ユダヤ人の最新「族外婚」事情


佐藤 唯行

獨協大学教授 佐藤 唯行

 族外婚はユダヤ人の生活の中で最も物議を醸す問題だ。その歴史は古く、「ユダヤ民族の始祖」アブラハムが2番目の妻ハガルと行った結婚も族外婚だった。族外婚を禁じる神の命は異教徒女性が発する色香の前にたびたび敗北を喫したのだ。中世になるとキリスト教会の法により厳罰化されたため、その数は激減する。ユダヤ娘と結婚したキリスト教徒が火刑に処せられる事件さえ起きている。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ