マッカートニーさんが大相撲九州場所を観戦


横綱土俵入りで拍手を送る元ビートルズのポール・マッカートニーさん(奥中央)とナンシー夫人(同左)。結びの一番の後の弓取り式まで大相撲を満喫した=14日、福岡国際センター

横綱土俵入りで拍手を送る元ビートルズのポール・マッカートニーさん(奥中央)とナンシー夫人(同左)。結びの一番の後の弓取り式まで大相撲を満喫した=14日、福岡国際センター

 公演のため来日している元ビートルズのポール・マッカートニーさんが14日、福岡国際センターを訪れ、大相撲九州場所5日目の取組を升席で観戦した。十両取組の終盤に、観客が求める握手にも応じながら入場。熱戦に拍手を送るなど、時折興奮したような表情も見せながら、結びの一番の後の弓取り式まで大相撲を満喫した。

 対応した玉ノ井親方(元大関栃東)によると、マッカートニーさんは横綱、幕内土俵入りを最も楽しみにしていたという。取組の進行、懸賞金の扱い、幕内力士などについて質問があり、玉ノ井親方は大相撲の歴史なども説明した。

白鵬、ポールとは会えず

 強く当たった後、白鵬は喉輪で豊ノ島と距離を置き、すぐに右からはたき込んだ。序盤戦は先手を取る内容が多く、満足感を問われると「ありますね」と即答した。

 この日、会場を訪れたポール・マッカートニーさんが、白鵬との記念撮影を希望。白鵬は土俵入り後に支度部屋の前で5分ほど待ったが、結局実現はしなかった。それでもリズムが乱れることはなかったようで、「いつも通りでした」。ビートルズの曲の話になると「レット・イット・ビーは聴きますよ」と余裕たっぷりだった。