IS壊滅の機会を逸した世界


渥美 堅持

米軍イラク撤収前に蠢動

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持

 世界から最大級の非難を浴びながらも過激派組織IS(「イスラム国」)は存在を維持している。カリフを自認するバクダディなる人物は、上空を有志連合の戦闘機に覆われ、周辺をアラブ、クルド、トルコ諸族に取り囲まれ、米国、ヨルダン、イスラエル等の情報機関に包囲されながら拠点をユーフラテス川流域に置き、イラク西部ハジャラ沙漠からシリア沙漠一帯を影響下に置いて生き続けている。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ