日下一彦

「レコオドと私~秋聲の聴いた音楽」 “音楽”を通じ作品と時代を紹介

明治の文豪・尾崎紅葉の門下には、金沢ゆかりの幻想的な作風で知られる泉鏡花がよく知られているが、もう1人、同じ紅葉門下でまったく別な作風を完成させた作家がいる。

生存した時代を詳細に再現 リニューアルした福井県立恐竜博物館

3月16日、北陸新幹線が延伸され、金沢・敦賀間が開業する。福井県を訪れる観光客が増えそうだが、その目玉となる一つが、福井県勝山市にある日本最大の恐竜を展示する福井県立恐竜博物館だ。昨年リニューアルされたばかりで、新たな関心を集めている。

40編以上の王朝文学を紹介 金沢市室生犀星記念館

金沢市の室生犀星記念館では、企画展「むかし、女、ありけり―犀星の王朝小説―」が開かれている。犀星は昭和15年に発表した「荻吹く歌」を皮切りに、戦中から戦後にかけて「伊勢物語」「大和物語」などの平安王朝文学に着想を得た小説を次々と発表し、独特の王朝世界を繰り広げた。

東大寺に春を告げ 若狭と奈良を繋ぐ「お水送り」

東大寺に春を告げる祭り「お水取り」は修二会(しゅにえ)とも呼ばれ、1300年余の歴史がある。3月1日~14日まで繰り広げられ、クライマックスが12日深夜から翌日の未明だ。その水を送っているのが、福井県若狭地方。直線距離にして60㌔余り離れている。

年齢に応じて力いっぱい表現 金沢ふるさと偉人館「自画像展」

石川県金沢市の金沢ふるさと偉人館で、恒例の「自画像展-自分を見つめ、自分を描く-」が開かれている(能登地震の影響で6日まで点検作業、その後は通常展示)。今回で16回を重ね、市内の幼児から中学生までが、自身の顔と向き合い、しっかり観察して描いた作品1516点が展示されている。作風は水彩絵の具やクレヨン、鉛筆、版画、パソコンなど思い思いの手法で自身の特徴を捉えている。全国的にもユニークな作品展で、これだけ個性豊かな顔が並ぶと実に壮観だ。

年明けの厄除け神事・面様年頭/石川県輪島市

石川県能登半島の先端、輪島市では小正月になると奇怪な仮面を着けて家々を巡り、厄を祓(はら)う素朴な神事が受け継がれている。

石川県羽咋市の気多大社 国重要無形民俗文化財 未明の神事・鵜祭り

石川県能登地方は「奇祭の宝庫」と呼ばれるほど、珍しい祭りが多い。中でも“奇祭中の奇祭”と称されるのが、「気多(けた)の鵜(う)祭り」(国重要無形民俗文化財)だ。羽咋市寺家(じけ)町に鎮座する能登一ノ宮・気多大社で、12月16日未明に執り行われる。神様の使いとされる野生の鵜を捕獲して神殿に放ち、その動きを見て翌年の吉凶を占う。500年以上前から伝わるとされ、金春(こんばる)流の能「鵜祭」で演じられてきた。

〝田の神様〟に一年の収穫の感謝捧げる 奥能登伝統の農耕神事「あえのこと」

石川県能登半島の先端、奥能登地方では、12月5日に農耕神事「あえのこと」が各地で開催される。一年の豊作を感謝し、田の神様を各家庭に招いて饗応(きょうおう)する素朴な「田の神迎えの行事」だ。神輿(みこし)が繰り出すような地域を挙げた祭りではなく、各家庭が厳かに祝い、感謝する祭礼で、春先の2月9日の「田の神送りの行事」まで、神様は家族と一緒に家で過ごし、五穀豊穣を祈って、同様の手厚いもてなしを受けて、田んぼへと送り出される。

大人も楽しめる絵本の世界 「ボローニャ国際絵本原画展」/石川県七尾美術館

毎春、イタリア北部の古都ボローニャで、1964年から児童図書専門の見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」(以下、ブックフェア)が開催されている。

台湾の穀倉地帯を造った八田与一

石川県金沢市の市立花園小学校には、『花園偉人館』と名付けられた教室がある。同校の出身で、「台湾農業の大恩人」とたたえられる土木技師・八田与一(1886~1942年)の業績を児童に伝えるため、30年余り前に設置された。児童や保護者は自由に入室でき、農業分野で国際的に貢献した大先輩に、身近に触れることができる。また、技師を慕って、全国から見学者が訪れている。

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