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ブラジルのヴァロンゴ埠頭を世界文化遺産に


黒人奴隷が上陸

 ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の世界遺産委員会は23日、ブラジル・リオデジャネイロの港湾地区にある遺跡「ヴァロンゴ埠頭(ふとう)」を世界文化遺産に指定したと発表した。政府系ブラジル通信が報じた。

ヴァロンゴ遺跡

ヴァロンゴ遺跡(後方)に花を添える黒人女性=ブラジル通信

 同遺跡は2011年、ブラジルW杯とリオデジャネイロ夏季五輪開催に向けて港湾の再開発工事を行っていた時に偶然発見されたもの。

 同埠頭は1811年に奴隷貿易を目的として建設され、アフリカ大陸から南アメリカに連れてこられた黒人奴隷の経由地として使われた。推定約90万人のアフリカ系奴隷がこの埠頭から南米大陸に上陸した。同埠頭近くにはヴァロンゴ墓地もあり、2万人以上の黒人奴隷の遺骨が眠っている。