「北ミサイル発射」日本だけ警報発令はなぜ?


韓国紙セゲイルボ

 北朝鮮が29日、弾道ミサイルを発射すると、日本政府は全国瞬時警報システム(Jアラート)を発令して、ミサイル探知から落下まで全国民に知らせたが、韓国政府の警報発令はなかった。これは北朝鮮のミサイルが南側でなく、東北側に飛んで行ったためだ。

 合同参謀本部関係者は、「(北朝鮮のミサイル発射を)東海(日本海)のイージス艦と空軍弾道弾警報レーダーが捉えた」として、「(北朝鮮ミサイルが)南側へ向かったとすれば、中央防空統制所(MCRC)が捉えて、国民に自動で通知されるようになっている」と明らかにした。

 北朝鮮が弾道ミサイルを発射する兆候が捉えられれば、韓米軍当局は北朝鮮軍の動きを注目しながら、米軍偵察衛星と韓国軍の金剛・白頭偵察体系などを動員して、監視態勢に入る。以後、北朝鮮が実際に韓半島南部に向かって弾道ミサイルを発射すれば、イージズ艦と弾道弾早期警報レーダーがこれを捉えることになる。

 これを通じて、空軍MCRCと航空宇宙作戦本部(KAOC)ではリアルタイムで警報を発令して、国民に関連ニュースを伝えて待避させ、人的・物的被害を最小化するようにする。

 毎年、乙支訓練(米韓合同軍事演習)の一環として、民間防空訓練を実施し、北朝鮮弾道ミサイル攻撃や戦闘機空襲などの状況に備えるようにしている。

(朴スチャン記者、8月30日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。