対中THAAD外交で適切に対応する韓国


韓国紙セゲイルボ

 THAAD(終末高高度防衛)に対する中国の憂慮に対し、韓国の対応は適切である。中国の憂慮は今年に入って常万全国防相(2月)、劉建超外交部長補佐(3月)、王毅外相(5月)らによって伝えられた。

 しかし、常国防相が朴槿恵(パククネ)大統領を表敬訪問した席では、THAADは一言も出なかった。これは中国の憂慮が実務次元に限定されることを暗示するものだ。

 また中国内に強硬派や激昂(げきこう)した意見が存在することは事実だが、韓国の外交力不足が中国世論の激昂を助長しているわけではない。厳格な検閲を受ける中国メディアが国内の憂慮を濾過(ろか)なしに報道していることを、韓国メディアが過度に意味を付与しているにすぎない。

 中国のTHAAD配置に対する憂慮を総合的に分析すると、米国がアジアで軍備拡散競争を助長させていることに対抗するものということに帰結される。米国のアジア軍拡に同調するような韓国の態度を中国が憂慮しているのだ。

 外交問題は国家間や内部的に異見があり得る。異見が存在するから対話と交渉が必要で、これを通じて、お互いがお互いの立場に対する理解を広げることが外交だ。

 中国のTHAAD憂慮の意図を読み取った韓国の外交・国防当局は能動的に対処してきた。そしてわれわれの対応論理の根拠も国益の観点で一貫して提示した。今後、これを正しく理解して判断するのは中国の役割だ。

(朱宰佑〈チュジェウ〉慶煕大教授・国際関係学、7月10日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。