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マドゥロ氏の当選認めず、米州14カ国が駐ベネズエラ大使召還


 ブラジルなど米州14カ国は21日、非民主的な政治を続けているベネズエラのマドゥロ大統領が20日の大統領選挙に当選した結果を受けて、選挙自体の無効を主張すると同時に、抗議の意思を示すため、駐ベネズエラ大使を召喚した。

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21日、カラカスで、ベネズエラ大統領選でマドゥロ氏が再選されたことに抗議するデモ隊(時事)

 大使を召還したのは、ブラジルやカナダなど14カ国が構成する「リマ・グループ」。同グループには、米州機構(OAS)加盟国でベネズエラに民主主義の順守と民主化を求める国々が集まっている。

 加盟各国は同日、「ベネズエラの推移を見守ると同時に法と民主主義を同国に確立するために必要な手段を講じる準備がある」との合同声明を出した。また、今回の選挙は、「自由と正義、透明性」という国際的な自由選挙の基準を満たしていないと批判、マドゥロ氏の当選は法的な正当性に欠けると主張した。

 現在、ベネズエラと国境を接するブラジルやコロンビアには、深刻な経済危機にあるベネズエラから膨大な数の難民が流入し対応に追われている。同グループは、6月に特別会合を開催、ベネズエラ情勢への対応を話し合う予定だという。

 リマ・グループの構成国は、ブラジル、アルゼンチン、カナダ、チリ、コロンビア、コスタリカ、グアテマラ、ガイアナ、ホンジュラス、メキシコ、パナマ、パラグアイ、ペルー、セントルシア。

(サンパウロ綾村悟)