大人も楽しめる絵本の世界 「ボローニャ国際絵本原画展」/石川県七尾美術館

毎春、イタリア北部の古都ボローニャで、1964年から児童図書専門の見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」(以下、ブックフェア)が開催されている。

石川県七尾美術館では、11月10日から12月17日まで、「2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を開催し、このブックフェアが主催する絵本原画コンクールの入選作品を紹介している。

同コンクールは有名無名を問わず公平に審査されることから、新人イラストレーターの登竜門として注目されてきた。1978年に日本で初めて紹介され、七尾美術館の開催は26回目となる。

今年は27の国と地域の79作家の入選作品に加え、特別展示として昨年にボローニャSM出版賞を受賞したアンドレス・ロペスの新作絵本やブックフェア60周年を記念したイラストの展示、美術作品へのアクセシビリティー(親しみやすさ)向上を目指す取り組みとして『「視る」を超えて―触って「視る」ボローニャ展2023』を体験することができる。

また、入選作品の絵本や世界の絵本など約100冊も絵本コーナーで紹介している。担当者は、「絵本というと小さなお子さん向けの本というイメージが強いですが、展示作品はかわいい絵柄や内容のものだけでなく、政治や環境問題などメッセージ性の高いものもあり、大人向けの印象を受けます。『芸術』というほどお堅くなく、漫画やゲームに影響を受けたものなど、今時のアートが楽しめる内容の展覧会です。まさに『大人も楽しめる絵本の世界』」と説明している。

(日下一彦)

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