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ブータン王国の人口は74万5000人で、その多くが…


 ブータン王国の人口は74万5000人で、その多くが山の谷間や丘陵に住んでいる。2005年の国勢調査によると、「あなたは今、幸せですか?」の問いに97%が「幸せ」「とても幸せ」と答えている。

 今年は日本・ブータン国交30周年。これを記念して東京・上野の森美術館で「ブータン しあわせに生きるためのヒント」が開催中(7月18日まで)だ。彼らの生活様式や仏教信仰、王室について紹介している。

 無理な開発をしない。自然環境を大切にする。暮らしの中の伝統文化を守る。近代化はゆっくりと。これらが「幸せの国」を支えてきた指針だ。近代化の波を受けた国々を見ての、賢明な選択である。

 6月5日まで限定公開されているのが、国蝶ブータンシボリアゲハの標本。これは11年8月、80年ぶりに発見され、ワンチュク国王から日本に寄贈されたもので「ヒマラヤの貴婦人」と呼ばれている。

 同年11月には国王と王妃が来日し、東日本大震災の被災地を訪れ、子供たちを励ましてくれたことも私たちの記憶に鮮やかだ。今回は前国王妃と現国王の妹が来日して同展示会の開会式に臨んだ。

 現国王・王妃の衣装が展示されているのも特色の一つ。映像で人々の暮らしも紹介されていた。幸せな時とは「友達と会っている時」「お祈りをしている時」「姉が結婚した時」「親の手伝いをする時」など。平凡な生活に人生の輝きがあるのだ。