理由は亡命計画発覚か? 韓国情報筋


女性スパイ2人が毒針で襲撃

金正男

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄・金正男氏=2001年5月4日、千葉・成田空港

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男氏(46)が13日、マレーシアのクアラルンプール空港で殺害された件で、韓国情報筋は14日、本紙に対して、「金正男氏が韓国亡命を企てたことが発覚し、北朝鮮によって暗殺された」との見方を示した。

 匿名を求めた韓国政府関係者は本紙に対し、金正男氏が殺害されたことを認めた。

 韓国紙によると、金正男氏はクアラルンプール空港で女性2人の襲撃を受け、毒針を打たれて死亡した。容疑者はタクシーに乗って逃走したという。 マレーシア当局は手法からみて襲撃は特殊訓練を受けたスパイによるものだと判断しているという。

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 金正男氏は、金正日総書記と成恵琳氏との間に生まれた長男。一方、金正恩委員長は母親が高英姫氏で、金正男氏との仲が良くないことが知られていた。金正男氏は父金正日総書記の葬儀でも葬儀委員会に入っておらず、葬儀の中継でも出席は確認されていなかった。弟を避けて、これまでマカオや北京など外国で生活していたと言われている。