伝統受け継ぎ海の護りを


 かつて我が帝国海軍は世界三大海軍の一つに列(つら)なり、その中核部隊である「連合艦隊」の名は海国日本の絶対的な護りとして、国民の憧憬(しょうけい)の的であった。昭和20年11月30日、帝国海軍は70余年の歴史に幕を下ろしたとされるが、その組織としての一脈は断絶せずに戦後も継続した。

 海軍掃海部隊が日本周辺海域に敷設された機雷の掃海任務に就き、朝鮮戦争では朝鮮半島海域に出動し掃海作業に従事したのであった。こうした活動を経て昭和27年に海上警備隊が創設され、これが2年後の昭和29年に現在の海上自衛隊となったのである。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ