どういった市場や寺に出掛けているのか。胃袋に収める食べ物や心に収める糧、心躍らせるものなど市井の人々の生活実態が如実に見えてくる。

経済回廊の整備 物流阻むミャンマー情勢 【連載】続中国南進 揺れるASEAN(4)

インドシナ半島では2種類のアジアハイウエーが存在する。  主に日本が支援する東西経済回廊や南部経済回廊と、中国がドナー国になっている南北回廊だ。

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