ホリスティック教育の薦め


加藤 隆

霊性回復し問題に対処

名寄市立大学教授 加藤 隆

 先日、ターミナルケア(終末期医療)についての講演会に出席する機会があった。その中で演者が印象的な指摘をしていた。いのちには二種類あるというのだ。一つは、「生物的いのち」。つまり、従来の医療が主として取り扱ってきた次元である。そこにはA薬が効果的だとか、B手術が有効であるという、患者個々の人間像が前面に出るのではなく、没個性的に生物的身体的病状から捉えて適切な処置判断を施すことを是とする態度が見えてくる。


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