円安・ビザ緩和受け、年間訪日客初の1300万人


太田昭宏国交相参列し成田空港で記念式典

円安・ビザ緩和受け、年間訪日客初の1300万人

日本を訪れた外国人が2014年に初めて年1300万人を突破した。1300万人目となり、太田昭宏国土交通相(前列右から2人目)らとの記念写真の撮影に応じたインドネシア人のインドラジャティ・エディさん(同左から2人目)=22日午後、成田空港

 国土交通省は22日、日本を訪れた外国人が2014年に初めて年1300万人を突破したと発表した。円安で日本への旅行が割安になったほか、東南アジアの訪日ビザ緩和、10月に始まった消費税の免税対象拡大なども追い風に、前年比で3割近く増加。国内消費にも貢献している。

 記念式典が成田空港で開かれ、太田昭宏国交相は訪日客の増加について「日本が素晴らしい国だと(帰国後に)広めていただくことは外交面でも大きな意義がある」と強調。20年に2000万人の政府目標達成に向け、無線通信「WiFi(ワイファイ)」の受信環境の改善など、受け入れ体制の整備を急ぐ考えを示した。

 1300万人目はインドネシア人男性のIT経営者、インドラジャティ・エディさん(48)ら家族3人。インドラジャティさんは記者団に「クリスマスと新年を過ごすため来日した。1300万人目に選ばれ、とても幸せだ」と笑顔で語った。

 訪日客の増加に伴い、空港の利用者も増加。14年の羽田空港の利用者(国内、国際線合計)は、国際線発着枠を3月に5割拡大した影響もあり、初めて年7000万人を超えた。

 成田空港の利用者(同)は22日、1978年の開港後の累計で9億人に達した。